ドイツのメルケル前首相引退、イケアがユーモラスなメッセージ を送る!

Culture 2021.12.10

2021年12月8日にドイツのメルケルが首相をついに退任する。この機会にスウェーデンの大手企業であるイケアが永遠の「ムッティ」にユーモラスなオマージュを捧げた。

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ドイツ森林所有者連盟による連邦首相官邸でのクリスマスツリー贈呈式に出席したメルケル前首相。(ベルリン、2021年11月24日)photo: Carsten Koall/Getty Images

2021年12月8日、アンゲラ・メルケルは最後の閣議と連邦議会審議をこなし、首相としての任務を終えた。ヘルムート・コール元首相の記録を9日上回り、在任5860日目にしてオラフ・ショルツにバトンを渡した。政府のトップとして15年間ドイツを率い、ドイツ人が親しみを込めてムッティ(母)と呼ぶメルケルはしばらく「休息」を取って色々考えたいそうだが、その後の計画に関しては何も明かしていない。

 

 

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「ようやく家だ」

メルケルの引退を記念して各界からさまざまなメッセージが寄せられた。なかでもイケアグループのメッセージはきっと本人の記憶にも残るに違いない。スウェーデンの大手企業、イケアは前首相の政治家としてのキャリアに敬意を表した。イケアのドイツ支社がツイッターに投稿した広告のビジュアルには、「Endlich zu Hause」(ようやく家だ)と書いてある。そこにはイケアのアームチェアに座るメルケルの横顔が写っており、赤いジャケットを着た前首相は窓から遠くを見ているようだ。ツイート本文には「オペラグラスを取ってちょうだい、オラフ(ショルツ新首相)がもう忙しくしているか見たいから」とあり、メルケルをやんわり皮肉った内容となっている。

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67歳の「年金生活者」

このイケアのツイートはドイツ人にも好評で、首相の正式な任期終了後も代行として留任していたメルケルをねぎらうコメントが寄せられた。「椅子の趣味がいいわね、アンジー」とはイケアの広告を面白がったユーザーからのコメントだ。67歳のメルケルは今後、量子物理学者である72歳の夫、ヨアヒム・ザウアーと、ベルリンに隣接するブランデンブルクの自宅で一緒に過ごす時間が増えそうだ。
メルケル本の著者で写真家のヘルリンデ・コールブルは、「そう簡単に消える人ではないし自分の別荘でじっとしている人でもない。何らかの形で今後も動きはあるでしょう」と予想している。

text: Stephanie O'Brien (madame.lefigaro.fr)

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