ラデュレ本店、コーデリア・ドゥ・カステラーヌによるニュールック。

Paris 2024.07.30

ロワイヤル通りのラデュレが数ヶ月の工事を終えて、リニューアルオープンした。新しい内装を任されたのは、Cordelia de Castellane(コーデリア・ドゥ・カステラーヌ)。ここのところ彼女のデコレーターとしての活躍はじつに目覚しい。年頭、バック通りに自身のコーヒー・フラワーショップをオープンし、コートダジュールにあるセレブの海岸ラマチュエルではレストランCybèleの内装を手がけ、さらにシャンゼリゼ大通りに面したHôtel Barrières Fouquet's(オテル・バリエール・フーケッツ)のルーフトップバー、Le Martaにはフランス庭園のような空間を作り上げている。クチュールメゾンで子ども服とメゾンのアーティスティックディレクターを務めつつ、なんともパワフルだ。

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コーデリア・ドゥ・カステラーヌ。インテリアを手がけたラデュレ・ロワイヤル店にて。©️Matthieu Salvaing

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コーデリアによる新しいインテリアによるラデュレ本店は、18世紀の優美な装飾芸術の世界へと導かれる。扉を開くと目に飛び込んでくるのは、セラドングリーンのファブリック、ゴールドに輝くボワズリー。地上階の天井にジュール・シェレが描いたパティスリーの天使のフレスコ画は美しく修復され、周囲の新しい装飾によって新たな表情を見せている。彼女がデザインしたパステルカラーの繊細な壁紙にも注目したい。ラデュレというとパティスリーをすぐに思うけれど、1862年にルイ=エルネスト・ラデュレがオパリの歴史をスタートした時はブーランジュリーだった。1871年に店は火災に見舞われ、それをターニングポイントと知ってパティスリーへと。壁紙はパンとパティスリーのサヴォワールフェールにオマージュを捧げるデザインである。

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ラデュレでおなじみの色、セラドングリーンのテキスタイルが印象的な1階のサロン。カナージュのメダリオンチェアが18世紀の雰囲気作りに一役買っている。©️Matthieu Salvaing

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コーデリアによるデッサンの壁紙。©️Matthieu Salvaing

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ブティックスペースもニュールックで。©️Matthieu Salvaing

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いかにもラデュレ!と微笑ませるのは、白いメレンゲが壁を飾るシャンティイ・サロンだろう。シェフ・パティシエが手作りしたメレンゲをベースに象られた白の漆喰のなんともスイートな装飾である。2階のもうひとつスペースはナポレオン・サロン。ドレープを寄せたファブリックに覆われた天井に目を奪われる。またコーデリアはトワル・ドゥ・ジュイのモチーフも手がけた。それは床から天井までピンクでまとめられた化粧室用ということなので、見逃さないように。

このリニューアルオープンを記念して、コーデリアによる壁紙のモチーフのマカロンボックスを販売中。これはロワイヤル店だけなので、行かなくては!

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シャンティイ・サロン。©️Matthieu Salvaing

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ナポレオン・サロン。ドレープの入ったファブリックで天井が覆われてテントのよう。©️Matthieu Salvaing

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リニューアルの記念マカロンボックス。マカロン12個入り39ユーロ。ラデュレロワイヤルだけの販売。

Ladurée Royale
16, rue Royale 75008 Paris
営)8:30~19:30(月~金) 9:00~19:30(土) 10:00~19:00(日)
無休
https://www.laduree.fr/ 
Instagram: @maisonladuree

editing: Mariko Omura

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