Paris City Guide - Eat Restaurant

こういう店が近所にあったら……! 18区のワイン・ビストロ「ラミック」へ。

2026.05.25

おいしくて価格も手頃で雰囲気もよく、地元の人に愛される気軽なワイン・ビストロ。パリの食どころで一番興味をそそるのがこのタイプでは? 18区の区役所があることで知られる地下鉄12番線Jules Joffrin (ジュール・ジョフラン)駅から徒歩5分の場所にオープンしたL’amic(ラミック)がそのひとつだ。オクシタニー地方で友達を意味するamicを店名にしたのは、Ivan、Adrien、Pierre、Louis、Gabrielという5名の仲間が集まってのプロジェクトだったから。ジュール・ジョフラン地区は9区の上に位置し、9区に比べると暮らすボボたちもどちらかというと庶民的。30代の5名の仲間が開いた価格も手頃、自然派ワインを揃えた新世代ビストロはそんな彼らを虜にしてしまった。

現在は4人となったが、仲間5人が集まって誕生。ワインが進みそうな雰囲気が漂うラミックだ。Ⓒmakimanoukian

ラミックには昼と夜のふたつの顔がある。ランチタイム(火曜~金曜)は前菜+メインかメイン+デザートで16ユーロ、前菜+メイン+デザートで22ユーロという手頃な価格のメニューが人気だ。夜と土曜の昼はカウンター用おつまみメニューとディナー用の2つのメニューが魅力。シェフのガブリエルはフランスの伝統的ビストロ料理に自身の国であるイタリア料理のタッチをプラスしたクリエイション料理で、常連客やこれからの常連客を喜ばせている。メニューは昼も夜も、前菜とメインはそれぞれ4種からのチョイス。色彩鮮やかに、季節の素材が持つおいしさが際立つ料理は何を選んでも後悔がない。

左:カリフラワーのヴルーテ。レモンコンフィとスモークしたニシン、マスのたまごがカラフル! 右:シェフお得意のミラノ風リゾット。Ⓒmakimanoukian
ある日のランチから。右:前菜2種。下のポレンタのフリッツはバーのメニューにも。左はメインのひとつ、ピューレ添えソーセージ。photography: Mariko Omura
夜と土曜の昼のカウンターメニューにはチーズ盛り合わせ(12ユーロ)、季節の野菜の天ぷら、オリーブなどが並ぶ。Ⓒmakimanoukian

日曜のラミックは仲間が作り上げている店らしく、“仲良したちの日曜日”というイメージでグループの食事客を意識。シェアプレートがメニューに並び、食卓の喜びを盛り上げる。日曜ごとに内容は変わり、豚のスペアリブだったり、オリーブ詰鳥の丸焼きだったり、また最近ではタイ料理の日曜日!という回もあった。

仲間たちが楽しんで作り上げている店のポジティブな雰囲気はインテリアにも見て取れる。タイルのバーカウンター、外の緑が目に快適なスペース、グループの食事向けに大きなテーブルをセットしたスペース……来店する誰もが良い時間を過ごせるラミックだ。

カウンター席。Ⓒmakimanoukian
左:中庭に面した窓からの光が綺麗なスペース。 右:グループの食事にぴったりな大テーブルは奥の部屋に。これからの季節はテラス席のトライを! photography: 左 Mariko Omura、右 Ⓒmakimanoukian
INFORMATION
L’Amic|ラミック〈18区|ジュール・ジョフラン〉

住所:

16, rue Letort 75018 Paris

 営:

12:00~15:00、18:00~26:00(火~土)、12:30~15:00(日)

 休:

日(ディナー)、月

大村 真理子

madameFIGARO.jpコントリビューティング・エディター

東京の出版社で女性誌の編集に携わった後、1990年に渡仏。2006年から「フィガロジャポン」パリ支局長を務めた後、フリーエディター活動を再開。主な著書は『とっておきパリ左岸ガイド』(玉村豊男氏と共著/中央公論社刊)、『パリ・オペラ座バレエ物語』(CCCメディアハウス刊)。