[Vol.2(後編)]きっとまた訪れたくなる場所、小豆島。

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自然、食、映画の舞台、アート……尽きない魅力をもつ小豆島。[Vol.1(前編)]に続き、ミニトリップレポートをお届けします。
>>きっとまた訪れたくなる場所、小豆島。[Vol.1]はこちら

photo:HIDEAKI HAMADA

初日からもりもりと小豆島の食を堪能した1日め。すこぶる気持ちのよい晴天で迎えた翌日の朝は、小豆島霊場 八十八カ所巡りの2番札所、碁石山へと。

▲八十八カ所巡りの全行程は約150㎞。弘法大師(空海)が生まれ故郷である讃岐(現・香川県)から京都へ行く際にしばしば立ち寄り、各所で修業や祈念を行ったとされています。霊場は野あり谷あり、寺院あり、山岳あり。山岳霊場のひとつである碁石山には、崖の上に発つ波切不動明王(写真右)の周囲を3回まわると願いが叶うと言われているとか。下を覗くと足がすくむ高さ……! 高所恐怖症気味のわたくし、願掛けの挑戦は次回訪れた時に先送りすることにしました(ううう、次こそは!)。

▲お堂では”もっと気軽に参加できる遍路を”と、女性を対象としたイベント「女子へんろ」でも引率をされている堂守の大林慈空さんに護摩を焚いて頂きました。そこに流れるのは、遮るものなくただ祈るだけという贅沢な時間。最初はあれこれお願いをしようと思っていたのですが、最後には健康や長生きといった非常にシンプルな2、3の願いしか残らず、自分でも驚きました。「普段ない機会だからこそ、心に強く訴えるものがあるのかもしれません」と大林さん。雑念を払って静かにその時間や自分の心と向きあうと、本当の気持ちが見えてくる……。ほんのひとときでしたが、朝からさっと目の覚めるような感覚を味わって碁石山を後にしました。

▲続いて向かったのは、瀬戸内海国立公園の象徴にして『魔女の宅急便』で主人公のキキが飛び立つ場所として登場する渓谷、寒霞渓。ロープウェイで絶壁を間近に感じながら山頂へと。

▲写真中央の丸い的にご注目を。山頂の第2展望台では”土器(かわらけ)投げ”ができます。この的を通せたら願いが叶うとか……。私は投げた5枚とも的を大きく外れてしまいましたが(涙)、童心に戻って楽しむことができました。渓谷に山に海。ああ、絶景かな。ここからキキみたいに飛べたらものすごく気持ちいいだろうな〜! ちなみに、山頂ではオリーブ牛のコロッケバーガーやオリーブソフトクリームも食べられます。

▲午前中に爽やかな空気をたっぷり吸い込んだら、草壁港近くの高台に建つ「FURYU」でランチ。山形県出身のシェフが3年ほど前に家族で移住してオープンしたイタリアンです。自家製のオリーブ、レモン、ハーブ、野菜、そしてこの島で採れる魚介。イタリアンの料理人にとって、また、家族で心地良く暮らすのにも恵まれた環境だと感じて移住を決めたそう。小豆島の海と山の幸を堪能して、キキが住む「グーチョキパン屋」として使われた建物が移設されている「道の駅 小豆島オリーブ公園」へと。

▲19種類のオリーブと135種のハーブ、バラなどが栽培されているほか、オリーブオイルの搾油所やレストラン、温泉、宿泊施設も備える「小豆島オリーブ公園」。「グーチョキパン屋」のセットはハーブショップとして移設され、ハーブを活かした商品やガーデニンググッズなどを購入することができます。カップルで訪れた方は、想いが相手に”響く”というスポット「エリエストローダ」もぜひチェックを! 少し不思議な体験ができますよ♪

▲続いて『魔女の宅急便』のロケ地2カ所を訪問。こちらは「グーチョキパン屋」に隣り合う場所として使用された「ダッチカフェ キューピッドアンドコトン」。オランダ人のご主人がほぼ自分で(!)造り上げたというオランダ風車。カフェではオランダ名物のパンケーキが味わえます。カフェも周辺の雰囲気も『魔女の宅急便』の世界さながら。映画のなかに入り込んだような気分になれること請け合いです。

