ランウェイで見つけた、2024秋冬ビューティトレンド パーツメイクで日常をドレスアップする。

Beauty 2024.05.08

来シーズンはどんなヘアメイクが気分? 2024秋冬シーズンのビューティトレンドをチェックして、次なる装いのインスピレーションをゲットしよう。まずは普段のドレスアップに取り入れられそうなパーツメイクのアイデアを。上手にアップデートを重ね、フレッシュなオーラを漂わせて。

ポップカラーで自由に彩る。

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彩度の高い鮮やかな色を目元へ差したメゾンが多く見られた今季。絵の具でキャンバスを着彩する気分で、思い切ってグラフィカルにのせるのがポイントだ。上まぶたへラインのようにブルーを入れた「シャネル」や目頭にピンクをのせた「ディオール」をはじめ、グリーンで下まぶたを染めた「エトロ」、アイホール全体をオレンジレッドでデコレーションした「ミュグレー」など、その色や方法はさまざま。服と同系色であれば全体に心地よい統一感が生まれ、異なる色彩なら不調和から生じるモダンな印象が。成功させるコツは、潔さ。突出した個性が賛美されるようになってきたいまの時代、大人こそ好みのカラーで挑戦を。

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まだまだ拡がる、ブラックアイの可能性。

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アイメイクに黒を用いるという"スタンダード"は、変幻自在なシェイプによっていかようにも進化する。パンキッシュな不屈の精神とゴージャスな華やかさが融合した「ヴェルサーチェ」や、ひと刷毛のブラシで羽を描いたかのように見える「ジェイソン ウー」のほか、近年らしく下まぶたに重点を置いた「グッチ」や「ジバンシィ」も。さらに「トム フォード」と「アルチュザラ」ではスモーキーアイに細眉を合わせて90年代を彷彿させながら、ダークカラーの濃淡を駆使することでコンテンポラリーな表情を持たせている。

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にじませリップはパウダリーに。

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唇と肌の境界をなじませるようにぼかした唇は、血色感をアップさせつつ、肩肘張らない洗練された印象に。「サンローラン」ではさりげないコントゥアとベージュトーンで陰影をつけたブラウンアイへ、シルキーなブラウンレッドのリップを合わせ、美しいグラデーションをメイクの主役に据えた。「ウィーダーホーフト」のメイクも同様だが、さらにシアーな目もとで、真似しやすいウェアラブルな雰囲気。くすみカラーが醸し出すグランジな色っぽさと個性の強いソバージュヘアとのマッチングが、たおやかな女性像を描き出している。一方で、あえて唇から大きくはみ出させ無作為の美を打ち出したのが「マルケスアルメイダ」。マットなリップを用い、幼子がクレヨンで描いた落書きさながらのあどけない愛らしさを想起させた。

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立体感際立つ、パテントリップ。

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従来のグロスとは少し異なり、ぷっくりとしたカラーで唇をコーティングしたかのような質感のリップにもご注目を。「ドリス ヴァン ノッテン」は長い前髪を目の下まで流し、1色で均一に覆ったモーヴの口もとを際立たせて、都会的かつ瀟洒な美を確立している。「ヘレン アンソニー」は彩度の高いピンクカラーで唇本来の輪郭よりもやや丸く形をとり、ぽってりとした印象を強調。「ロクサンダ」では濃い色で唇の輪郭をはっきり縁取りながら、真ん中部分のライトなカラーとの濃淡で3Dライクな立体感を演出し、フューチャリスティックな表情に。

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photography: Spotlight text: Misaki Yamashita

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