ラ・トレゾルリィのポポップは、ギリシャの陶器のミニ・フェスティバル。
Paris 2025.05.30
美しい日常生活のための品を揃えているLa Trésorerie(ラ・トレゾルリィ)。いつ訪れても日本人買い物客が店にいるのは、セレクションが日本人の感性にフィットするからだろう。といっても、メインの買い物客は地元のパリジェンヌ。彼女たちが夏のバカンスに愛する行き先の一つがギリシャであることを意識してか、店内に設けた小さな小屋で開催するPopOp(ポポップ)では6月14日までギリシャの約30名の陶器ブランド&アーティストの食器や装飾品などを展示販売している。
ラ・トレゾルリィの店内の小さな小屋で、アテネの陶芸ギャラリーMon Coin Studioのポップアップを開催中。
これはギリシャの陶器の豊かさを世界に広めることを目的に活動しているギャラリーで、ギリシャ・セラミックス・コンテンポラリー協会の支援を受けているMon Coin Studio(モン・コワン・ステュディオ)のパリで初めてのポップアップ。小屋の棚に並ぶのは、カラフルなカップもあれば、和食器を思わせる砂岩のお皿、いかにもギリシャといったブルーが明るい水差し.......確かに素材もスタイルもバリエーションがとても豊富だ。日本ではあまり知られていないギリシャの陶器に触れられる機会となっている。
モン・コワン・ステュディオはエレオノール・トレナド=フィネスティスが2019年に開いたギャラリー・ブティック。アテネの中心部にあり、ストリート・ミュージアム的役割も果たしている。
ギリシャは海に囲まれ、島が無数にある国。自然界からのモチーフが描かれることが多い。photography: 右 Mariko Omura
マティと呼ばれる目玉の模様は魔除けの意味があり、ギリシャでは陶器に限らずオブジェやテキスタイルの商品などにも多用されている。photography: 左 Mariko Omura
現代的なデザインもあれば、日常の暮らしにすぐ馴染みそうなフォルムなど多彩なセレクションだ。photography: Mariko Omura
なおラ・トレゾルリィのPopOp(ポポップ)の今後の予定は、9月2日~27日が「La Rochèreの550年」と題して、ブランドのアイコニックなアイテムや有名なマタリ・クラッサとのコラボレーションによるグラス類を販売する。その後、9月30日から11月1日までMaison Mirbelによるヴィンテージの家具やオブジェ......と、魅力的なテーマが続く。
La Trésorerie
11, rue du Château d'eau
75010 Paris
営)11:00~19:00
休)日、月
https://www.latresorerie.fr/fr/
@latresorerie
★Google Map
editing: Mariko Omura