服とバスタオルは一緒に洗ってもいいのか?

Lifestyle 2025.05.31

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衣服とバスタオルを洗濯機のなかで一緒に洗うこと、それは効率的なように思える。でも、本当に大丈夫なのだろうか? その質問に、微生物学者が答える。

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バスタオルと服を一緒に洗って、本当に大丈夫? photography: Eva-Katalin / Getty Images

最大限の効率化と省エネのため、一度の洗濯でバスタオルと服を混ぜて洗っているかもしれない。しかし、この方法は、洗濯物の衛生面や品質面に影響はないのだろうか? クレルモン・オーベルニュ大学の微生物学博士で生化学・分子生物学講師のガエル・グリュエルが答える。

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温度の問題

専門家が言うには、この2種類の布製品を一緒に洗うことはおすすめできない。理由はシンプルだ。ほとんどの衣類(ウールなど特殊な素材を除く)は、30〜40度の水温の水できちんと洗える。一方で、バスタオルは60度のお湯で洗う必要がある。この温度は、繊維に付着しているバクテリアの大半を除去するのに必要な温度だ。

なぜなら、バスタオルは分厚く、浴室で使用される。「タオルに湿気がたまり、細菌やバイオフィルム(註:細菌がその環境で生き残るために作る膜状のもの)の発生を促します」とグリュエルは説明する。これらの雑菌のなかには、黄色ブドウ球菌や大腸菌などが含まれ、下痢や血便などの胃腸障害を引き起こすこともあると彼女は警告する。さらに、感染症と衛生学に詳しい医師のステファン・ガイエは以前の記事で、私たちがシャワーを浴びるとき、「皮膚に自然に存在する細菌や皮脂、古い皮膚などの汚れを完全に除去できることはできず、残ったものがバスタオルに付着してしまいます」という。

その結果は? 衣類と一緒にバスタオルを入れ、30〜40度の水で洗濯機を回すと、バスタオルの細菌を衣類に移してしまう危険性がある。逆に、タオルの微生物を取り除くために、衣類とタオルをまとめて60度のお湯で洗うと、今度は衣類の生地を痛めることになる。

定期的な洗濯の重要性

バスタオルを清潔に保つため、ガイエは毎週または隔週での洗濯を推奨する。一方、グリュエルは、乾燥の重要性を強調する。「湿気が長く続くと、細菌の発生を促します」。

そうさせないためには? タオルを60度の乾燥機にかけて、できるだけ多くの細菌を死滅させることだ。

From madameFIGARO.fr
この記事は、madameFIGARO.frで掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。

text: Shapnam Mougammadou (madame.lefigaro.fr) translation: Shion Nakagawa

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