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DIOR
ディオール バンブー パビリオンのパルダリウムから生まれた、東信の押し花ワークショップ。
ディオールによる特別ワークショップが、4月20日(月)夜、代官山のディオール バンブー パビリオンで開催され、抽選で選ばれたフィガロジャポン読者がこのイベントに招待された。

テーブルの上には色とりどりの押し花が広げられ、着席したゲストたちも目移りするほど。この夜のイベントは、フラワーアーティスト、東信を迎えた押し花アートの制作が中心。日本のアーティストや職人との協働によって生まれたディオール バンブー パビリオンで、メゾンの世界観をより深く体験してもらいたい……そんな思いから企画されたワークショップの第1回ゲストに選ばれたのが、東。パリ「30 モンテーニュ」本店をはじめ世界各地でディオールの空間を花で彩ってきた彼は、この素晴らしい空間づくりにも深く関わったアーティストのひとりだ。



会場となったバンブー パビリオンのカフェを訪れると、そのいたるところに東の仕事が息づいているのが分かる。カフェの入り口には、温湿度を細かく管理した温室のなかで植物が瑞々しく生きる「パルダリウム」。密閉されたガラスケースの中に小さな生態系を再現するアート作品で、彼ならではの自然観、そして世界観が凝縮された展示だ。壁面を飾るのは、花をレジンに封入した「ブロックフラワー」。さらには「レディ ディオール」を丸ごと花束へと変容させたアートピースも。「もともとムッシュ ディオールはお花がすごく好きなんですよね。そういったものを現代の表現としてどう展示していくか、一緒に考えてきました」と東は語る。訪れるたびに発見がある、生きた展示空間は、参加者からも「日本の伝統工芸とディオールのコレクションが美しく調和し、素晴らしい空間でした」「ランタンの造作、国内アーティストとのコラボ作品の数々など、ディオールの圧倒的存在感を堪能できました」などの感想が。



この夜のワークショップで用いた押し花は、「パルダリウム」を彩ってきた花々を乾燥させ、再生させたもの。いわば、そこで生きていた花たちの第二の人生、新しい表現だ。アクリルフレームの上に好みの押し花をコラージュしていくシンプルな作業だが、東からのアドバイスを受けながら、どのゲストも真剣そのもの。できあがった作品はそれぞれ個性があって、「全然違うものができますからね」と東。完成したフレームはその場でプロの手によって美しくフレーミングしてもらえるので、この夜の記憶をそのまま家に持ち帰ることができる。「自由な発想でお花を飾ることに始めは戸惑いましたが、綺麗な押し花を見ているうちにイメージが湧いて、自分としては満足のいくものができました」という参加者の言葉が、その体験をよく表していた。



この日の押し花は、パビリオンに飾られていた花の「再利用」でもあった。そのことも、多くの参加者の心に届いたようだ。「いままで店内を彩っていたお花に次の活用を見つける今回のイベントに参加して、モノを無駄にしない精神に共感しました」。また別の参加者はこう振り返る。「ディオールに飾られているお花を廃棄せずに次の楽しみに繋げる企画がとても良かったです」。
次回はプラントハンター西畠清順をゲストに迎え、ディオール バンブー パビリオンの庭園を巡るワークショップを開催予定だ。
ディオール バンブー パビリオン
東京都渋谷区猿楽町8-1
営)11:00〜19:00
03-6455-2286
- photography: Aya Kawachi
- text: Tomoko Kawakami