ノルウェーのホーコン8世、スーパーマーケットでひとり買い物している姿が目撃され、議論を巻き起こす。

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9月26日(土)、ノルウェー国王ホーコン8世が、ロートベルグにあるスーパーマーケットチェーン「KIWI」の店舗で、店内の通路を歩きながら買い物をしている姿を目撃された。思いがけない国王の姿に、ほかの買い物客たちもすぐに気づいた。

父であるノルウェー国王ハーラル5世の葬儀に臨むノルウェーの新国王ホーコン8世。(オスロ、2026年9月9日)photography: Scanpix Norway/ABACA

ごく普通の客を装おうとしたものの、そううまくはいかなかった。9月26日(土)、ノルウェー国王ホーコン8世が、日用品の食料品を低価格で販売することで知られるスーパーマーケットチェーン「KIWI」の店内を歩いている姿を目撃された。全身黒の服装で、片手をポケットに入れた国王は、果物と野菜の売り場にいたところを撮影された。写真を撮影したのは、地方紙『ローゲンダールスポステン』のジャーナリスト、ヴォロディミル・ブーハだった。彼もまた、ノルウェー南部の都市ロートベルグにあるこの店舗を訪れていた。その後、ヨアキムという人物がその写真をXに投稿した。

彼はコメントの中で、メッテ=マリット王妃の夫に気づいた数人が、挨拶をするために彼のもとへやって来たと説明した。「国王は彼ら一人ひとりに時間を割いて応じ、笑顔で迎えていました」と、彼は語った。また、ホーコン国王を祖父であるオーラヴ国王と重ね合わせる人もいた。「オーラヴ国王は、国民の中に分け入り、しばしば人々の間を歩いていたことで知られていました。飾らず、人々との距離が近いその姿勢から、伝説的な評判を得たのです。国王万歳!」Xには、このように投稿した人もいた。

地に足がついた暮らし

しかし、一部のネットユーザーからは憤りの声も上がった。彼らは、食料品店で君主に遭遇することなど望んでおらず、君主たる者は「その地位にふさわしい威厳を保つことを学ぶべきだ」と主張したのである。とはいえ、その投稿者が指摘するように、ノルウェーでは、王室には一般社会から遊離した世界に暮らしているような印象を与えるのではなく、市民社会に寄り添い、自らが代表する国民の姿を映す存在であることが一般的に求められている。実際、投稿者は、1973年のオイルショックの際、オーラヴ国王が一般市民に混じって路面電車に乗っている姿が目撃されたことも振り返った。

「彼が望むように、自分の思う通りに生きさせてあげればいい。ただ、批判するのはやめるべきだ。どんな立場の人であっても、自分が望むような普通の生活を送る権利がある」「牛乳の値段を即答できる、おそらく唯一の国王」「国民のための王」インターネット上には、こういったコメントが寄せられた。また、別の人物はこう付け加えた。「私は基本的に君主制反対派ですが、ノルウェー王室については、ひとつ認めざるを得ない点があります。それは、王室の人々が地に足のついた暮らしをしていることです。確かに、有力な人脈を持つエリート層ではあります。それでも少なくとも、牛乳1パックがいくらするのかは知っているのです」国民との距離の近さをめぐっては、意見が分かれている。

From madameFIGARO.fr

※この記事は、フランスの新聞社「Le Figaro」グループが発行する「madame.lefigaro.fr」で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。

  • text: Leonie Dutrievoz (madame.lefigaro.fr)
  • translation: Hanae Yamaguchi