デンマークのクリスチャン皇太子、国賓晩餐会でまさかの冷遇?
10月19日、ベトナムのトー・ラム国家主席の訪問を記念してクリスチャンボー城で開催された国賓晩餐会で、デンマークのメアリー王妃とフレデリク10世国王の長男、クリスチャン皇太子が、複数の招待客から気づかれず、見過ごされるという出来事があった。一体なぜ、このようなことが起きたのだろうか。

デンマークのクリスチャン皇太子にとって、初めて出席した国賓晩餐会は、忘れられない出来事となったことだろう。10月19日(月)、コペンハーゲンのクリスチャンボー城で、ベトナムのトー・ラム国家主席とンゴ・フオン・リー夫人を歓迎する晩餐会が開催され、21歳のクリスチャン皇太子も意気揚々と出席した。しかし、メアリー王妃とフレデリク10世国王の長男である皇太子は、晩餐会が始まる前に、思いがけず気まずい場面に遭遇することになった。招待されていたベトナムの外交官のひとりが、挨拶のためにクリスチャン皇太子が差し出した手を完全に無視したのだ。そのわずか数秒前、この外交官は皇太子の家族一人ひとりと挨拶を交わしていた。ところが、クリスチャン皇太子の番になると、足早に通り過ぎ、そのまま晩餐会場へと入っていった。皇太子に視線を向けることも、微笑みかけることもなかった。こうした屈辱的な場面に見舞われながらも、21歳のクリスチャン皇太子は笑顔を絶やさなかった。その様子は、Xのアカウント「ChristinZ」が共有した、デンマークのテレビ局DR1の映像でも確認できる。
According to Danish media some of the Vietnamese guests didn’t greet Crown Prince Christian because they apparently didn’t know who he was. The Crown Prince took it with amusement 😁 🎥 DR1 https://t.co/PXNwOFD1Jb
— ChristinZ (@ChristinsQueens) October 19, 2026
しかし、なぜ王位継承者であるクリスチャン皇太子が、これほどあからさまに無視されてしまったのだろうか。何か重大な失礼を働いたのか。それとも、許しがたい失態を犯してしまったのだろうか。実際には、そのようなことは一切なく、若き皇太子はその夜、終始非の打ちどころのない振る舞いを見せていた。ただし、服装については、別のものを選んだほうがよかったのかもしれない。というのも、複数のベトナム人外交官を勘違いさせた原因は、まさにクリスチャン皇太子が着用していた王室近衛兵の正装だったからだ。鮮やかな深紅のジャケットに濃紺のズボン、金色の肩章を組み合わせたこの制服は、伝統的に警備任務に就く兵士たちが着用するものであり、外交官たちは皇太子を近衛兵と見間違えてしまったようだ。
そのため、外交官たちはクリスチャン皇太子を、儀礼の進行を担当する一般の将校、あるいは宮殿の職員だと思い込んでしまった可能性が高い。さらに、クリスチャン皇太子は、軍人のように公式の出迎えの列の最後尾に立っていたことも、誤解を招く一因となったようだ。
From madameFIGARO.fr
※この記事は、フランスの新聞社「Le Figaro」グループが発行する「madame.lefigaro.fr」で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。
- text: Solene Delinger (madame.lefigaro.fr)
- translation: Hanae Yamaguchi