55歳の誕生日を迎えたソフィア・コッポラ、「ガールズカルチャーのアイコン」の躍進を振り返る!

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5月15日に55歳のバースデーを迎えたソフィア・コッポラ。米ELLE誌4月号では「常にトレンドのど真ん中にいる」と賞賛されカバーに登場。22歳のときにスタンスミスを履いていた彼女はモード界のグランジファッションのミューズとなり、2003年の映画『ロスト・イン・トランスレーション』ではアカデミー賞脚本賞を獲得。

シャネルクルーズコレクションに登場したソフィア・コッポラ。(2026年4月28日、フランス・ビアリッツ)photography: REX/Aflo

最近ではガールズカルチャーのアイコンとして、オリヴィア・ロドリゴやサブリナ・カーペンターがMVやアルバムのコンセプトビジュアルで、ソフィアの監督作品である『ヴァージン・スーサイズ』や『ブリングリング』へのオマージュを捧げている。ファッション界でも音楽界でも影響力を持つ彼女の、さらなる躍進を続ける最近のキャリアをキャッチアップ。

シャネルの記念すべきフォトブック『Chanel Haute Couture』を編集

15歳でシャネルのインターンとして働いた経験を持つソフィアとメゾンの歴史は長い。そんなシャネルのオートクチュール・デザインの歴史を、ソフィアがシャネル秘蔵のスケッチやランウェイの記録やアーカイブ、そして華麗なる顧客たちがシャネルの作品を纏った写真などのコラージュやアッサンブラージュを用いて紡いだフォトブック。

シャネルの協力のもと、「ÉDITIONS 7L」と「IMPORTANT FLOWERS」の共同刊行によって制作され、出版記念を祝うイベントには、キルステン・ダンストやグレイシー・エイブラム、イマンやカレン・エルソンにヴェロニカ・ウェブなどが出席。450ページもある鮮やかな万華鏡のようなこのフォトブックでは、コッポラが憧れるシックな女性像のインスピレーションが詰まっている。

新人監督発掘のための賞金2万ドルの映画短編映画賞を設立

競争が激しいインディーズ映画界で才能ある新人監督をサポートするために、賞金2万ドルのソフィア・コッポラ短編映画賞を設立。

これは1969年に父であるフランシス・フォード・コッポラとジョージ・ルーカスが共同で設立したアメリカン・ズートロープの支援により設立された非営利団体でセントライズド・ピクチャーズが発足したもの。受賞者には短編映画制作に2万ドルが支給されるほか、芸術的メンターシップやマーケティングサポート、そして非営利団体の次期DCPとストリーミングプラットフォームを通じた配信が与えられるという手厚い内容。「私たちはユニークな声を聞くことを喜んでいます」とソフィアは声明でコメントしている。

友人であるマーク・ジェイコブスのドキュメンタリーフィルム『Marc by Sofia: What We Know』を制作

1990年代からソフィアの友人であり続ける、デザイナーのマーク・ジェイコブス。彼のデザイナー人生のドキュメンタリー『Marc by Sofia』を手がけ、ルイ・ヴィトンでクリエイティブディレクターとして16年間務めたマークのキャリアのマイルストーンだけでなく、自身との長年にわたる友情にも光を当てている。

この作品は2025年のベニス映画祭でプレミア上映され、今年3月に一般上映された。「彼のコレクションを追いかけるのがどれほど楽しいことなのか。プロセス全体を通じて立ち寄り、彼のすべてのリファレンスやインスピレーションを、若い世代と共有したいと考えました」とソフィア。「本当に誠実で小さなプロジェクトでし。私は常に、真摯なものを示し、愛する人とその真の姿を示すことが重要だと思います」と回想している。

キルステン・ダンストと10年ぶりに映画でコラボレーション

1999年にキルステン主演の長編監督デビュー作『ヴァージン・スーサイズ』でオスカーを受賞したソフィア。そんなキルステンと、10年ぶりに映画でタッグを組む計画が進行中。ソフィアは米ヴァニティフェア誌のインタビューで「私は本当にキルステンと何かをしたいと思っており、ぜひまた映画制作に戻りたいです」と語っている。

キルステンは『マリー・アントワネット』(2006年)と『The Beguiled ビガイルド 欲望のめざめ』でも主演、さらに『ブリングリング』(2013年)では、自身としてカメオ出演している。ソフィアを「私の知っている最もクールな女の子で姉のような存在」と呼ぶキルステンとの間には、特別な絆があるのだ。

「最もかっこいいと思う女性からその承認を得ることは、男性監督からの承認を必要としないということです。言いたいことはわかりますか――つまり、男性の視線で見られる必要がなくて『私はセクシーだ』と感じるということです。ソフィアは私にそう感じさせてくれました」とキルステン。


50代になってもデニムとTシャツを誰よりもシックに着こなし、インフルエンサーとしても君臨し続けるソフィア。彼女の新たなプロジェクトから、目が離せない。

  • text: Moyuru Sakai