秋のラトビアへVol.3|ラトガレの暮らしに触れる小さな旅。築100年の古民家で伝統の黒パン作り。【1枚から始まる旅と私のタカラモノ】
モデル/フォトグラファーMIKIのフォトエッセイ「1枚から始まる旅と私のタカラモノ」。日々、自分へのご褒美と旅が人生のサプリメント。大切な旅の記憶とタカラモノをご紹介します。
みなさん、こんにちは。
秋のラトビア旅、今回はラトガレ地方の後編をお届け。心尽くしの料理が並ぶホームレストランから、優美なマナーハウスや古民家での黒パン作り、そしてラトガレで過ごした素敵なゲストハウスまで。この土地ならではのあたたかな時間をご紹介。
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まずはラトガレの伝統的な家庭料理で知られる「Dzīles(ジーレス)」へ。
穏やかな田舎の風景を感じられる人気スポットです。

テーブルいっぱいに並ぶのはオーナー・アイナさんのおもてなしの心が詰まった料理の数々。ラトガレの伝統的な家庭料理に、現代的なアレンジを取り入れた洗練された料理を楽しむことができます。
乾杯はラトガレ地方の伝統的なリンゴの蒸留酒。

目の前で熱々のスープをたっぷり注いでくれます。
ローストカボチャとパプリカ、幸せ~。

お料理は素焼きのうつわに
ひとつひとつ丁寧に盛られていて美しい。


メインは豚肉のスペアリブロースト。
リンゴジュースにマリネしたスペアリブはとてもやわらかく、付け合わせのマッシュポテトとアンズダケがまた絶妙でとってもおいしかった。

アイナさんの息子さんもまた料理人。
首都リーガの「SMØR Bistro」のシェフで、お店はミシュランガイド・ラトビア2026でビブグルマンに選ばれたそう。
次回、リーガへ行く際には彼の美食料理をぜひ堪能したいな。
「Dzīles(ジーレス)」はラトビアの伝統文化を正しく伝えるスポットに贈られる「Latvian heritage(ラトビアの遺産)」の文化マークを取得。
アイナさんの伝統的な食文化を守り続ける活動、心から尊敬です。

旅でその土地の家庭料理を味わえるなんてね。
レストランに行く際にはインスタグラムから事前予約がおすすめです。
また、ラトガレ地方を旅するのにおすすめなのが「マナーハウス」での宿泊。
マナーハウスとは、かつて荘園を支配していた貴族や領主の邸宅のことで、当時の豪華な内装や庭園が残されていて優雅な滞在を楽しむことができます。
今回見学に訪れたのは、ルーズナワ・マナー。

ロマンチック・アール・ヌーヴォー様式の美しい歴史的建造物。
20世紀初頭に芸術と音楽を愛する場として建設され、地域を代表する文化拠点・観光名所として親しまれてます。

見学した2部屋はどちらも天井が高く、豪華な内装がそのまま残されてて素敵だった。

壁紙もかわいい!

館内には居室だけでなく、訪れた芸術家たちのために用意されたアトリエやワークルーム(書斎スペース)が見事に再現されていました。

私が訪れた時は、館内ではラトビアの陶芸家の素焼きのうつわを展示していました。
お土産ショップ MŪZAではポストカードや木製品なども購入することができます。

素焼きのうつわはViola Anna Bīriņaさんの作品。
旅の思い出にその土地ならではのものをゲットするのも、私の楽しみのひとつなんだ。
ラトガレ地方滞在、3日目。
今日はラトビア東部、クラースラワのアンドルペネ村にある「Muzejs Andrupenes Lauku Sēta(アンドルペネ農場)」で黒パン作りのワークショップに参加。お天気にも恵まれ最高の1日がスタート。

100年以上前に建てられた伝統的な古民家(農家)で、暖炉や木製の道具を使いながら黒パン作りに挑戦。昔ながらの製法で焼き上げるのは、バルト三国の食卓に欠かせない、ライ麦をベースにした酸味のあるどっしりとした黒パンです。

