新時代のシックを考える、2023AWコレクションリポート クワイエットラグジュアリーがランウェイを席巻!

Fashion 2023.07.31

服作りの本質を探求するクリエイション、上質なファブリックの持つ力、アトリエの高度な職人技。それらすべてを集約して、ファッションの原点から新しいスタートを切った2023年秋冬。ランウェイから発信されたのは、意外性と普遍性が共存する美しい服。何もかもが変わり続ける世界において、もう一度シックの基本に立ち返ろうというデザイナーたちの思いがそこには込められている。ロゴやストリートの主張はいらない。着る人が主役のリアルな本物。自由と意志を纏うシック新時代をここに宣言します。


Wrapped in Luxury

心まで包み込む究極のラグジュアリー。

Wrapped-in-Luxury-01-230620.jpg

さりげなく計算されたシルエット、温かさに包み込まれるような上質素材。ここ数シーズン、しばしば耳にするクワイエットラグジュアリーの秋冬バージョンがランウェイを席巻した。エクリュやキャメル、グレーなどカラーパレットも静謐。冬の森の散歩をテーマにブラウンのカラーグラデーションを展開したエルメス、代名詞のミニマルシックにラッピングのアイデアを加えたザ・ロウがその典型。徹底した引き算が心地いい大人スタイルを完成させている。

Editor's Voice
トレンドというより普遍のワードローブ。完璧な仕立てのダブルフェイスカシミアのコートがあればもう何もいらない。贅沢ではあるけれど、大切に着てずっと愛せる一生のパートナー。気負わずに着る本物は決してあなたを裏切らないから。

 

>>新時代のシックを考える、2023AWコレクション。
リポート一覧へ

*「フィガロジャポン」2023年8月号より抜粋

photography: Spotlight editing: Kaori Tsukamoto

Share:
  • Twitter
  • Facebook
  • Pinterest

Business with Attitude
airB
言葉の宝石箱
パリシティガイド
フィガロワインクラブ
BRAND SPECIAL
Ranking
Find More Stories