ケイト・ミドルトンらヨーロッパ王室ジュエリー、未来の女王・王妃の最強コレクションを持つものは?

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2010年の結婚式でカメオ・ティアラを着用し夫ダニエル王子とバルコニーで手を振るスウェーデンのヴィクトリア王太子
2010年6月20日の結婚式当日、「カメオ・ティアラ」を着用したスウェーデンのヴィクトリア王太子。photography: Stephane Cardinale – Corbis / Corbis via Getty Images

ヨーロッパには多くの王家が存在し、当然ながら世界屈指の至宝も数多い。その数は膨大。そしてベルギーのエリザベート王女、オランダのカタリナ=アマリア王女、ノルウェーのイングリッド・アレクサンドラ王女ら、未来の王家を担う若い世代がジュエリーを使い始めた。多くは今も母親からの借用だが、成人して少しずつ自分のコレクションを持ち始めた王女もいる。来るべき治世を自分の美意識で彩るための第1歩となるだろう。

簡素なベルギー

最初に譲り受けるアイテムは多くの場合、ティアラだ。2019年、ベルギーのエリザベート王女は成人になった18歳の誕生日に「ヴェスティ・ティアラ」を受け取り、その後はノルウェーのイングリッド・アレクサンドラ王女の誕生日や、ルクセンブルク新大公の即位式など数々の機会に着用してきた。

ベルギー王室はヨーロッパで所有宝飾品がもっとも少ないそうだが、それでもいくつかの逸品を有している。現時点で知られているのは、王妃のみが着用する「ナイン・プロヴァンス・ティアラ」や、アストリッド王妃から受け継がれた「ウォルファース・ティアラ」だ。2026年6月、ベルギー王位継承者のエリザベート王女は初めての公式晩餐会に新たな冠をつけて臨んだ。それは600個以上のダイヤモンドをちりばめた月桂樹の葉の冠「ローレル・リース・ティアラ」。母マティルド王妃から借りたもので、ネックレスにも変形できる。1999年の結婚式の際にマティルド王妃がベルギー貴族から贈られたものだ。

他の王家と異なる事情としては、ベルギー王家の宝飾品が王家の私有財産とみなされる点がある。そのため世代を経るごとに散逸してしまった。結果としてベルギーのマティルド王妃が所有するティアラはわずか3点のみ。一方でオランダのマキシマ王妃は12点ほど所有しているし、イギリスやスウェーデン、ノルウェーに関しても充実したコレクションであることは言うまでもない。

豪華なオランダ

オランダに目を向けると、より豪華なジュエリーコレクションが存在する。2025年4月、王位継承者のアマリア王女は、お気に入りのティアラを初めて公の場で着用した。それは「メレリオ・ルビー・ティアラ」で、1888年に当時のオランダ国王ウィレム3世が発注した品だ。国王は発注時点からこれをオランダ王家の家宝にする意図があった。このティアラにはダイヤモンドやルビーなど計385個の石があしらわれている。ティアラが大好きで、母マキシマ王妃からたびたび借りているアマリア王女はその後、母が結婚式で着用した「ダッチ・スター・ティアラ」を身につけている姿も目撃されている。

このティアラをアマリア王女は18歳の誕生日を祝った直後の2022年、初めて臨んだ公式晩餐会という象徴的な席で使用した。「私はティアラが大好き……ティアラを見せてもらえれば、どこのものか分かります。ヨーロッパのティアラは全部見分けられます」と、2021年の伝記で彼女は語っている。23歳の若き王女は、推定時価数千万ユーロのヨーロッパ屈指の豪華なジュエリーコレクションをいずれ受け継ぐことになるだろう。貴重な財産を王女は少しずつ身につけ始めている。

北欧諸国に目を向けると、イギリスの有する数億ユーロのコレクションに金額的には及ばないものの、この地域にもかなりの逸品が揃っている。スウェーデンのベルナドッテ王朝は、毎年ノーベル賞授賞式の際に披露される見事なジュエリーコレクションを有しており、イギリス王室のコレクションにも引けを取らない。ダイヤモンドのティアラやアクアマリンのティアラ、そして2010年の結婚式でヴィクトリア王太子が着用したのは、真珠とカメオをあしらったナポレオン時代のティアラだった。ヴィクトリア王太子がいずれ女王として受け継ぐことになる宝飾品は、250年以上に及ぶヨーロッパ史の証人だ。だが同家のジュエリーが博物館の展示品と化すことも、金庫の中で眠り続けることもない。王室の女性が多く、ジュエリーは女性たちの間で頻繁に共有・継承されている。その結果スウェーデン王家のコレクションは、複数で同時に着用するケースがあり、「集団効果」としてもっとも見応えがある。

この2国に続くのがノルウェー、デンマーク、それとも何世代も前から「ホヤス・デ・パサル」コレクションが歴代王妃に受け継がれてきたスペインなのかを判定するのは難しい。ヨーロッパには歴史に名を残した品も多数ある。特に有名なのが、ノルウェーの「モード王妃のティアラ」で、1995年にロンドンで盗難に遭って以来発見されておらず、ヨーロッパの王室宝飾史上最大の謎のひとつとなっている。

レアケースのキャサリン皇太子妃

将来の王妃としてキャサリン皇太子妃が使用できるジュエリーを考えると、彼女は間違いなく最強のライバルだ。まだ王妃ではないが、2023年に彼女を「宝飾品の使い方に関してはがっかり」と酷評したイギリス人ジャーナリスト、スージー・メンケスは、王室が利用できるコレクションの中から公の場で皇太子妃が着用したのはティアラ8点、ネックレス15点、ブローチ24点だと数えている。これはヨーロッパの王家のなかで最高に豪華なジュエリーコレクションだ。

From madameFIGARO.fr

※この記事は、フランスの新聞社「Le Figaro」グループが発行する「madame.lefigaro.fr」で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。

  • text: Louise Ginies (madame.lefigaro.fr)