イーロン・マスクが執着している、Y2Kのカリスマ歌手アリゼとは?
7月18日(土)にXへ投稿したポストで、イーロン・マスクは「Moi… Lolita(モワ…ロリータ)」で知られる歌手アリゼへの並々ならぬ思いを改めて示した。実は同様の反応を見せたのは、2024年パリ五輪の開会式の際にもあった。なぜこれほど彼女に惹かれるのか、その理由を探る。

大きな注目を集めた発言である。7月18日(土)、イーロン・マスクは、フランス人歌手アリゼが2003年にヒット曲「J’en ai marre(アン・アイ・マール)」を披露する動画をXで共有し、彼女への称賛を改めて示した。長年にわたりネット上で話題となり続けているこのアーカイブ映像に、このアメリカ人実業家は次のような注目を集めるコメントを添えた。「アリゼのような才能ある人物がいる国でありながら、世界に向けて化粧をした中年男性たちを見せることを選ぶとは」
When a country has talent like Alizée and instead shows the world middle-aged men in makeup 🤦♂️ https://t.co/4U4qCFn0XI
— Elon Musk (@elonmusk) July 18, 2026
これは、フランスの生成AIスタートアップ「Argil」の共同創業者ブリヴァエル・ル・ポガムの投稿に反応したものだった。ル・ポガム氏は、2024年パリ五輪の開会式でディオニュソスに扮したフィリップ・カトリーヌの写真を投稿し、「これは歴史の教科書で“退廃したグローバリズムの頂点”として語られることになると思う」とコメントしていた。青いボディペイントとラメをまとって登場したフランス人歌手フィリップ・カトリーヌのパフォーマンスを批判する内容だった。この演出は世界中で大きな反響を呼んだ。
筋金入りのファン
しかし、イーロン・マスクがアリゼへの好意を示したのは今回が初めてではない。2024年7月、前述のオリンピック開会式の数日後にも、彼はすでに、あるユーザーが投稿した同じアリゼの動画に反応していた。その投稿者は動画に対して、「まともな世界であれば、これがオリンピックの開会式になっていただろう」とコメントしていた。これに対し、Xのオーナーであるイーロン・マスクは、「本当に素晴らしいものになっていただろう」と返信していた。
This would have been so awesome
— Elon Musk (@elonmusk) July 27, 2024
2000年代のアイコン、アリゼがステージに復帰
イーロン・マスクのこの投稿によって再び彼女の名前が世間の注目を集めることになったものの、アリゼがフランスの音楽シーンから完全に姿を消していたわけではない。ふたりの娘、アニリー(21歳)とマギー(6歳)に専念するため、数年間にわたってキャリアを一時中断していた41歳の歌手は、現在、フランス全土を巡るツアーを予定しており、復帰に向けて準備を進めている。7月13日、フランスのテレビ局TF1の番組「Bonjour ! La Matinale」に出演した彼女は、再びステージに立つまでの間、長く抱えていた迷いについて明かした。「本当に音楽はいったん横に置いていたんです。私は自分に自信があるタイプではありません。これまでのキャリアがあるからといって、自信を持てるようになったわけでもない。むしろ、逆なんです。」2000年にファーストアルバム「Gourmandises(グルマンディーズ)」で注目を集めたアリゼは、数々のヒット曲とともに青春時代を過ごした一世代にとって、いまもなお特別な存在であり続けている。
From madameFIGARO.fr
※この記事は、フランスの新聞社「Le Figaro」グループが発行する「madame.lefigaro.fr」で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。
- text: Lovelly Ndinga-Ikobo (madame.lefigaro.fr)
- translation: Hanae Yamaguchi