ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーの離婚の原因になった口論、詳細が明かされる。
Culture 2023.11.07
11月2日に出版されるブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリー元夫妻に関する本で、2016年にプライベートジェット機内で起きた暴力的な口論について、未発表の詳細が明かされる。この口論が夫妻の離婚につながった。
ウィンブルドン大会に出席したブラッド・ピット。(2023年7月16日)photography: Abaca
ブラッド・ピットの"ダークサイド"を探った。11月2日にアシェット社から出版される『Angelina Jolie et Brad Pitt, les secrets du divorce du siècle(原題)(タイトル直訳:アンジェリーナ・ジョリーとブラッド・ピット、世紀の離婚の秘密)』の中で、著者のローレンス・ピエオとエルヴェ・トロペアは、復讐に燃えるアンジェリーナ・ジョリーの犠牲者として描かれてきたブラッド・ピットの"異なる肖像"を描いている。公開された本の抜粋によると、著者は特にブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーの離婚につながったとされる出来事に言及している。それは2016年に彼らのプライベートジェット機で発生した、アンジェリーナ・ジョリーとブラッド・ピット、および子どもたちの間での激しい口論である。
この口論については、彼らの調査で詳しく述べられている。事の発端は2016年9月、ニース空港へ向かう車で移動中のことだった。映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(2019年)の主人公を演じたブラッド・ピットと養子のマドックスとの間で、口調がヒートアップした。飛行機に乗ると、ブラッド・ピットはマドックスを「バカ」と呼んだと報じられた。アンジェリーナ・ジョリーはすぐにシートベルトを外し、夫のほうに向かったという。ふたりはトイレに行き、そこで激しく衝突したと言われている。アンジェリーナ・ジョリーは最初に、夫が飲み過ぎていることに気がついた。その後、夫が怒りっぽくなり、妻の頭を掴んで振り回し、肩をつかんで再び振り回した。
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「彼女はこの家族をダメにしている」
夫婦の子どもたちが状況の悪化に気付き、飛行機のトイレのドアの後ろに立ったとされている。そのうちのひとりが「ママは大丈夫?」と尋ねた。これに対して、ブラッド・ピットは叫びながら、「いや、ママは大丈夫じゃない。彼女はこの家庭を壊している。狂っている」と答えた。どの子どもだったのかは明らかにされていないが、マドックスではないと報じられている。この子どもは、「ママじゃなくてお前だ、バカ!」と言い返し、父親を攻撃しようとした。その後、ブラッド・ピットは自分の身を守り、アンジェリーナ・ジョリーは彼が子どもを殴らないように背中にしがみついた。ブラッド・ピットはその後、彼を追い払おうと飛びかかった。その後、6人の子どもたちがこの口論に参加した。「ブラッドは子どもたちのひとりの首を絞め、もうひとりの顔を殴った」と書かれている。対立の果てに、ブラッド・ピットがひとりでプライベートジェットから降り、「くたばれ、出て行ってやる!」と叫んだと報じられている。その後、捜査が開始されたものの、裁判外の和解が成立したため、FBIは最終的にブラッド・ピットに対する告訴を取り下げた。
text: Chloé Friedmann (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi