2023年、カンヌ赤絨毯のトレンドは"露出度高め"ドレス！？

Culture 2023.05.31

最優秀ファッション賞はシースルードレス？カンヌのレッドカーペットに登場した数々の露出度の高い衣装を振り返ろう。

第76回カンヌ国際映画祭（2023年5月21日）でサンローランを着たエヴァ・ハーツィゴヴァ。photography: Reynaud Julien/APS-Medias/ABACA

カンヌ国際映画祭では、セレブリティたちがカクテルドレスやディナージャケットに身を包み、スクリーンの上でも、パレの階段の上でも、互いに競い合った。映画祭は、何よりも新作映画の発表の場であると同時に、レッドカーペットはグラマラスな劇場でもある。連日カンヌでは、ふんわりとボリューム感のあるドレス、輝く宝飾品、そして数多くのハイヒールを目にした。そして、レッドカーペットにシースルードレスを着た人物が登場すると、カメラのフラッシュが炸裂した。

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世界的現象となったシースルードレス

シースルードレスが様々な式典で一定の存在感を示してから、しばらく経った。カンヌ国際映画祭も例外ではない。賛否両論を巻き起こしながらも、人々を魅了するこのシースルードレスは常に注目を浴びている。あるときはブラジャーだけ、あるときは全身を露わにしながら、スターたちは次々にシースルードレスを着て、常に注目の的となっている。ちなみに年齢は関係ない。

5月17日、22歳のモデル、アイリス・ロウは、シースルービスチェが付いたマンゴのアンサンブルで日本映画『モンスター』の舞台を歩いた。その3日後、マーティン・スコセッシ監督の最新作『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』のプレミアでは、70歳の女優イザベル・ユペールがバレンシアガのドレスでレッドカーペットを歩いた。イリーナ・シェイクもシースルードレスでセンセーションを起こした。非常に薄い素材で丸見えなほどだった。最後に、ケベック出身の女優で映画監督のモニア・チョクリは、シンディ・キンバリーやエルサ・ホスクと同様、衣装が完全にシースルーで、想像の余地を全く残さなかった。

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不朽の名作

このシースルードレスの人気は何も新しいものではない。1975年にビアンカ・ジャガーがシースルービスチェをつけたスリットドレスを着たときから、シースルーは30年近くカンヌのファッションの一部となっている。2002年のシャロン・ストーンのレースドレスから2021年のメラニー・ティエリーのスパンコールドレスまで、長年にわたって数え切れないほどの登場が続き、2015年にナタリー・ポートマンがさりげなく下着を見せた瞬間など印象的な出来事も記憶に新しい。シースルードレスは、時代や流行を超えて、来年も間違いなく映画界で最もグラマラスなレッドカーペットに戻ってくることだろう。