▲海のすぐそばにある旧戸形小学校(現在は廃校)はキキとトンボが出会った場所。海辺は映画『八日目の蝉』や『瀬戸内海賊物語』のロケ地でもあるとか。柔らかな光と穏やかな波に包まれて、何も考えずにただぼーっとしていたくなる場所でした。

▲旅もいよいよ終盤。自分用&おみやげを購入するべく、まずはオリーブオイル専門店「イズライフ」へ。自社栽培のオリーブオイルのほか、オリーブオイルソムリエが選んだ世界のオリーブオイルや塩、ジャムなど小豆島生まれのおいしいものが揃う場所です。ここで何としても買いたかったのがレモンオリーブオイル! 以前友人からもらって感激した逸品。小豆島産のオリーブとレモンから作られています。

▲「イズライフ」でも商品が販売されている創業100年(!)の「真砂喜之助製麺所」では、4代目の真砂 淳さんに素麺作りについてご説明頂きました。400年以上の歴史をもつ小豆島の素麺作り。酸化を防いで風味を保つと言われているごま油を使用すること、天日干しすることが特徴だそう。朝3時から約13時間続く工程を経て丁寧に手作りされる素麺。他の産地と違い、作ったら日を置かずすぐに出荷をするので、生パスタのようなもちもち感が楽しめます。通常であれば夕方からは仮眠タイムだというのにお話をお聞かせくださった真砂さん、ありがとうございました!

▲旅の最後は小豆島きってのロマンチックなスポット、天使の散歩道(エンジェルロード)へ。潮の満ち引きによって、1日に2回だけ余島まで渡ることができる砂の道。大切な人と手を繋いで渡るという願いが叶うとか。縁結びスポットが多い小豆島、カップルの旅先にもおすすめです♪

▲暮れなずむ天使の散歩道を後にして、池田港からキリンをモチーフにしたキュートなフェリーに乗り込んで帰路へと。

たった2日間なのに、たくさんの美しいものを見て、自然をいつもよりぐんと近しく感じて、さらには何も考えない空っぽの心で自分と向きあって。穏やかで美しい景色のなかで人・コト・モノがさまざまに繋がって次への動きが生まれようとしている場所。初の小豆島は、五感と心にたくさん刺激をもらった後に、自分の内面にもゆっくりと動く何かが感じられる旅になりました。心に深く響く何かが生まれる場所。次は一体どんな発見と気づきがあるのか……? ”きっとまた訪れたくなる場所、小豆島”、自分にとってもまごうことなく”また訪れたい場所”になりました。今回ゆっくり味わうことができなかったアートスポットも含め、ぜひ再訪してみたいと思います。近々すぐに!

photo:HIDEAKI HAMADA


<関連リンク>
●小豆島八十八ヶ所めぐり
reijokai.com

●ショウドシマクリエイティブ(大林慈空さんが参加している、「女子へんろ」を主催する団体)
shodoshima-c.com/wp/

●寒霞渓
www.kankakei.co.jp

●Ristorante FURYU
furyu.co/

●道の駅 小豆島オリーブ公園
www.olive-pk.jp/

●イズライフ
islife-olive.com/

●真砂喜之助製麺所
www.kinosuke.net/


小豆島のことがもっとよく分かる&知りたくなるサイトはこちら:

●小豆島旅ナビ
小豆島観光協会によるサイト。見所やイベント情報などが満載。電話やメールで旅の相談にも応じてくれる。
shodoshima.or.jp/

●小豆島物語
“地域からニッポンを魅せる”を目指す団体、ニッポニア・ニッポンが運営するサイト。小豆島の”物語”やプロジェクトにフォーカス。
shodoshimamonogatari.com/

●観光から関係へ Relational Tourism
坂出港エリアと醤の郷エリアを舞台に、アートとデザインの視点からさまざまな試みを展開する醤の郷+坂出港プロジェクトのサイト。
relational-tourism.jp/


special thanks:小豆島観光協会、texte&snap photos : NAOKO MONZEN

この記事の元URL: https://madamefigaro.jp/travel/shodoshimavol2.html