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VAN CLEEF & ARPELS

ヴァン クリーフ&アーペルの歴史を証言する、「パトリモニー コレクション」とは?

Fashion

ヴァン クリーフ&アーペルの歴史を語る「パトリモニー」はメゾンのクリエイティビティを後世に残すために収集・保存されているコレクションだ。1970年代から買い戻し始め、現在の所有数は約3000点にものぼる作品が果たす役割を、パトリモニー&エキシビション ディレクターのアレクサンドリン・マヴィエル=ソネに聞いた。

パトリモニー&エキシビション ディレクター
アレクサンドリン・マヴィエル=ソネ
メゾンのアーカイブ資料の管理、過去の作品の買い付け、そして各地で開催される展覧会の企画も司る。現在、『ザ ヴァン クリーフ&アーペル コレクション』の2巻目を編纂中。若いスタッフが1980年代以降の作品に注ぐ視線に触発されるという。

─どんな作品を買い戻しているのですか?

真贋を鑑定した後、時代背景、技術、メゾンの特徴といった観点で何らかの意味を持つものを選びます。すでに同様の作品がある場合は「ヘリテージ コレクション」に加えます。

─過去の作品を収集することにはどんな意味があるのでしょうか?

アートの潮流とともに技術も紹介することです。殊にサヴォワールフェールの保存は重要な課題で、技術を後世に伝えるためには作品を保存しておく必要があります。「パトリモニー コレクション」が極めて重要な理由はまさにその点です。

左:「パトリモニー コレクション」より、1951 年制作の「ジップ ネックレス」。ファスナーを閉めるとブレスレットになる。 右:TEFAFに展示された「ヘリテージコレクション」の「ルド ブレスレット」、1938年制作。
左:1940年頃のクリップのデザイン画。 右:ルイ・アーペルが愛したバレエは40年代以降、メゾンを象徴するテーマ。デッサンもたくさん残る。(Van Cleef & Arpels Archives)
左:カボションカットのエメラルドとゴールドの四つ葉のクローバーのプロダクトカード、1954年。 右:特許を取得したミステリーセットの雑誌広告。1936年。戦後に失われるところだった技術を引退した職人を呼び戻して復活させたメゾンのシグネチャーだ。

─パトリモニー部門はメゾンでどのように利用されていますか?

作品を買い戻すたびに、デザインスタジオに見せています。彼らは過去の作品やデッサン、写真を通して、スタイルに貫かれたシグネチャーを探します。実際の作品を見る時、彼らの視点が留め金の技術などの思いもよらぬ部分に注がれることもあって興味深いですね。

─アーカイブから現代のクリエイションに繋がる例にはどんなものがありますか?

「フラワーレース コレクション」は、30年代のシルエットクリップから直接インスパイアされたものです。再解釈を続けながら継続的に制作されているものにはルドやジップ ネックレスがあります。

問い合わせ先

ヴァン クリーフ&アーペル ル デスク
0120-10-1906(フリーダイヤル)
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  • photography: ©Van Cleef & Arpels
  • text: Masae Takata(Paris Office)

*「フィガロジャポン」2026年7月号より抜粋