ドナルド・トランプが長男の結婚式を欠席。囁かれる父子の確執とは。

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イランとの紛争が続くなかでトランプ米大統領は、ゴルフに行く時間はあっても大事な家族行事に出席する時間はないようだ。バハマで行われた息子の結婚式に大統領が欠席したことが話題を呼んでいる。

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もともと欠席すると宣言していて、それを実行しただけとも言える。トランプ米大統領は2026年5月23日にバハマで行われた長男ドナルド・トランプ・ジュニア(ドン・ジュニア)とベッティーナ・アンダーソンの結婚式を欠席した。結婚式は、地政学的緊張の高まるワシントンから遠く離れた海辺で親しい人たちを招いて内輪で行われた。大統領以外の家族は出席していた。きょうだいのイヴァンカ、エリック、ティファニーはいずれも夫妻でやってきた。だからこそ父親の不在が逆に目立った。

大統領の欠席はマスコミの格好の話題となった。そこには政治的な意図も感じられた。しばらく前からトランプ大統領は結婚式の出欠に関して曖昧な態度を取り続けていた。最終的に決断したのは結婚式に先立つ金曜日、自身のSNS「Truth Social」で公表した。「息子のドン・ジュニア、そしてトランプ家の新たな一員となる花嫁のベッティーナのもとへ行きたい思いは強い。しかし、政府がらみの案件とアメリカ合衆国への愛のため、それが叶わない」。しかしこの声明はイマイチ説得力に欠けると受け止められた。

行っても行かなくても

スレートの記事では大統領による結婚式の数日前の発言に注目している。「これには正解がない。行っても叩かれるし行かなくても叩かれる」。つまりトランプは、緊迫した国際情勢に直面している状況で、ワシントンを離れて南国で息子の結婚式を祝う姿が有権者にどう受け止められるかを気にしていたということだ。しかし同誌はさらに踏み込んで次のように分析する。「息子の結婚式を欠席する方がイメージが良いと真剣に思っていたかもしれない。冷たい父親ではなく、仕事に熱心な男のイメージだ。だがもっとシンプルに考えたほうが妥当かもしれない。つまり、トランプは単に行きたくなかったのだ」

もちろん、いずれの見解も推測の域を出ない。しかし今回の欠席によって、以前から大統領と長男の仲が良くない、複雑な関係と言われてきた点に再び注目が集まっている。2017年には、トランプが人前で息子に平手打ちしたという話が飛び交い、複数のアメリカメディアがふたりの仲の悪さについて報じていた。同年、「ニューヨーカー」誌はずばり、「ドナルド・トランプと長男との問題」というストレートなタイトルの記事を掲載している。

スーツを着て表へ出ろ

アメリカのメディアが伝える話では、親子はドン・ジュニアの子ども時代からすれ違い、とりわけ長男が12歳だった頃に、ドナルド・トランプがマーラ・メープルズと離婚し、それが大々的に報じられたことをきっかけに悪化した。ニューヨーカー誌は両親の離婚後、長男が一時期父親と口をきかなかったと報じている。また、平手打ちのエピソードはドン・ジュニアのペンシルベニア大学在学中に起きたとされる。元同級生スコット・メルカーがフェイスブックに投稿し、2016年に拡散した内容に従えば、ドン・ジュニアがヤンキースのユニフォームを着て部屋のドアを開けたところ、「父親は無言で息子を平手打ちし、同級生の前で地面に這いつくばらせると、こう言い放ちました。“スーツを着て表へ出ろ”と」。ちなみにメルカーのフェイスブック投稿はすでに削除されている。

2024年の大統領選でドナルド・トランプ・ジュニアが父親の勝利に大きく貢献したにもかかわらず、ふたりの現在の関係について危ぶむ声は依然として多い。先週ホワイトハウスの大統領執務室で行われた記者会見でも、アメリカ大統領は、長男の結婚式欠席について特別に愛情深い言葉を口にすることはなかった。

なお、ドナルド・トランプ・ジュニアは過去にヴァネッサ・トランプと結婚し、5人の子どもがいる。その後、現在ギリシャ駐在アメリカ大使を務めるキンバリー・ギルフォイルと一時期婚約していた。2024年からベッティーナ・アンダーソンと交際し、2025年12月に婚約した。「ふたりの結婚式が素晴らしいものであるように」とトランプ大統領も最終的に祝福の言葉を送っている。

From madameFIGARO.fr

※この記事は、フランスの新聞社「Le Figaro」グループが発行する「madame.lefigaro.fr」で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。

  • text: Léa Mabilon (madame.lefigaro.fr)