イリス・ミッテネールが纏った「規定違反」のドレスとは?
Celebrity 2025.06.23
ディオールが主催するパーティーに出席する直前、元ミス・ユニバースのイリス・ミッテネールは大胆にも全身が透けるドレスを着用していた。2025年の今回のカンヌ国際映画祭で定められたドレスコードとは大きくかけ離れたスタイルだった。

大胆な装いはカンヌ映画祭のレッドカーペットで毎年見られる光景だ。第78回となる今年は、ベラ・ハディッドの大胆にスリットの入ったサンローランのブラックドレスや、ティエリー・クリファ監督の映画『La Femme la plus riche du monde(原題)』の上映時にイザベル・ユペールが着用したバレンシアガのデニムのセットアップがその代表的な例と言える。一方、5月20日、イリス・ミッテネールはカンヌの会場外でも「大胆なファッション」が健在であることを見せつけた。この夜、ホテル マルティネスの前でカメラに収められた2016年の元ミス・ユニバースは、カンヌでも類を見ないほど挑発的なドレスをまとい、視線を釘付けにした。

ディオールがオテル バリエール ル マジェスティックで開催したカクテルパーティーに向かう道中、32歳のモデル、イリス・ミッテネールは、全身をレースで覆った長袖のシースルードレスで登場した。ボディラインにぴたりと沿うそのドレスは、黒の刺繍があしらわれた繊細なデザインで、深いネックラインと胸下に施されたトライアングルカットが印象的なクチュールアイテムだった。さらに官能的なムードを添えるように、彼女は足元にブラックのハイヒールパンプスを選び、手にはレザーのクラッチバッグを持っていた。ゴールドのブレスレットとイヤリングで、ジュエリーもさりげなく輝きを添えていた。
ルールなんて気にしない
カンヌ国際映画祭はこれまでも、セレブたちが華やかで大胆な装いで観客を魅了する場として知られてきた。歴史に残るシーンとしては、2024年のベラ・ハディッドの完全に透けたドレスや、2023年の映画『The Nature of Love(原題)』のプレミアでモニア・ショクリの大胆にTバックを露出したスタイル、さらには2006年、エヴァ・ロンゴリアの逆さまに着たショートドレスが記憶に新しい。しかし2025年の今年は、そうした大胆な装いはやや控えめだった。というのも、レッドカーペットでの露出に対して「品位を守るため」との理由で、新たなドレスコードが設けられたためだ。

レッドカーペットの上でも外でも、自分の好きなものを自由に纏うことに迷いのないイリス・ミッテネールにとって、それだけでは到底満足できなかった。実際、5月19日、元ミス・フランスでもある彼女は、映画『Alpha』の上映会で華やかにレッドカーペットに現れた。彼女が身にまとったのは、ニコラス・ジェブランによる真っ白なコルセットドレスで、裾が軽やかに透けるデザインが印象的だった。
From madameFIGARO.fr
text: Augustin Bougro (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi