BTSとARMYが、愛と信頼の絆を確信した東京ドーム公演@26年4月。

Culture 2026.04.19

編集KIM

BTS WORLD TOUR 'ARIRANG' IN JAPANが4月17日(金)&18日(土)、遂に東京ドームで行われた。

group.jpgライブのスタートを切った曲は新譜『ARIRANG』から「Hooligan」。往年のハリウッドのロマンス映画のようなエレガントな曲調と、剣がぶつかり合うシャープな剣撃効果音、そしてラップが絡み合う意欲作で、唯一無二の斬新なクリエイティブの一曲だ。j-hopeの登場で観客席のARMYは一気にのめり込んだ。そして、アルバムが発売されてまだ1ケ月と経っていないが、ARMYたちは見事なまでに一曲目からともに唱い、ステージとシンクロした。

04_j-hope.jpg4月9日に韓国・高陽の総合運動場メインスタジアムで開幕したBTS WORLD TOUR 'ARIRANG'は、東京ドームにおいても同様に360度の舞台構造で、ARMYたちが7人を観ることができるよう中央にステージを置いた。観客席が対面でないステージは、背後に演出効果のための+αを置くことができないぶん、パフォーマーであるBTSのメンバー7人に大きな負荷がかかるとも言える。彼らの頭上に置かれたスクリーンに映る映像は、多くの時間モノクロームだった。色彩や派手な演出で観る者の気を引くのではなく、彼らそのものを見てほしい、という強い願いが込められているようにも感じられた。そして、このステージ作りは、BTSと彼らとともに歩むチームからのファンへの限りないホスピタリティとも思った。

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「Hooligan」に続く2曲目は「Aliens」。せりあがる円形の細いステージをみな抜群の身体能力で踊り動く。 釜山でも話題となった「Run BTS」で迫熱したダンスパフォーマンスを見せた後に、MCタイム。7人が今宵17日のファンたちの反応に満足しリラックスしていることがうかがえる対話で、リーダーRMがJinに「わくわくしますよね」と語りかけて会場全体が和む、見事な進行。

03_SUGA.jpg7人の頭上のスクリーンがカラーに変化したのは、コロナ禍より前に発表された「FAKE LOVE」を歌った時。切ない歌詞と激しいパフォーマンスでARMY間でも人気曲だ。今回、金髪のウルフカットでヘアスタイリングも大注目されているJiminの髪がセンシュアルに揺れて、ジミンペンたちは、さぞ、ときめいていたと予想する。

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08_GROUP_SWIM.jpg「SWIM」はアルバム『ARIRANG』のタイトル曲だが、多くのファンたちは意外に思ったのではないだろうか。激しいパフォーマンスとラップが牽引するハードな曲が「BTSらしい」と認識されているのは確か。でも、彼らは新たな表現に舵を切った。静かな、そして切ないメロディが流れる中、水の中を進むようなコリオグラフィを以て、荒波のなかでも人生を進んでいく決意を歌っている。身体能力の限界まで難易度の高い振り付けが現代のK-POP界で流行るなか、静かな動きでも体幹や身体能力が高いからこそ、歌曲が持つコンセプトをしっとりと表現できることを証明した曲だ。

08_GROUP_MIC Drop.jpgインターバル後はエナジーをマックスにチューン。MVも超絶ユニークな「2.0」や過去曲から「MIC Drop」「FIRE」など、メンバーが息切れてステージに座り込むほどのパワーだった。 韓国の民謡、アリランの声をミックスした「Body to Body」はNetflixドキュメンタリーでも制作中の長い対話を描かれた代表曲。ドキュメンタリーの中で、僕たちはいつまでも韓国の少年たちだ、と話すくだりがあり、いつ何時も、成功して世界一のグループと言われようとも初心を忘れない姿勢を感じた。ステージでこの曲を披露されると、東京ドーム全体が圧倒的な力に包まれたようなムードに満ちた。

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09_all-a.jpg中央のステージを下り、「IDOL」に乗せてARMYたちの近くまで降りてきて、通路を練り歩いた。4月11日のソウルでの公演では、怪我の状態を熟慮して人力車に乗って回ったRMだが、東京ドームでは7人みんなで歩き、走っていた。 

「Butter」や「Dynamite」など、コロナ禍に世界の人々へ訴求した曲でドームをハッピーなエネルギーで満たした後、終盤に向かって「Save ME」そして「Crystal Snow」を日本オリジナル曲で歌い上げてくれた。このシーンでは、涙するARMYが多かったと思う。 

08_GROUP_TALK.jpg最後の挨拶のところで、7人はこのように語った(全文でなく一部ピックアップ) 

SUGA「昔に戻ったような気持ちになった」 

Jung Kook「変わらない歓声と笑顔で迎えてもらい、ステージにいながら笑顔がこぼれるようだった」 

Jin「僕は投げキスの時間を待っていた。もう一度......」

02_Jin.jpgRM「待っていてくれて本当にありがとう、心から愛してます」 

V「タメ口で話すね 昨日ラーメン食べた。ここ行ったほうがいいとかあれば送って。常連になると思う。僕と付き合ってください、断ってね」 

Jimin「会いたかったけど、日本語忘れちゃった。手紙を夜に書きました。(ポケットから手紙を取り出し)愛してるアーミーのみなさん、久しぶりに会えて嬉しいです。久しぶりのみんなは美しいです」 

j-hope「ごめん、韓国語でいきます。日本に来てすぐ祖母が亡くなったと知らせが来ました。動揺しましたが、リハをしながらメンバーといて落ち着いきました。祖母は僕だけでなくメンバーみんなを大事に思っています。空から見ていてくれて、誇りに思ってくれているはず。そして、アーミーが、もっと素晴らしいものにしてくれた」 

RMはじめ、多くが日本語を巧みに話し、ステージを行う国への愛を示してくれた。

07_JungKook.jpg彼らは、「奇跡のグループ」と呼ばれる。しかし、互いやチームへの愛、ファンへの感謝、元より優れているクリエイティビティ、そこに積み上げてきた努力、を考えると、奇跡ではなく、人間性の素晴らしさと才能から生まれた「世界席巻が必然のグループ」なのだ、とあらためて感じる。

09_all-b.jpg 2026年4月の2日間の公演での動員数は11万人。それでも日本国内の多くのARMYはライブチケットを入手できず、ストリーミングでBTSのステージを見守ることとなった。日本の後、北米、ヨーロッパ、南米、アジアなど、計34都市で全85公演を開催する予定だが、韓国アーティストとしてもこれは過去最大の規模だそうだ。今後も、日本および中東地域での追加公演が予告されており、ツアーの規模はさらに拡大する可能性もある。

再び会う時まで......日本のARMYたちは次のステージを、いまから楽しみに持っている。
RM、Jin、SUGA、 j-hope、Jimin、V、Jung Kookの7名が全員そろってARMYたちの前に。「おかえり!」という大きな歓声を受け、最上級の愛を伝えてくれたパフォーマンスのハイライトを動画でお届け!

photography: (P)&(C)BIGHIT MUSIC

編集KIM=編集長森田聖美 2024年よりフィガロジャポン編集長。フィガロ歴約30年。旅、ファッション、美容、カルチャーなど、現場時代はマルチで担当。多趣味だが、いちばん大切にしているのは映画観賞。格闘も好きでMMAなどよく観戦に行く。旅は基本的にひとりで行くのが好み。チミーグッズをこよなく愛する。

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