SZ Blockprints インドの手仕事が生むブロックプリントって？

心地いい青空がよく似合う、鮮やかなプリントが特徴のSZ Blockprints（エスゼット ブロックプリント）。インド・ジャイプール生まれの歴史深い染色技術、ブロックプリント=手捺染（てなせん）によるとっておきのウエアを纏ったら、身も心も清々しい！
記事の後半では、デザイナーへのスペシャルインタビューを紹介。

たなびく風を素肌に感じる、軽やかなワンピース。
わずかに透け感がある薄手のコットン素材は、空気のような軽い着心地。共布のクルミボタンが付いた襟を大胆に開いて、ピンクで仕上げた伝統的なモチーフとのコントラストも美しいグリーンをレイヤード。
ドレス￥25,300、下に敷いたシーチング(H183×W274cm)￥23,100/ともにエスゼット ブロックプリント（サザビーリーグ）　中に重ねたスリップドレス/スタイリスト私物

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レモン色のキルティングと、空色のタッセルをポイントに。
キルティングとコットンのミックスが可愛らしいロングワンピース。タッセルは結んでも垂らしても様になるボリューム感。夏は一枚で、冬にはタートルニットなどをインにして一年中着ていたい。
キルティングドレス￥28,600/エスゼット ブロックプリント（サザビーリーグ）

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暖かな日差しの下で、優しい柄のプレイフルな共演。
エスゼット ブロックプリントはウエアだけでなく、クッションカバーやラグなど、ホームアイテムも充実。伝統的な柄をカラフルに配したデザインは、どのアイテムと合わせても好相性！
キルティングドレス￥25,300、下に重ねたパンツ￥17,600、クッションカバー（H66×W66cm）各￥12,100、下に敷いたキルティングラグ（ユリプリント、裏はストライプ柄、H178×W229cm）¥31,900/以上エスゼット ブロックプリント（サザビーリーグ）　サンダル/スタイリスト私物

自然の緑や黄色に映える、鮮やかなストライプと格子柄。
今年らしいワイドパンツは絶妙な配色の格子柄。ブルーグレー×パープルの七分丈のトップを合わせ、トーンを揃えながらもインパクトのあるカラーコーディネート。ビッグサイズのバッグには、収穫したレモンを入れて。
パンツ￥25,300、ノーカラーシャツ￥17,600、トートバッグ￥17,600/以上エスゼット ブロックプリント（サザビーリーグ）　サンダル/スタイリスト私物

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Special interview
デザイナーのサラ・ゼルウェガーに聞く、ブランドの始まりとこれから。

エスゼット ブロックプリントは、デザイナーのサラ・ゼルウェガーがインドの伝統的なブロックプリントに出合い始めたブランド。ブロックプリントという技法を継承すること、ジャイプールの職人たちの生活を守ることを使命と考え、サステイナブルなプロセスでアイテムを作り出す。そんなサラ・ゼルウェガーにブランドのこと、職人たちのこと、これからのことを聞いた。

インドの工場にて、和やかに職人と打合せをするサラ（右）。

――ブランドの始まりは、インド・ジャイプールのブロックプリントのスタジオで、オーナーのキティとの偶然の出会いがきっかけだそうですね。キティとの出会いなど教えてください。

私がキティに初めて出会ったのは、何年も前に彼女の家族に会った時よ。その時、キティはすでに寝たきりの状態だったのだけれど、とても愛情深く、温かい人だったわ。私は何度も彼女のそばに座り、手をつないでおしゃべりをしたの。彼女はとても機敏で、最後まで英語とヒンディー語を流暢に話していたわ。

キティの家族は私のビジネスパートナーだけれど、私にとっては家族同然よ。長年にわたって何度も彼らと過ごし、とても仲よくさせていただいているわ。私はキティの人生の最後の数年間を知っているのだけど、彼女の存在を決して忘れることはないわ。鋭く、明るく、美しい。本当に素晴らしい女性だったわ。

――ブランドは人生の集大成であると聞きました。

エスゼット ブロックプリントが実現した時、完全に正しいと感じたの。タイミングが揃い、これを実現するために適切な人々が集まったの。私はジャイプールのチームやキティの家族と繋がり、ゆっくりと、ゆっくりと物事が私たちの思い通りに進み始めた。その時に私は初めて、自分が本当にいるべき場所にいて、最高に刺激的な場所で、最高に刺激的な人たちと一緒に何か特別なものを作っているのだと感じたの。

――製作はロンドンをベースに、ジャイプールの職人たちと行っているとのこと、コロナ禍において、インドの職人たちとのものづくりはどのように進めていますか？

通常であれば、私は年に何度もジャイプールに行き、直接デザインや商品開発を行うの。ここで最高のコラボレーションが生まれるのよ。いまはすべてをアプリのワッツアップやビデオで行っているのだけれど、1日に何時間も費やしているわ。彼らが恋しくてたまらないわ。再会するのが待ち遠しく、皆の安全と幸福を毎日祈っているの。

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職人たちはみな、家族のような存在だと語るサラ。

――お気に入りの柄を教えてください。

どれも大好きで、シーズンごとにお気に入りが変わるわ。21年のリゾート（現在開発中）では、キャメル、ホットピンク、ブルーのエッサプリントを作っているのだけれど、これは素晴らしいと思う。発表するのを待ちきれないわ！

――ウエアのほかにホームアイテムなどプリントが生かされた豊富な商品ラインナップが魅力です。今後の展開は？

ありがとう‼ ホームウエアや寝具のラインナップをどんどん充実させていきたい。生地の輸入についても学びたいと思っているの。私のソファの1つをジオプリントで張ったのだけれど、とても気に入っているわ。エスゼット ブロックプリントの天蓋付きベッドとヘッドボードは私の将来の夢よ！

――最後に、ブランド名に名前の頭文字を入れた理由を教えてください。

私はいつも、この名前が何であるか、また、何の為にあるのかを明確にしたいと思っていたの。私たちはこのブランドを通し、ブロックプリントを紹介し、成長させ、称える。ブロックプリントは過去、現在、そして未来よ。SZを追加したのは、当時は私一人だったから。いまでは私たちは成長し、自分たちのことを「SZ（エスゼット）ファミリー」と呼んでいるわ。

着る人も作り手をも笑顔にするエスゼット ブロックプリント。10,000種以上にもおよぶ伝統的な柄がサラやチームのアイデアで現代的にアップデートされることで継承され、私たちはそれらを纏うことができる。どこまでもポジティブなブランドにこれからも注目していきたい。

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