気温が40℃を超える日もある今年のパリ。幸いなことに、アイスクリーム専門店がオープンし、またパティシエたちも新作アイスのクリエイションにおおいに力を入れている。歩きながら、あるいはテラスに腰掛けてパリのアイスクリームを味わおう。
アイスクリームの話題でパリジェンヌを喜ばせたのは、Café Emkipop(カフェ・エンキポップ)のオープンだ。南仏で味わった人気の棒アイスを、やっとパリでも食べられるようになったのだから。それもトゥルソー辻公園に面した通り、という彼女たちの愛する場所である。

トゥルソー辻公園に面してオープンしたカフェ・エンキポップ。

100%ナチュラルの棒アイスは1本3.90ユーロ、10本セット29.90ユーロ。
季節の素材、自然の素材だけを用いた棒アイス。このカフェではチョコレートやアーモンドチップといったトッピングもプラスできる。またゴマ・カフェを味わうこともできる。これは黒ゴマアイスの小ボールをエスプレッソに溶かして飲むという、アフォガートの変形バージョンだ。早朝からオープンしているので、スムージーボウルやグラノーラなども用意されている。
昨夏のジャックムス、バレンシアガのショーでこの南仏棒アイスはすでに体験ずみ!という人もいるだろうが、この夏、エンキポップを!

朝食もとれるカフェ。

トッピングもできるのはカフェならでは。
13, rue Antoine Vollon 75012 Paris
tel:09-72-16-39-67
営)8時30分〜12時30分、14時30分〜19時(火〜土) 10時〜13時(日)
休)月
www.emkipop.fr
6区にオープンしたMaison Mochiで、モチ・アイスを販売していることはすでに紹介したが、初夏にオープンしたGlacier(グラシエ)1891ではモナカ・アイスの登場である。コーンまたはカップというのがアイスクリーム店の一般的なチョイスだが、ここではモナカで、という選択肢もあるのだ。

新しいレストランのオープンがひっきりなしに続くフォーブル・ポワソニエール通りの59番地にオープンしたグラシエ1891。

ついにパリにもモナカ・アイスが登場した。

モナカは1スクープ5ユーロ、2スクープ6.50ユーロ。
ブランドの創始者ステファン・レイモン=ベルナルデは世界各地、とりわけ日本でアイスクリームとシャーベットの味についてのインスピレーションを得たそうだ。キルシュ、抹茶、ナツメ×オレンジの花といったアイスクリーム、アボカド、ピーチ×ジンジャーといったシャーベットがユニーク。手作りアイスクリームとシャーベットはこれらを含め、合計14種ある。

カラフルなテラゾを素材に用いたカウンター。

カップあるいはコーンで1スクープ4ユーロ。
そしてイートインのスペースも個性的だ。2フロアからなる店はアパルトマン風の内装。え、ここでアイスクリーム?と驚かされる。アイスクリームだけでなく、パティスリー、サンドウィッチ……あるいはカフェでも。

バルバラ・ステルケールによるアパルトマン風のインテリア。

パティスリーに加え、アイスクリームケーキ4種も。6.30ユーロ〜。
1761年創業のÀ la Mère de Famille(ア・ラ・メール・ドゥ・ファミーユ)は、パリ最古のお菓子屋さんとして知られている。大勢のファンが楽しみにしているのは夏のエスキモー。これはチョコレートコーティングした棒アイスの代名詞であるが、ア・ラ・メール・ドゥ・ファミーユでは最上級のナッツ類、チョコレートを用いていて、軽くも、しっかりとした味わいが魅力。


バニラにチョコレートビーズ、チョコレートとキャラメル、カフェとピーカンナッツなど。各5ユーロ。photos:Jean Cazals
フルーツのおいしさを凝縮したパート・ドゥ・フリュイをぽつぽつと閉じ込めた果汁の棒アイスキャンディーも人気である。夏はパリの5店舗のどこでも両者を扱っている。ア・ラ・メール・ドゥ・ファミーユのメゾンカラーにロゴをあしらった保冷バッグも、すごくチャーミング。エスキモーを買って、ホテルまでこれで持ち帰る?


フランボワーズ、レモン、ペッシュ・ドゥ・ヴィーニュ、ポワールの4種あり、各4.5ユーロ。

保冷バッグ。8ユーロ。
35, rue du Faubourg Montmartre 75009 Paris
tel:01-47-70-83-69
営)9時30分〜20時(月〜土) 10時〜19時30分(日)
無休
www.lameredefamille.com
スイーツのセレクトショップとして愛されているFou de Pâtisserie(フゥ・ドゥ・パティスリー)では、もちろん複数のメゾンのアイスクリームを揃えている。Fabrique Givrée、Une Glace à Paris、そしてエンキポップの棒アイスも。小さなブティックの前のテーブル席でマルティール通りの観光客が一家で楽しそうに味わう、といった微笑ましい光景も見られる。
またマルティール通りの42番地には、昨年オープンしたイタリアのImpronta(インプロンタ)がある。ここはビーガンアイスを扱うこと、24時までの営業ということで賑わっている。りんご1個より低カロリー!という謳い文句も、人気の所以だろう。

フゥ・ドゥ・パティスリー。
36, rue des Martyrs 75009 Paris
tel:01-42-40-11-23
営)11時〜20時(月~金) 10時~20時(土、日)
無休
www.foudepatisserieboutique.fr
réalisation:MARIKO OMURA
この記事の元URL: https://madamefigaro.jp/paris/190813-glacier.html