モナコのシャルレーヌ公妃の圧巻のウエディングドレスに隠された秘密。

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2011年7月2日、モナコのアルベール2世大公とシャルレーヌ・ウィットストックの結婚式が執り行われた。ミニマリズムと華やかさを見事に融合させた、その時代を代表する最もアイコニックなロイヤルウェディングドレスのひとつを振り返る。

モナコ公宮殿の中庭で執り行われたロイヤルウエディングの宗教儀式を終え、会場を後にするモナコのアルベール2世大公とシャルレーヌ公妃。(2011年7月2日、モナコ)photography: Andreas Rentz/PP / Getty Images
モナコのアルベール2世大公とシャルレーヌ公妃が、モナコ大公宮殿の中庭で執り行われた王室結婚式の宗教儀式を終え、会場を後にする様子。(2011年7月2日、モナコ)photography: Richard Heathcote/PP / Getty Images

結婚式といえば、メレンゲのようにふんわりと広がるスカートや幾重ものフリルをあしらった豪華なドレスほど、「王室らしさ」を感じさせるものはない。ところが、2011年7月2日、父親にエスコートされながら、未来の夫であるアルベール2世大公が待つモナコ公宮殿へと続くレッドカーペットを歩いたシャルレーヌ・ウィットストックのウェディングドレスには、そうした装飾は一切見られなかった。公妃となる彼女がまとっていたのは、一見するとシンプルで洗練された印象のウェディングドレスだった。しかし、その見た目とは裏腹に、このドレスには細部に至るまで贅を尽くした意匠が数多く隠されていた。

モナコのアルベール2世大公とシャルレーヌ公妃が、モナコ大公宮殿の中庭で執り行われた王室結婚式の宗教儀式を終え、会場を後にする様子。(2011年7月2日、モナコ)photography: Richard Heathcote/PP / Getty Images

このドレスはジョルジオ・アルマーニがデザインしたもので、純白のサテン生地を使用。シャルレーヌ公妃のシルエットに美しく沿うように仕立てられ、背中から裾にかけて優雅に広がり、そのままトレーンへと続くデザインになっていた。その印象をさらに際立たせていたのが、肩甲骨のあたりから流れるように垂れた2枚の布と、髪に固定された全長20メートルの白いチュールベールだった。ボートネックのフロント部分には花柄の刺繍が施され、4万個のスワロフスキー・クリスタル、3万粒のゴールドビーズ、2万粒のしずく形のマザーオブパールが、プラチナでコーティングされた糸によって精巧に織り込まれていた。モナコ公室の結婚式公式サイトによると、このドレスの製作にはサテン50メートル、シルクオーガンザ80メートルもの生地が使われたという。また、モナコ公宮殿によれば、この卓越した職人技が結実した一着の完成までには、約2500時間もの作業が費やされた。

モナコのアルベール2世大公とシャルレーヌ公妃が、モナコ大公宮殿の中庭で執り行われた王室結婚式の宗教儀式を終え、会場を後にする様子。(2011年7月2日、モナコ)photography: Richard Heathcote/PP / Getty Images

シンプルで洗練されたデザインを好むシャルレーヌ公妃は、プリンセスの定番ともいえるティアラを含め、ジュエリーを一切身に着けなかった。唯一の例外は、低い位置でまとめたシニヨンを飾るダイヤモンドの花のヘアアクセサリーだった。しかし、このアイコニックな花嫁姿は、挙式の数日前に夫となるアルベール2世大公の不貞を知り、モナコから逃れようとしたとされる噂によって、危うくその印象がかき消されそうになった。

モナコのアルベール2世大公とシャルレーヌ公妃が、モナコ大公宮殿の中庭で執り行われた王室結婚式の宗教儀式を終え、会場を後にする様子。(2011年7月2日、モナコ)photography: Richard Heathcote/PP / Getty Images

From madameFIGARO.fr

※この記事は、フランスの新聞社「Le Figaro」グループが発行する「madame.lefigaro.fr」で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。

  • text: Axelle Dusart (madame.lefigaro.fr)
  • translation: Hanae Yamaguchi