【夏のキーアイテム】リトルブラックドレスからリトルホワイトドレスへ! これからの季節の着こなし9選。
夏が近づくなか、シックさと軽やかさを兼ね備えたリトルホワイトドレスが、今季のトレンドとして注目を集めている。
定番のリトルブラックドレスの人気は、いまさら語るまでもない。1920年代にココ・シャネルによって広められて以来、あらゆるシーンで着こなせるエレガントなアイテムとして瞬く間に定着した。そして現在もなお、このドレスは洗練されたワードローブに欠かせない、時代を超えた定番であり続けている。

その好例が、今年のカンヌ国際映画祭で注目を集めたレイラ・ベクティの装いだ。まるで映画『ティファニーで朝食を』(1961年)から飛び出してきた現代版オードリー・ヘプバーンのような姿が話題を呼んだ。
しかし、夏の訪れとともに、ワードローブの主役の座を狙う別のドレスが徐々に存在感を増している。それがリトルホワイトドレスだ。この夏、リトルホワイトドレスはリトルブラックドレスに取って代わる勢いを見せている。繊細で軽やかな印象を与えるだけでなく、黒のように太陽光を吸収するのではなく反射するため、猛暑の季節には見逃せない利点となる。
さらに、夏にぴったりなこのカラーはトレンドの面でも追い風を受けている。純白カラーの「クラウド・ダンサー」は、パントンが選ぶ2026年のカラー・オブ・ザ・イヤーに選出された。こうした背景から、ホワイトドレスはミニマルでありながらトレンド感のある一着として注目を集めている。特に、故キャロリン・ベセット=ケネディが愛した1990年代の洗練されたミニマルスタイルの再評価とも重なっている。その流れはドラマシリーズ「ラブストーリー ジョン&ケネディ」によって再び脚光を浴びており、ホワイトドレス人気をさらに後押ししている。
白一色のブーム到来
ここ最近、ホワイトドレスはレッドカーペットを席巻している。なかでもカンヌ国際映画祭では、その存在感がひときわ際立っていた。例えば、ベラ・ハディッドは、1969年にジェーン・バーキンが着用したドレスに着想を得た、スキャパレリのクロシェ編みドレスで登場。デミ・ムーアはジャックムスによるスパンコール付きのバストラインを強調したドレスでレッドカーペットを歩き、カミーユ・コッタンもディオールのホワイトドレス姿を披露した。このトレンドはレッドカーペットだけにとどまらない。ストリートにも広がりを見せている。例えば、デイジー・エドガー=ジョーンズは、ニース空港でマンゴーのエクリュカラーのミディ丈ドレスをまとった姿が目撃されている。
夏の到来だけでなく、このブームの背景にはファッションブランドの存在もある。最新コレクションでは、多くのメゾンがホワイトドレスを主役に据えたルックを次々と発表している。カルバン・クライン、ミュウミュウ、グッチでは、無駄を削ぎ落としたミニマルなデザインが特徴的。一方、クロエやアン・ドゥムルメステールでは、プリーツやリボン、さらにはフェザーをあしらい、よりロマンティックで装飾的な表情を見せた。こうした多彩なアプローチは、ホワイトドレスの高い汎用性を物語っている。端正で洗練されたデザインならビジネスシーンにもなじみ、軽やかで遊び心のあるデザインなら休日の装いにもぴったりだ。
また、ラコステ、ステラ マッカートニー、ジャックムスはシースルー素材を取り入れ、大胆な魅力を演出。よりファッション感度の高い女性たちの心をつかんでいる。時代を超えて愛されるホワイトドレスは、このようにさまざまな解釈によって進化を続けながら、今季のワードローブに欠かせない一着として存在感を放っている。
From madameFIGARO.fr
※この記事は、フランスの新聞社「Le Figaro」グループが発行する「madame.lefigaro.fr」で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。
- text: Axelle Dusart (madame.lefigaro.fr)
- translation: Hanae Yamaguchi