書物からもらったメッセージで生き方や価値観が変わることもある。クリエイター32人が、いま読み直したい本、薦めたい本とは?
小松美羽
アーティスト
人と競い合うのではなく、慈しむ心の輝きを纏いたい。
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『インドラの網』
宮沢賢治著 KADOKAWA刊 ¥506
宮沢賢治の心象宇宙に触れられる、夢と神秘にあふれた幻想的な作品を集めた一冊。「詩的な言葉が随所にちりばめられた文面の上を、泳ぐように読み進めていくと、すべてが繋がり、拘束されず、自由に包摂されていくインドラの網へと誘われていく。宮沢賢治さんの文章には、人が人である以上に、生きとし生けるものの一部分としての指針を示してくれているように感じ、勝手に勇気が湧いてくる。すべての変化に敏感で、些細なことから美しさを感じ取る。そんな日常を送れたら、きっと人は、自分自身の心の豊かさに気が付けるのかもしれない。誰かと競い合うのではなく、慈しむ心の輝きを身体に纏いながら」
*「フィガロジャポン」2021年11月号より抜粋
この記事の元URL: https://madamefigaro.jp/culture/220111-miwakomatsu.html