王室に嫁いだ一般人のファッション、ビフォーアフター。
写真で見る、王室入りで華麗に変身した一般人
王室の一員となった彼らは、誰もがファッションスタイルやシルエットに変化が見られる。王室入りを機に、どのように変貌を遂げたのか、写真で振り返る。
キャサリン皇太子妃からメーガン夫人、モナコのシャルレーヌ公妃まで、王子や王女と結婚したことを機に、外見が大きく変化した人々を紹介しよう。
王室に入ると、自然と洗練されたスタイルや気品が身につくのだろうか。一般人も、ウィンザー家、ブルボン家、あるいはグリマルディ家といった王室の一員になった途端、たちまち王族特有のオーラを放つようになるのだろうか。しかし、そうした変貌は、一瞬にして、あるいは指を鳴らすだけで起こるものではない。侍従や使用人、執事たちに囲まれ、豪華絢爛な王宮での暮らしへと突然足を踏み入れることは、一般の人々にとって、まずは圧倒されるような経験に違いない。結婚したからといって、目立たない存在だった女性が、自信とカリスマ性を備えたプリンセスへと変身できるわけではない。求められるのは、親しみやすさを持ちながらも、ある程度の慎み深さを保つことができる人物だ。こうした極めて繊細なバランスは、入念に準備された公の場への登場を重ねながら、時間をかけて身につけていくものである。そして、この変貌において、スタイルが極めて重要な役割を果たすことは言うまでもない。服装、ヘアスタイル、立ち居振る舞い…。王室の一員になるということは、何よりもまず、王室そのものを体現し、指先に至るまで、その代表として振る舞うことを意味する。
2011年4月にウィリアム王子と結婚する前、ケイト・ミドルトンは自分の好きなように服を選んでいた。ほぼ決まってローライズジーンズをはき、お気に入りのアイテムであるカウボーイハットを被っていることも多かった。

photography: Anwar Hussein / Getty Images
ゆったりと、自信に満ちた足取り
2000年代を象徴するデニムのミニスカートやスエードの乗馬ブーツを愛用していたキャサリン皇太子妃だが、現在ではシルクのロングスカートや、身体のラインに沿った仕立ての美しいスーツ、エレガントなパンプスへと装いを変えている。こうしたスタイルの変化によって、彼女はファッションアイコンとしての地位を確立した。公の場に姿を見せるたびに、その装いは細部まで注目され、綿密に分析されるとともに、世界中の女性たちに模倣されている。王室の一員としての役割を体現するため、キャサリン皇太子妃は姿勢や歩き方も変えてきた。背筋は常にぴんと伸び、歩幅は大きく、足取りには自信が感じられる。
義理の妹にあたるメーガン夫人も、ハリー王子との結婚を経て、スタイルを大きく変えた。米国出身の彼女は、不本意ながらも王室のプロトコルに合わせて装いを変える必要に迫られ、それまで愛用していたミニ丈のスカートやドレスから、ミディ丈のものへと切り替えた。身体にぴったりとフィットする服や鮮やかな色合いのアイテムも姿を消し、メーガン夫人は、より控えめでシックな装いを取り入れるようになった。王室での経験は、彼女のファッションに対する考え方を大きく変えたようだ。2019年にバッキンガム宮殿を離れてからも、上質な素材とゆったりとしたシルエットを特徴とする、ミニマルなスタイルを一貫して選び続けている。
男性陣にも同じルールが適用される。ユージェニー王女とベアトリス王女との結婚前、マーケティング・営業部門の幹部であるジャック・ブルックスバンクと不動産開発業を営むエドアルド・マペッリ・モッツィは、もっぱら生デニムのジーンズにベーシックなシャツを合わせ、足元にはスニーカーやスエードのアンクルブーツを履いていた。現在も、こうした普段着の定番アイテムを完全に手放したわけではない。しかし、公の場に姿を見せる際には、ふたりそろってスリーピーススーツを着用するようになった。また、公式行事では王室のプロトコルを厳格に守り、妻たちの一歩後ろに控えている。
シャルレーヌ公妃も、もともとファッションやエレガンスのアイコンになる運命にあったわけではない。アルベール2世大公との運命的な恋に落ちる前、南アフリカ出身の彼女は毎朝、競泳用の水着に着替え、練習に出かけたり、世界各地で開催される大会に出場したりする日々を送っていた。
オリンピックの競泳選手として活躍した彼女は、プリンセスとなった現在、鍛え上げられたアスリートらしい体つきを生かし、アシンメトリーなドレスやジャンプスーツ、オーバーサイズのスーツをスタイリッシュに着こなしている。王室の公務に携わり始めた当初は非常に控えめな様子だったが、アルベール2世大公の妻となった今、彼女は自信を深めている。公の場に姿を現すたびに、人々の視線は彼女に注がれる。
From madameFIGARO.fr
※この記事は、フランスの新聞社「Le Figaro」グループが発行する「madame.lefigaro.fr」で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。
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- text: Solene Delinger (madame.lefigaro.fr)
- translation: Hanae Yamaguchi