エドワード7世が暮らした1870年代建造の建物、レンタル可能に!?

Celebrity 2025.05.29

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王がサンドリンガムの領地に私有する建物「ザ・フォリー」がチャールズ3世の発案で貸し出されることに。この家はかつてエドワード7世が別宅として使用したことで知られる。

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チャールズ3世は、サンドリンガムにあるヴィクトリアン様式の住宅「ザ・フォリー」を、高級別荘に改装した。photography: Splash News/ABACA

1870年代、当時のイギリス皇太子エドワード7世が愛妾リリー・ラングトリーと甘い時間を過ごした場所として知られる「ザ・フォリー」。このヴィクトリアン様式のコテージはこうして、ヴィクトリア女王の息子によって後世に名を残した。コテージが建つイングランドのノーフォーク州サンドリンガムと言えばイギリス王室の私有地のなかでもとりわけ象徴的な場所だ。ウィンザー家は喜びの時も悲しみの時もここに集ってきた。このレンガと木のコテージが最近、賃貸市場に登場したことで注目を浴びている。国王チャールズ3世の発案により、地所内の建物が徐々に一般に貸し出される方針が取られた結果だ。

王室の方々ゆかりの品

純然たるヴィクトリアン様式のコテージは、古びたレンガ、ガラス張りの小塔、長いバルコニーがいい雰囲気を出している。サンドリンガム領地の100年超の樹木に囲まれて建つ。19世紀の珠玉とも言えるコテージが建てられた当初の目的は、女性たちがこっそり、秘密の「ティータイム」を楽しむためだったと担当不動産会社のオリバー・トラベルズ社は語る。この物件は現在、週6,300ポンドで借りることができる。収容人数は6名まで。改装された内装は「時代を超えたヘリテージと洗練されたモダンコンフォートを融合させた」ものとなっている。

「この上なく厳格な基準で改装された」コテージは、その歴史性を保ちつつ、快適に暮らせるような工夫が散りばめられている。何世代ものウィンザー家の人々が闊歩してきた庭園を眺望できるコテージには3つの寝室、リビングルーム、ダイニングルーム、カントリーシックなキッチンがあり、随所に「王室の方々ゆかりの品」が置かれている。たとえばチャールズ3世の皇太子時代に贈られた木の樽などだ。不動産会社によれば「石造りの暖炉や入り口のアーチ、手仕上げのドアなど、時代を感じさせる要素もきちんと残されています」とのこと。滞在すればイギリスの歴史を実感できそうだ。

サンドリンガムにある王室所有のコテージ「ザ・フォリー」

のどかな田園風景が広がるノーフォーク州サンドリンガムの王室所有コテージ「ザ・フォリー」が賃貸物件として登場した。

古びた赤レンガ、木のバルコニー、ガラス張りの小塔などがある「ザ・フォリー」は典型的なヴィクトリン様式建築。photography: Splash News/ABACA
バルコニーからは、サンドリンガム領地が一望できる。photography: Splash News/ABACA
2つのガラス張り小塔からも、何世代ものウィンザー家の人々が歩いた庭園の素晴らしい眺望を楽しむことができる。 photography: Splash News/ABACA
雨の日は暖炉のそばで食事ができるダイニングルーム。 photography: Splash News/ABACA
19世紀の貴族たちのように、おしゃべりしながらティータイムを楽しんでみては?カラフルで居心地の良い、カントリーシックなリビングルーム。 photography: Splash News/ABACA
リビングルームにはチャールズ3世の伝記がさりげなく置かれている。 photography: Splash News/ABACA
機能性と伝統のバランスが絶妙な明るいキッチン。 photography: Splash News/ABACA
広々としたバスルームには木製家具が並ぶ。 photography: Splash News/ABACA
3つの寝室はブリティッシュカントリー風コテージの伝統的なしつらえ。photography: Splash News/ABACA
邸宅内の随所に王室ゆかりの品々が置かれている。この木製樽は、チャールズ3世が皇太子時代に贈られたもの。 photography: Splash News/ABACA

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text: Alexandra Marchand (madame.lefigaro.fr)

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