ずっと受け継がれてる天然酵母※1を使い
パン作りの最後の工程に私も参加。
※1 パン桶にあえてパン種を少し残し、次に作る際にその桶についた酵母菌を使って発酵させる。そのため桶は洗わない。

カエデの葉を敷き、成形します。
次はパンの上に文様を描く作業。
生地の表面に刻まれる「文様」は、ラトビア神話の神々や自然崇拝、生活の知恵と深く結びついているそう。


先生は、豚の油と亜麻の実をトッピングしたパンも作り、石窯で焼いてくれました。
現在は生地の中に豚の脂身を入れるのが一般的ですが、昔は上にトッピングしていたのだとか。


黒パンを焼く間、敷地内の野外博物館を見学。
織物に入った美しい花模様は薔薇で、ラトガレとクルゼメ地方に古くから続く色彩文化だそう。


当時の亜麻から糸を紡ぐ作業はすごく手がかかっていたのね。美しい手作業です。


この地で当時の暮らしに想いを馳せ、
ルーツを体感できたことがうれしい。
ランチは先生が焼いてくれたパンに合わせてチーズとスープも。
焼きたてのパンはフォカッチャみたいでふんわりもちもち。

メインのクゲリスはラトガレの農民の料理のひとつでサワークリーム添え。
やさしい味わい。
田舎のあたたかいおもてなしが何よりも幸せなひととき。

食後、黒パンが焼き上がりました!
わぁ! ずっしり重たい。
お土産に持って帰れるのがうれしい。

帰国してさっそくいただいてみると、ほどよい酸味に黒パン特有の風味が広がる。
あまりのおいしさに感動。想像以上だったの。
Tさんも大喜び。いままで食べたパンランキング、2位にランクインです。
先生が焼いた雑穀入りパンも3ユーロで購入することができます。
安くて驚き! もちろんゲットしたよ。

旅先で大好きなパン作りワークショップに参加することができて、心から「ラトガレ地方を旅してよかったなぁ」と感じました。
首都リーガへ戻る前に、この地域の見どころのひとつアグロナ大聖堂へ。
後期バロック様式の白亜の聖堂は佇まいが圧巻。
高さ60メートルの2つの堂々たる鐘楼(塔)がそびえ立っています。

毎年8月15日の聖母被昇天祭には国内外から巡礼者が集まる、ラトビアのカトリック最大の聖地のひとつとして知られているそうです。
聖堂の円天井、アーチや柱は豪華なロココ様式の装飾、とても美しかった。
大聖堂の近くにあるエグレス湖の湖畔には、「聖なる泉」と呼ばれる湧き水があり、奇跡的な治癒力があると信じられているそう。


最後はラトガレ地方で滞在したゲストハウスをシェア。
ラトビア東部のレーゼクネ地方ルーズワナ(Lūznava)にある、
「Svilpaunieki(スヴィルパウニエキ)」は
家族経営のアットホームなゲストハウス。
ラーズナ国立公園内にあり美しい森林浴が最高の場所。

私はバルコニー付きの2階に宿泊。
清潔感があって木のぬくもり感じる部屋。
大きなベッド1台とシングルベッド2台。
バスタブ付きなのもうれしい。


ラトガレ地方での3日間。
プライスレスな体験がたくさんできて、私の人生にとって大きな収穫になった。
美しいラトガレ地方を知れたこと、あたたかい、たくさんのおもてなしは、まるでご褒美のようで心から感謝の気持ちでいっぱいです。
次回はラトビア旅の最後、初体験のピルツ(ラトビアの伝統サウナ)とリーガの戦利品をシェア。
みなさん、いつも読んでくれてありがとう。
MIKIの立ち寄りスポット
ジーレス
Dzīles
https://www.instagram.com/dzileslv/
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ルーズナワ・マナー
Luznavas muiza
https://www.luznavasmuiza.lv/home/
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アンドルペネ農場
Muzejs Andrupenes Lauku Sēta
https://www.andrupeneslaukuseta.lv/
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アグロナ大聖堂
https://www.latvia.travel/ja/
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