ビジネスマナーを外さないショートパンツスタイルとは?

Fashion 2023.08.09

夏は涼しいワンピースやスカートの出番が増える。それなら、職場にショートパンツはアリ、だろうか。ビジネスマナーを外さないおしゃれなショートパンツの選び方やコーディネートを、フランス人スタイリストに聞いてみた。

気温が上がれば上がるほど、仕事に着ていく服の選択肢がどんどん少なくなっていく。どんなに暑くてもきちんと感がないといけないし、リネンのパンツ、タンクトップ、スカートぐらいが無難なチョイス?じゃあショートパンツは?着ていきたいけれどカジュアルすぎるような気もする。勤め先に合理的な服務規律がある場合はそれに従うしかないけれど、服装が自由な会社の場合、ビジネスマナー的にどこまでだったら許されるのか、悩む人も多い。フランスの雑誌でスタイリストとして活躍するクレマンス・ギレルムに、オフィスでショートパンツを着こなすポイントを聞いてみた。

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ショートパンツの選び方

「職場にショートパンツを履いていく場合、職場の雰囲気にも左右されますが、とりあえず素材や形、丈などの要素を考慮した方がいいですね」とクレマンスは言う。まず、超ミニ丈のショートパンツは常識的に考えてほとんどの職場でNGなことに異論はないだろう。「丈が短くてもオフィスで違和感なく履ける場合もあります。要はバランスの問題で、全体的な雰囲気が大切なのです」とクレマンス。同じようなショート丈であっても、きちんと仕立てられた厚手の生地のショート丈オールインワンの方が、薄手のショートパンツにオーバーサイズTシャツの組み合わせよりも違和感は少ない。「最近では膝が見えるぐらいの丈のバミューダパンツが人気ですね。この長さだったら当然、問題ないでしょう」

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丈が長めで、落ち着いた色のスーツ地ショートパンツならば職場に着ていける。(ラルフ・ローレン2023春夏プレタポルテコレクション)photography: Imaxtree

生地はシワになりにくく、ある程度重みがあるものがいい。「厚手のコットンやリネン、スーツ生地が理想です」とスタイリスト。「また、スポーツやレジャーを連想させる素材は避けましょう。例えばスウェット素材とか。デニムの短いショートパンツもやめたほうがいいでしょう」

形に関しては、ハイウエストでもローウエストでも着心地や好みで選んで構わない。人気なのはバミューダパンツ、そして永遠の定番はダーツ入りのエレガントなショートパンツだ。

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コーディネートの仕方

ショートパンツを選んだら、あとはどう着こなすかだ。「上品にまとめたいのなら、一番確実なのはパンツスーツです。揃いのジャケットとショートパンツならオフィスで違和感がありません」とクレマンス。あるいは、オフィス着として定番のアイテム、たとえばゆとりのある長袖シャツやブレザー、ネクタイ、ローファーなどと組み合わせるのもいい。「靴はあまり気にしなくても大丈夫。サンダルの方が、ヒールでもフラットでも、スニーカーよりもドレッシーな感じになるでしょう。ですがスニーカーだっていいのです。その場合はトップにきちんとした印象になるものをもってきましょう」

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パンツスーツはオフィスでショートパンツを着るのにオススメ。(シャネル2023春夏プレタポルテコレクション)photography: Imaxtree

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NGなのは

SNSでよく見かけるような奇抜なスタイルはオフィスで確実に浮く。「例えば男性のトランクスを女性がショートパンツとして着るようなケースですね。ストリートで見かけますが、クリエイティブな職種でない限り、やめておいた方がいいです」とクレマンス。流行を追うのが仕事の職場でない場合はなおさらだ。職場でショートパンツが禁止?そんな場合は代替品としてワイドパンツやリネンパンツを検討、というのがクレマンスのアドバイスだ。

結論:避けるべきなのは超ミニ丈、体の線を見せてしまうデザイン、軽すぎる素材。フォーマルな印象のアイテムと組み合わせれば、カジュアルなイメージのあるショートパンツだって立派な夏のオフィスウェアとなる。

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【写真】職場でのショートパンツ着こなしのアイデア

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シャツにブレザー、フラットシューズ、ショートパンツとまさにこれぞザ・夏のオフィスウェア(ハンブルグ、2023年6月8日)。
photography: Jeremy Moeller / Getty Images

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スタイリストのアナベル・ローゼンダール。長めのショーツパンツにストラップでひねりを加えて(コペンハーゲン、2022年8月9日)。
photography: Raimonda Kulikauskiene / Getty Images

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ジュエリー・デザイナーのレオ・エバーリン。デニムのショート丈オールインワンはエレガントな雰囲気。(ベルリン、2023年5月19日)
photography: Jeremy Moeller / Getty Images

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インフルエンサーのティナ・ハーゼ。デニムのショートパンツのカジュアル感をブレザー、パンプス、首元のバラの飾りで中和。(ベルリン、2023年5月15日)。
photography: Christian Vierig / Getty Images

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MSGMのコレクションで見かけたふたり。ツイードのミニ丈ショートパンツスーツと、オーバーサイズの薄手コットンのショートパンツスーツ。(ミラノ、2022年9月24日)
photography: Claudio Lavenia / Getty Images

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全身白でまとめたインフルエンサー、クロエ・アルシュ。(パリ、2022年10月1日)
photography: Raimonda Kulikauskiene / Getty Images

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無地にこだわらなくてもこんなにエレガントになれる。レオパード柄ショートパンツ姿を見かけたのはデンマークのガニーのコレクション会場で。(コペンハーゲン、2022年8月11日)
photography: Edward Berthelot / Getty Images

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スウェーデンのシンガーソングライター、アマンダ・ウィンバーグ。ノースリーブのジャケットが印象的なライトブルーのショートパンツスーツ。(ストックホルム、2022年8月31日)
photography: Raimonda Kulikauskiene / Getty Images

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インフルエンサー、ヴェロニカ・ハイルブルンナーはショートパンツでも肌見せなし。冬のコーディネートとしていいかも。(パリ、2023年3月7日)
photography: Christian Vierig / Getty Images

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オーバーサイズのポロシャツでショートパンツをスポーティに楽しく着こなす。(ミラノ、2022年6月19日)
photography: Valentina Frugiuele / Getty Images

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インフルエンサーのヴィクトリア・ショイのように上質なニットウェアを選べば、シンプルでもインパクト大。(ベルリン、2021年6月22日)
photography: Christian Vierig / Getty Images

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ブロガーのロイス・オポクはサテンのショートパンツにニットのトップス、足元にバレエシューズと難易度高めなコーディネート。(2023年6月5日、ベルリン)。
photography: Jeremy Moeller / Getty Images

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ナタリア・ヴェルザのように、ショートパンツの丈が短くても、エレガントなスタンディングカラーコートを合わせればうまくバランスが取れる。(パリ、2023年6月13日)
photography: Edward Berthelot / Getty Images

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定番アイテムの組み合わせは最強。(パリ、2023年6月25日)
photography: Jeremy Moeller/ Getty Images

text: Sarah Renard (madame.lefigaro.fr)

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