ダニエル・リーによる新生バーバリーの初コレクション。

Fashion

バーバリーの新章が始まった。

2022年秋にチーフ・クリエイティブ・オフィサーに就任したダニエル・リーによる初コレクションが2023年2月20日に多くのセレブリティやファッション関係者を招いてお披露目された。

ミック・ジャガーとジェリー・ホールを両親に持つ、モデルのジョージア・メイ・ジャガー © Courtesy of Burberry
モデルのリバティ・ロス © Courtesy of Burberry
左から、Vogue UKの編集長エドワード・エニンフル、ナオミ・キャンベル、バーバリーを大きく飛躍させた立役者でかつてチーフ・クリエイティブ・オフィサーを勤めたクリストファー・ベイリー © Courtesy of Burberry
Dazed Madiaの創設者でクリエイティブ・ディレクターのジェファーソン・ハック。ケイト・モスの娘、ライラ・グレース・モスの父親でもある。会場に置かれたギフトの湯たんぽを抱えて。 © Courtesy of Burberry
日本から駆けつけた池田エライザ © Courtesy of Burberry

会場は南ロンドンのケニントンパーク内に特設された巨大なテント。バーバリーがかつて著名な探検家たちにウエアやグッズを制作したのは有名な話だが、その歴史を踏まえて19世紀末から20世紀初頭に彼らのために作られたテントをインスピレーション源にダニエルがデザインしたものだという。

ウェルカムドリンクはフルートグラスに注がれたシャンパンではなく、キャンプで使用するようなステンレスのマグカップに入ったホットトディ(ウィスキーにハチミツやスパイス、レモンを加えてお湯で割ったホットカクテル)。座席はブランケットで覆われており、その上には湯たんぽが。まさに冬のイギリスのアウトドアシーンを思わせるセッティングだ。

スモークが霧のように立ち込めるなか、まずランウェイに登場したのはブリティッシュグリーンのフェイクファーの襟が印象的なオーバーサイズのトレンチコートのスタイル。モデルは胸に湯たんぽを抱えていて、そこはかとなくイギリス流ユーモアが漂う。

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おなじみのバーバリーチェックはパープルや濃いピンク、イエローなどで鮮やかに彩られバイヤスにカットされて、ドレスやプリーツキルトを印象的にみせている。ブランドのエンブレム「馬上の騎士」は全体を覆い尽くすように巨大に引き伸ばされてドレスやダッフルコート、ブランケットを飾る。ブランドのシグネチャーがこれまで以上に象徴的に使われて、雄弁にアイデンティティを物語っている。

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さらなるイギリス的ユーモアを感じさせたのはカモのプリントだ。池がある公園を訪れると必ず居るといっても過言ではない愛らしい生き物のプリントはポップアートを思わせる。

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こんなにユーモラスなカモ帽子も登場。© Courtesy of Burberry

イングリッシュローズも重要なモチーフに。ロックなイメージのプリントTシャツからエレガントなシフォンドレス、さらにはソフトなシルエットのジャケットなどに施された。

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アクセサリーも注目を集めた。バッグのデザインを特に得意とするダニエルのセンスと、バーバリーの真骨頂でもあるアウトドアの哲学と美学と相まって実に印象的だ。カラフルでタフなサドルバッグやサッチェルは、留め金にイニシャルの「b」をフィーチャー。機能美のなかに優美さも秘める。デフォルメしたような巨大なトートバッグや、レザーにフェイクファーをフィーチャーしたバッグ、そしてサイドで揺れる動物の尻尾ような愛らしいチャームが目を引く。

© Courtesy of Burberry

モデルたちの足元を飾ったスウェードの乗馬ブーツやラバーのレインブーツは本来の機能を損なうことなくモードへ昇華。ファッショナブルでありながらも、イギリスの田舎に広がる小高い丘を小雨降る中でも躊躇なく駆け上がることもできそうだ。スニーカーはシルエットにこだわり、サンダルやミュール、パンプスは人気のスクエアシェイプを採用し、とろけるように柔らかい質感のフェイクファーやシアリングを取り入れている。

© Courtesy of Burberry
© Courtesy of Burberry

イギリスらしいディテールやユーモアがありながらも、ひねりや新解釈を加えてパワフルで新しいバーバリーを見せたダニエル・リー。歴史と伝統を引き継ぎながらも、革新を厭わない同ブランドの新しい歴史が始まった。

コレクションムービーでランウェイを堪能して! © Courtesy of Burberry

2023-24年秋冬
バーバリーコレクション

 

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Photography: Imaxtree Editing: Miyuki Sakamoto

在イギリスライター。憂鬱な雨も、寒くて暗い冬も、短い夏も。パンクな音楽も、エッジィなファッションも、ダークなアートも。脂っこいフィッシュ&チップスも、エレガントなアフタヌーンティーも。ただただ、いろんなイギリスが好き。

この記事の元URL: https://madamefigaro.jp/series/burberry/230302.html