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DIOR

【黒木華のDIOR探訪 Vol.1】西畠清順によるディオール バンブー パビリオンの庭園。

Fashion

自然の美しさを人の手を介して届けることが日本庭園の本質。西畠清順は、それはディオールの精神に通ずると考え、3つの庭園を作った。俳優の黒木華がストアを訪れ、対話する。

ジャケット¥2,000,000、シャツ¥430,000(参考価格)、パンツ¥600,000(参考価格)/以上ディオール(クリスチャン ディオール)

「季節ごとに庭の印象が変わっていくので、新しい季節を迎える頃にぜひ再訪したいと思います。光が降り注ぐ空間で過ごす時間は特別なはず」

多くのクリエイターが関わり、代官山に出現したコンセプトストア、ディオール バンブー パビリオンの庭園を訪れた黒木華はそう語った。

ディオールの自然美や愛に共鳴しながら、日本的な郷愁感のある庭を手がけたのが世界を舞台に活躍するプラントハンターの西畠清順だ。歴史を紐解くほどに、花と緑を愛したムッシュ ディオールのDNAがメゾンの根幹に息づいていることを実感したと、西畠は話す。

「ディオールの植物への愛や情熱は、並々ならぬものを感じます」と断言する彼。オファーは3年前、パリの本社スタッフからの「日本庭園を作りたい」というストレートな依頼だった。

「ディオールと日本庭園、一見対極にあるけれど、根っこは一緒だという感覚があります。そもそも西洋では自然は他者、東洋では我々も自然の一部と捉える思想の違いがある中、ディオールは東洋的思想すら感じるほど植物への敬意や深い理解をデザインに昇華していて、その姿勢は、僕らのような植物に関わる仕事をしている人間にとってはとてもうれしいんですよね」

実は出身地が近かったふたり。西畠の熱弁に興味津々。「東京のど真ん中に日本庭園を作るのはただごとではない。周囲の景観との兼ね合いも挑戦だったので、それを逆手に取り、屋敷林のように視線を遮って内向きの世界に意識が集中するように作り込みました。日本庭園は目線を重要視するので」、西畠がそう語る主庭がエントランス前に広がる。

西畠は依頼にムッシュの哲学を重ね合わせた。ありのままの自然風ではなく、人の手を介して届ける。それは日本庭園の本質で、ディオールの精神に通ずる、と確信した。

「もしムッシュが生きていて、一緒に日本庭園を作ると想像すると、花があふれる庭が自然と浮かびました」

完成したのは3つのゾーンで構成された庭。エントランスを取り囲む主庭の池泉回遊式庭園は、ひょうたん形の池を置き、豪奢な迎賓の作法を現代に甦らせた。華やかなカフェテラスの奥の庭園には静寂を守る枯山水を配置。

「縁側的なテラスと藤棚で内外を繋ぎ、石や砂利、常緑で不変の美を表現。さらに角度によって花が現れる仕掛けで、ディオールらしいエスプリや美意識、そして遊び心を表現しました」

ストアの裏手には、茶室を立案し、竹林と茶庭に着想を得た空間演出も施されている。「この空間を体験し、堪能してほしいです」

ディオール バンブー パビリオンの庭には、岩抱きソテツ(上奥左)や赤い実がつくニシキギ(上奥右)のような、さまざまな植物が植えられている。庭の植物は、西畠が運営する大阪の農園で大切に育てていたもの。©RUI YOSHIZAWA

Seijun Nishihata
1980年生まれ、兵庫県出身。植物卸問屋の5代目で21歳からプラントハンターとして世界を巡り、希少植物の収集と空間演出を手がけるなど幅広く活躍。2012年に「そら植物園」を設立。

Haru Kuroki
1990年生まれ、大阪府出身。舞台でキャリアを重ね、映画『小さいおうち』でベルリン国際映画祭最優秀女優賞を受賞。「住宅街に現れる庭は異世界に飛び込んだよう。植物の変化を感じに訪れたいです」。

問い合わせ先
クリスチャン ディオール
0120-02-1947(フリーダイヤル)
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  • photography: Osamu Yokonami
  • stylist: Mana Yamamoto
  • hair: Mirai Uejo
  • makeup: Arina Nishi
  • text: Tomoko Kawakami