京町家で、衣服と現代の“侘び寂び”が出会う。T.T WOMENの新拠点「T.T 御所南」が10月28日(水)に誕生。
京都御所のほど近く、約150年の時を刻んだ京町家に、「T.T」がウィメンズの新たな拠点「T.T 御所南」をオープンする。総合芸術空間「T.T 祇園」に続く、京都で2つ目の場所には、衣服を起点に、建築、庭、茶、工芸、アートが集う。


中心に据えられるのは、T.T WOMENの衣服。内モンゴルのベビーカシミヤや奄美大島の泥染、旧式力織機で織る岡山のデニムなど、大地が育んだ素材と受け継がれてきた技を、日本の美意識で一着に仕立てた。

柱に残る暮らしの名残はそのままに、畳縁には1688年創業のHOSOOによる西陣織を、襖には嘉戸浩主宰「かみ添」の唐紙を重ね、また京都・八瀬に工房を構える、ガラス作家・佐藤聡によるガラス照明など、創業者・髙橋大雅の彫刻作品《時間の天衣》や《陰翳礼讃》に表された衣のドレープが、空間のそこかしこに陰影を落としている。

奥に設けられた茶室様式の小間「デニムの間」では、デニムが着物のように丁寧に扱われ、着込むほどに深まる時間の価値へと思いを巡らせる。

併設の立礼茶室「然美 御所南」や、作庭家・重森千靑による四つの庭も見どころ。こけら落としの展覧会では、和泉侃の匂いの作品や、トモコ・ソヴァージュのサウンド作品が、水の循環という「原点」へと静かにいざなう。



過去から受け継いだものを、次の時代へ。京都を訪れる際は、ぜひ足を運んでみて。
T.T 御所南/立礼茶室 然美 御所南
オープン:2026年10月28日(水)
京都府京都市中京区富小路通二条下る俵屋町188
営)11:00〜19:00
オープニング展「T.T Gosho-Minami Exhibition 01」
期間:10月28日(水)〜11月1日(日)
- text: Akiko Mizuguchi
- edit: フィガロジャポン編集部