大坂なおみ、純白の着物ウェアでウィンブルドンに登場。
6月29日(月)、ウィンブルドンで、日本人テニス選手の大坂なおみが再びコートで注目を集めた。

大坂なおみとファッションが深く結びついていることは、もはやよく知られている。その強い絆は、ウィンブルドンのような厳格なドレスコードさえも超越している。実際、ロンドンで開催されるウィンブルドンのコートでは、選手は白以外のウェアを着用することが認められていない。それでも日本人テニス選手の大坂なおみは、現地時間6月29日(月)、フランスのエルサ・ジャックモとの対戦で、そのルールを見事に自分らしく取り入れてみせた。
観客の視線が大坂なおみの入場口に注がれる中、裾の長い白い着物をまとった印象的な姿が現れると、誰もが驚きを隠せなかった。着物は、立体的な白い花を2輪あしらった伝統的な帯で締められ、足首まで届くロング丈。さらに太ももの半ばからは、花嫁のドレスを思わせるチュールのフリルスカートへと切り替わるデザインになっていた。足元には、もちろん白いナイキのスニーカーを合わせ、この大胆なルックの中で唯一のスポーティーな要素となっていた。いつものように、大坂はこの装いのままウォームアップを行い、その後、その下に隠れていた、競技に適した流れるようなシルエットのテニスドレス姿を披露した。今回も、スタイルへのこだわりを貫いた。
日本のルーツへのオマージュ
この着物は実は、東京を拠点に活動するインディペンデントデザイナー、八木華が今回のために特別に制作した「Evolving Ceremony(進化する儀式)」と名付けられた作品だ。制作にあたり、八木は日本の伝統的な着物に加え、平安時代の貴族女性が身にまとっていた十二単からも着想を得た。また、この作品には、リサイクルしたヴィンテージ衣料が使用されており、これは大坂なおみの衣装を象徴する特徴のひとつとなっている。さらに、世界ランキング14位の大坂は、伝統的な髪飾りである「かんざし」に加え、日本のパールジュエラー、ミキモトによるブレスレットとイヤリングを合わせ、装いを完成させた。

試合後のインタビューで、大坂は次のように明かした。「私にとって日本のルーツはとても大切なものです。着物を取り入れるというアイデアが、本当にかわいいと思ったんです。」しかし、この装いのインスピレーションは日本のルーツだけではなかった。四大大会で4度の優勝を誇る大坂は、映画『キル・ビル』にも言及した。「ルーシー・リューが演じたオーレン・イシイというキャラクターが大好きなんです。彼女は、あの象徴的な白い着物をまとって登場します。私はよく、コートでは自分自身ではなく、映画の登場人物になったような気持ちでいたいと思っています。今回は、彼女から少しインスピレーションを得ようと思いました。」日本のルーツと映画へのオマージュという複数の意味が込められたこの装いで、大坂はフランスのエルサ・ジャックモをスタイリッシュに破った。
From madameFIGARO.fr
※この記事は、フランスの新聞社「Le Figaro」グループが発行する「madame.lefigaro.fr」で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。
- text: Axelle Dusart (madame.lefigaro.fr)
- translation: Hanae Yamaguchi