高橋一生&水上恒司と齊藤工、物語る三角形。

Culture

Prime Videoにて7月17日より配信スタートしたドラマ「犯罪者」の主演を務める高橋一生、水上恒司、齊藤工の3人。モノクロ写真でシネマティックな人物の佇まいを映し撮る齊藤工が、共演者の姿を捉えた。

ドラマ「犯罪者」は、「犯人捜しの刑事もの」であることは間違いない。ただ、不正を嫌う刑事・相馬亮介役を演じる高橋一生はこう語った——「3人の男の子のロードムービーのようだ」と。単なる刑事ドラマではない、と通り魔事件の被害に遭いながらも生還した繁藤修司役の水上恒司も言う。アクションものではなくヒューマンドラマであり、「挑戦的なドラマで、情報を引き算している」とメイキング映像で語っている。ふたりを撮影した齊藤工も、晩年になって重要な作品であったと振り返るような内容だと思うと述べている。

2026年2月、ドラマ「犯罪者」撮影現場にて。相馬亮介役とは異なる笑顔の高橋一生。

齊藤工は自身の初の長編映画監督作『blank13』(2017年)にて高橋一生になんとしても主役を演じてもらいたいと熱望し、キャスティングを叶えた。今回、共演者としての高橋は齊藤の目にどう映ったのか。

「高橋一生さんは、私にとって本当に稀有な存在です。だからこそ、ご一緒することには、いつも少し覚悟がいります。
『シン・ウルトラマン』では、ほぼ同一のキャラクターを異なる立場(一生さんは声で)から演じました。そして今回、『犯罪者』でリハーサルを経て現場で向き合った一生さん演じる相馬には、これまで歩まれてきた時間そのものが静かに宿っているようでした。
相馬と対峙する鑓水としてそこに立った瞬間、『今回、その時が来たのかな』と、勝手に思ってしまいました」(齊藤)

2026年5月、ドラマ「犯罪者」撮影現場にて。

シリアスな役柄からコメディまで演じられるオールラウンダーとして若手俳優のなかでも特に注目株の水上恒司。齊藤が撮影したモノクロポートレートでも、強い目力で野性味を感じる輝きを放つ。

「水上さん演じる修二からは、繊細さと、その奥で静かに迸るエネルギーを感じました。その修二が物語の揺るぎない中心に存在することで、作品全体が力強くドライブしていく。
その静と動が同居する奥行きのある佇まいには、どこか古き良き銀幕スターの風情があります。スクリーンに映った瞬間、もっとその人を見ていたいと思わせる力がある。
いまという時代、そしてこれからの時代に、とても貴重な俳優の一人だと思います」(齊藤)

刑事、被害者、ジャーナリスト。3人の主人公が社会の闇に引きずられながらも、自身の人生と向き合うドラマ「犯罪者」は、骨太な物語だ。脇を固めるのも、日本の映画界・ドラマ界の質を向上させている素晴らしい役者ばかり。7回の物語の中で3人が見せてくれる「人間」の在りように、ぜひハマってほしい。

Prime Videoオリジナルドラマ「犯罪者」(全7話)は7月17日より配信スタート。
●監督/松永大司 ●原作/太田愛『犯罪者』(角川文庫)

高橋一生/ISSEY TAKAHASHI
1980年12月9日生まれ、東京都出身。舞台「天保十二年のシェイクスピア」(2020年)で第45回菊田一夫演劇賞、NODA・MAP「フェイクスピア」(21年)で第29回読売演劇大賞最優秀男優賞を受賞。近年の主な出演作に、映画『脛擦りの森』『ラプソディ・ラプソディ』(ともに26年)、ドラマ「リボーン~最後のヒーロー~」(26年)などがある。ドラマ「この味もまたいつか恋しくなる」が今秋以降放送予定。

水上恒司/KOSHI MIZUKAMI
1999年5月12日生まれ、福岡県出身。NHK 連続テレビ小説『ブギウギ』や、映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』(ともに2023年)などに出演。同作では第47回日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞。25年は主演映画公開が続き、ドラマ『シナントロープ』でも主演を務める。26年の公開作に主演映画『TOKYO BURST 犯罪都市』が5月に公開され、『本当にあった話(の話)』が10月2日公開。

齊藤 工

俳優/映画評論家/クリエイター

TAKUMI SAITOH
出演映画『マジカル・シークレット・ツアー』『キングダム 魂の決戦』がともに公開中。配信中のAmazonプライムドラマ「犯罪者」にて高橋一生、水上恒司と共演。ドキュメンタリー映画『大きな家』(2024年)や、永尾柚乃初監督作品『リタ』(27年公開予定)のプロデュースに携わる。