パーク ハイアット 東京に学ぶ、心から眠れる寝室づくりの9つのヒント。

Lifestyle

白を基調とする高品質のベッドリネンに、最高の寝心地の寝具、そして心を落ち着かせる配色と照明……。2025年冬、リニューアルを遂げたパーク ハイアット 東京のパーク スイートの寝室をお手本に、理想的な睡眠空間をデザインする。


パーク ハイアット 東京

開業30年を機に、設備面を含め時代に合わせてリニューアル。本質的な美しさと知性を追求する開業当時の哲学を守りつつ、曲線のあるデザインや温もりを感じさせるカラーを一部に採用。“もうひとつの我が家”をコンセプトとする静謐でタイムレスな美を宿す客室は、より快適な滞在を叶えるための工夫が随所に施されている。

マットレス
シモンズの最新機能を備えたモデルを導入。パーク ハイアットのグローバルな基準に則り、以前使用していたオリジナルのマットレスより厚みがある、36cmのボリュームのものを採用。しっかりした弾力がある固さなので寝返りを打ちやすく、快適な寝姿勢に整えてくれる。

ベッドリネン
極上の肌触りと柔らかさを誇る最高品質の白いベッドリネンはイタリアの老舗ブランド、フレッテのもの。王侯貴族や世界中の著名ホテルが愛用することでも知られるが、リニューアルを機にバスローブやタオル類も同ブランドにすべて統一された。


通常置かれているのは、横幅がしっかりとある王道のフェザータイプ。固めの枕が好みなら低反発、ポリエステル、ストロー、マイクロビーズ、ソバ殻入りをリクエストすることも可能。体格に合わせて、頭と首にフィットする枕を選びたい。さらに抱き枕という選択肢もあり。

植物
開業当時から受け継がれる象徴的存在、タイサンボク(マグノリア)のドライリーフを枕の頭上に飾って、自然の温もりを感じられる空間に。あえて花ではなくグリーンの要素を取り入れるのは、華美にするよりも、自宅にいるような落ち着きを感じて欲しいとの配慮から。

スピーカー
ムードメーカーの音楽もベッドルームに欠かせない要素。明瞭なサウンドが耳に優しいバング&オルフセンのスピーカーは、それ自体がオブジェのようなデザインでありながら、インテリアと調和。主張しすぎない存在感は寝室にうってつけだ。

照明
柔らかな光が灯る間接照明をサイドテーブルに置く一方、シンプルな操作で調光可能なダウンライトは「Bright」と「Soft」の2種類の照明モードで落ち着きのある明暗を演出する。天井からの直接的な光を排除することで、より深くリラックスできる空間を生むという効果も。

時計
目覚ましにもなる時計は、デジタルではなくアナログタイプをセレクト。針が動くたびに時間の経過を感覚的に意識させてくれるアナログ時計をベッドサイドに置けば、時間との向き合い方が変わりそう。インテリアとの親和性が高い、シンプルなデザインで安心感が持てる。

アートブック
パーク ハイアット 東京の大切なエレメントでもある“本”によって、自宅にいるような空気感を演出。建築やアートの写真集、トラベルブックなどのビジュアル本を飾るようにディスプレイしているところにも美意識を発見。スマホやPCから離れて、パラパラとめくるだけでも知的なインスピレーションが湧き上がりそう。

アート
アートやデザイン、文化へ深い敬意を示すパーク ハイアット 東京だけに、客室にもアートを取り入れることを欠かさない。ベッド脇に飾った野鳥の絵は、開業時のデザインを担ったジョン・モーフォードが選んだ越前谷嘉高氏の作品。落ち着いた色調が部屋のトーンに溶け込む。

色調
ベージュ、グリーン、黒を基調とした自然の風合いを感じさせる配色は踏襲され、心地いい空間を生み出す鍵に。ただし、グリーン系は従来よりも暖色の比率を増やしてトーンアップしたことで部屋全体に明るさと温かみが増して、より寛ぐことができる穏やかな雰囲気に。

パーク ハイアット 東京
東京都新宿区西新宿3-7-1-2
03-5322-1234
料)パーク スイート1室¥291,150~、デラックス1室¥177,300~(ともに1室2名)
https://tokyo.park.hyatt.jp

  • photography: Kazuhiro Shiraishi
  • styling: Yumi Nakata
  • text: Eri Arimoto
  • collaboration: Brain Sleep

*「フィガロジャポン」2026年3月号より抜粋