「タトゥーは悪い母親の証拠ではない」全身の90%にタトゥーを施した女性の主張とは?
Lifestyle 2025.03.11
欧米は日本に比べてタトゥーに寛容だと言われるが、それが親となるとやはり話は変わるらしい。体の大部分にタトゥーを入れた女性が「見た目のせいで悪い母親と言われてしまう」と告白し、話題となっている。英ミラー紙も取り上げた。

33万ドルかけた全身タトゥー
2児の母でタトゥーモデルのカイラは、およそ33万ドル(約5000万円)をかけ、6年がかりで全身の90%にタトゥーを入れた。黒いラインで緻密にデザインされたタトゥーは腕や胴体を覆っており、額や頬まで模様が刻まれている。いまでも週に2回は新しいタトゥーを入れ続けているほか、ピアスや歯を飾るトゥースジュエリーなども行なっていて、カイラは自らの身体を飾ることに余念がない。
YouTubeチャンネル「truly」のインタビューによると、カイラは米イリノイ州のモルモン教徒の家庭で生まれ育った。その教育方針は厳しかったようで、彼女は幼少期について「非常に保守的で厳格な家だったので、いろいろなことを許してくれませんでした」と語っており、その抑圧の反動で服や外見で自己表現をするようになったという。カイラは「私がこんなにタトゥーを入れることになるとは想像もしていなかった」と笑う。
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「変わり者」と言われても......
「私は他のみんなと同じくとても普通です」と、タトゥーを好きなこと以外は人並みの親であると話すカイラであるが、その外見は周囲からあまり受け入れられていないようだ。彼女はふたりの子どもを持つ母親だが、その見た目だけで「悪い母親」だと決めつけられてきたという。話すら受け付けずにレストランから追い出されたり、「変わり者」や「頭がおかしい」といった侮蔑の言葉をかけられたりといった仕打ちを受けてきたそうだ。
カイラによると、特にひどいのはインターネット上の人々だという。彼女のSNSには「あなたの子どもにとっていい見本だ。こんな人、理解できない」といった辛辣な言葉や、「愚かだ」「子どもが気の毒だ」といった批判のコメントが頻繁に投稿されるという。そのような意見に対し、「タトゥーを入れることが、私を悪い母親にするわけではありません」とカイラさんは反論する。
インタビュー動画の中で、カイラは全身のタトゥーをメイクで隠す大変身を行なった。タトゥーのないその姿はごくごく普通の女性で、「タトゥーのない姿の方が良い」と言う人が多いだろうとカイラも予測している。しかし、カイラはそう言う人にこそ「あなたたちはおかしい」と言いたいと話す。
動画の中のカイラは、「タトゥーがなくてもきれいだけれど、タトゥーがあった方が魅力的でしょう」と胸を張った。コメント欄には、「タトゥーがあってもなくてもあなたは美しい」という称賛の言葉が投稿されていた。
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text: Izuki Yoshii