Paris City Guide - Eat Restaurant

パリ・サンティエ地区のスーパー・グレック、これぞギリシャのエピスリィ・タヴェルナ!

2026.09.13

ヨーロッパ各地からギリシャを訪れる人の数が年々増えている。昨年は200万人のフランス人がギリシャに旅をしたという。季節は主に6~9月。今年のバカンスにも大勢がギリシャの島々へと。クレタ、ミコノス、ミロスといった有名どころを含めて人が住む島が200以上もあるので、行き先は実にバラエティに富んでいる。共通するのは、誰もが自分がバカンスで滞在した島の名前を明かしたがらないこと。夏休みはギリシャだったという人に、“どこで?”と尋ねると、“内緒にね!”という前置き付きで島の名前を耳打ちしてくれるのが面白い。

美しい自然とレストランに集まる猫の姿は、ギリシャの島々でおなじみの光景。

さてギリシャには他のヨーロッパの国と同じように、レストランもあれば、トラットリア的なカジュアルな店も。さらに小さな村では、エピスリィ・タヴェルナという食事が取れる食料品店が存在する。9月上旬にパリ2区に生まれたSuperGrec(スーパー・グレック)でこのスタイルの店を体験できるようになった。これは昨年、デルフィーヌ&シメオン・カムシゾグルー夫妻が昨年開いたグリーク・レストラン Ypseli(イプセリ)に併設されているエピスリィの中のことだ。

エピスリィYpseliの中に生まれたタヴェルナSuperGrec。予約は不可。満席の時は、レストランYpseliのバーで待つこともできる。
価格は、例えばメッツェのぶどうの葉包み(ドロマデス)は1つ2.50ユーロ、クルジェットのベニエは1個3ユーロ。タコのマリネは1皿9ユーロ。タラマ、ザジキ、フェタチーズのペースト、フムスなどは各5.50ユーロ。メインはムサカ18ユーロ、季節の煮込み料理18ユーロ。サラダ3種は各13ユーロ。

大テーブルで他の食事客と並んで、というターブル・ドット方式でギリシャ気分を味わうのだ。デザートに至るまで、どれも昔ながらのシンプルで気取りのない料理ばかり。シメオンのおばあちゃんのレシピによるものも。ギリシャ料理は健康的なことで知られているので、スーパー・グレックで発見してはどうだろうか。メニューはタラマ、ズッキーニのベニエ、ザジキ、サーディンのマリネなどのメッツェに始まり、メインには野菜のファルシ、ミートボール、ムサカ……。デザートにはオレンジケーキのポルトカロピタ、ミルククリームが入ったフィロ生地パイのガラクトブレコ、チョコレートケーキのショコラトピタというギリシャっ子が愛する三大スイーツから選べる。

左:産地様々、味も様々なオリーブ。 右:デザートのガラクトブリコ。1ピース、5.50ユーロ。photography: Mariko Omura

大テーブルが中央を占め、周囲がエピスリィYpseliという作りである。毎日がギリシャ物産展といった雰囲気の店内に並ぶのは、夫妻がギリシャ各地から厳選したはちみつ、オリーヴ、オレガノ、ウーゾ、ワイン……シャルキュトリィも扱っている。これらに加えエピスリィではお惣菜コーナーも。テイクアウトもできれば昼食時にはイートインもできるそうだ。SuperGrecのディナー体験あるいは、エピスリィでのお買い物をギリシャ好きのパリっ子のように体験してみては?

エピスリィ(Ypseli)の営業は月曜〜土曜が11時〜22時、日曜は11時〜17時。photography: Mariko Omura

SuperGrec
88, rue Réaumur
75002 Paris
営)レストラン 18:00〜22:00
休)日
https://www.ypseli.com/
@supergrec.paris
@ypseli_family

大村 真理子

madameFIGARO.jpコントリビューティング・エディター

東京の出版社で女性誌の編集に携わった後、1990年に渡仏。2006年から「フィガロジャポン」パリ支局長を務めた後、フリーエディター活動を再開。主な著書は『とっておきパリ左岸ガイド』(玉村豊男氏と共著/中央公論社刊)、『パリ・オペラ座バレエ物語』(CCCメディアハウス刊)。

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