ノルウェー新国王の宣誓式に妻の姿なく……。メッテ=マリット王妃、肺移植後の合併症で欠席。

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父親であるハーラル5世の国葬を1週間後に控え、ノルウェーの新国王は国会で宣誓を行った。6月半ばに肺移植を受けた妻は、その場に姿を見せなかった。

2026年5月17日、スカウグム王宮邸前に姿を見せた、当時まだノルウェー王太子だったホーコン王太子とメッテ=マリット王太子妃。photography: Mischa Schoemaker/ABACA

メッテ=マリット王妃は前日は姿を見せたものの、今日は出席することができなかった。オスロの王宮礼拝堂にハーラル5世の棺が安置された翌日、王室一家全員が見守るなか、新国王ホーコン8世は火曜日、国会で宣誓を行った。これは、即位後初めてとなる大きな制度上の節目となる。一方、妻のメッテ=マリット王妃はその場に姿を見せなかった。6月17日に、治療法のない肺疾患に対処するため肺移植を受け、現在も療養を続けているためだ。父親の死去に伴い、金曜日に自動的に国王となった53歳の君主は、正装姿で宣誓に臨んだ。これは、君主の権限が憲法によって定められ、制約されていることを象徴する、憲法上の義務である。

手術後、たび重なる合併症

「私は、ノルウェー王国をその憲法と法律に従って統治することを約束し、ここに誓います。全能にして全知なる神よ、私をお助けください。」ホーコン8世は、定められた宣誓文に則り、こう述べた。式典のわずか数時間前、医師のアーレ・ホルム氏は、メッテ=マリット王妃が最終的に欠席することになった理由を説明した。「肺移植の後に合併症が起こることは珍しくありません。王妃は手術後、これまでにも何度か合併症を経験しており、今日も合併症を起こしました。そのため、彼女は一日を通して経過観察を受ける必要があります」とホルム氏は述べた。この発言は、王宮が発表した声明で明らかにされたものだ。王宮は前日には、メッテ=マリット王妃が式典に出席すると発表していた。式典から数時間後、新国王は妻を伴ってオスロ国立病院を訪れた。メッテ=マリット王妃は、そこから数時間後に病院を後にした。

一方、ソニア王妃と、新国王夫妻の長女で、現在は王太子となったイングリッド・アレクサンドラ王女は、ともに黒い服を身にまとい、式典に出席した。また、出席者は、89歳で亡くなったハーラル5世に哀悼の意を表し、1分間の黙祷を捧げた。ハーラル5世は、赤血球が異常な速さで破壊されることによって起こる血液疾患、溶血性貧血のためオスロ国立病院に入院していた。ハーラル5世の葬儀は9月9日、オスロ大聖堂で執り行われる。その後、遺体はノルウェーの首都にあるアーケシュフース要塞の王室霊廟に安置される予定だ。それに先立ち、8日まで王宮礼拝堂に安置される棺の前を、ノルウェー国民が順に通り、故人に最後の別れを告げることができる。

王室への支持がさらに高まる

開かれた寛容なノルウェーを体現した人気の高い国王の死去を受け、北欧のこの国では、王制への支持がさらに高まっている。公共放送NRKが週末に実施し、発表した主要な世論調査によると、ノルウェー人の約4人に3人にあたる72%が王制を支持していると回答した。5月の調査から8ポイントの上昇となった。この調査では、別の政治体制を望む人は20%にとどまり、8%が「分からない」と回答した。

2月には、王室が相次ぐスキャンダルに見舞われるなか、王制への支持率は60%まで落ち込み、過去最低を記録していた。とりわけメッテ=マリット王妃は、米国の性犯罪者ジェフリー・エプスタインとの過去の関係や、息子をめぐる司法上のトラブルをめぐって、厳しい批判にさらされていた。

2001年にメッテ=マリット王妃がホーコン8世と結婚する前の交際関係から生まれたマリウス・ボルグ・ホイビーは、裁判にかけられ、2件の強姦と、元交際相手への暴行など32件の罪に問われた末、実刑4年の判決を受けた。現在は控訴審を待つ間、自宅軟禁となり、電子監視用の足輪を装着している29歳のマリウスは、ハーラル5世が亡くなる前日に、入院中の国王を見舞うことが許可された。月曜日には、故人の遺体を王宮礼拝堂へ運ぶ役目を担ったひとりとなり、さらに、ハーラル5世の葬儀への出席も許可された。

王室関係者の評価を尋ねたこの調査で、メッテ=マリット王妃は特に低い評価となった。なお、ホイビーは正式な王室メンバーには含まれていない。火曜日にNRKが発表した世論調査で、メッテ=マリット王妃に対する国民の評価は10点満点で5.2点だった。最も高い評価を得たのはソニア王妃で8.9点、続いてホーコン8世が8.8点だった。ホーコン8世とメッテ=マリット王妃は戴冠式を行わない。ノルウェーでは1908年にこの慣習が廃止されているためだ。ただし、新国王は父親と、祖父にあたるオーラヴ5世と同じように、トロンハイムのニーダロス大聖堂で厳かな祝福を受けることを選ぶ可能性がある。この伝統は、オーラヴ5世が1958年に復活させたものだ。22歳のイングリッド・アレクサンドラ王女も宣誓を行う予定だったが、彼女の場合は書面で、王宮で行うことになっていた。

From madameFIGARO.fr

※この記事は、フランスの新聞社「Le Figaro」グループが発行する「madame.lefigaro.fr」で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。

  • text: Marion Galy-Ramounot with AFP (madame.lefigaro.fr)
  • translation: Hanae Yamaguchi