【鎌倉NEW OPEN】一軒家に小さなショップが寄り合う、憩いの場「とすいハウス」。

Lifestyle
ワインの飲める生花店など、魅力あるお店が一軒家に詰まっている。

鎌倉の御成商店街に今年3月にオープン。昭和に建てられた一軒家を活かし、かつての暮らしの間取りをそのままに飲食、子ども服、花屋など複数のショップが混在する複合スペースとなっている。2階は靴を脱いであがるので、鎌倉の友人の家に遊びに来たような気分に。朝ご飯を買いに行って、夜また戻って一杯といった使い方もできるので、気軽に足を運んでみて。


小さなお店が同居するスタイルの「とすいハウス」がOPEN

小さな商いが寄り合う場。1日を通してさまざまな楽しみ方が。

鎌倉駅に着いたら観光客の集まる東口ではなく、落ち着いた雰囲気の漂う鎌倉駅西口へ。すぐ左手にのびる御成商店街に入り、1分ほど歩くとあらわれるのが、今回の目的地。築70年余りの一軒家の4畳半、6畳、8畳といった間取りを活かし、それぞれのスペースに小さなショップが混在している。

「ここは元々、私の祖父が昭和29年に建てた、昭和時代のふつうの民家でした。完全に仕切られた空間ではなく、声や気配が自然に伝わる距離感の中で、それぞれの店主さんが個性豊かなお店を営んでいます」と言うのは、オーナーの石原さん。

元々路面側にはヨーロッパのアンティーク雑貨『INCENSE』とヨガ・ヒーリング専門店『Purushana』の2軒が営業しており、その奥の住居スペースを今回リノベーションして新たに5つのショップとひとつのレンタルスペースが加わった。

「いろんな人が集える場所、寄り合える場所になってほしい」と、1階のテラスと2階のウッドデッキは、共用で休憩できるスペースに。

日によってそれぞれのお店を使いわけたり、1日のうちで行ったり来たりするのもおもしろい。新たな鎌倉の注目スポットにはたくさんの魅力が詰まっている。

お花を眺めながらグラスを傾けて
01. 柚月木

カウンター下には本が並ぶ。本のページをめくりながらお酒を味わうという楽しみ方も。

ナチュラルワインとクラフトビールをメインに、角打ちスタイルでお酒が楽しめる店「柚月木」。中央に配した大きなテーブルには20種類ほどの色鮮やかな生花が並び、お花は1本からでも購入ができるそう。

「お花とお酒、両方好きだったのでこのスタイルにしました」と言うのは、店主の前田結衣さん。代々木上原の花屋で長く修行を積んできた経験を活かし、流通量の少ない珍しいお花もあえて仕入れているのだとか。

ひとりで来て1杯飲んで帰ると言うお客さんも多く、男性でも入りやすいように、ワインボトルの並ぶ壁面はニュアンスのある黒に塗り、古い建具を置いて和モダンのシックな内装に。

ライムの風味がさわやかで、初夏にぴったりの一杯。Pieris Lime Saiso w/mint/VERTERE ¥1,200

ワインはフランスのものが中心で、ボトルは5,000円前後、グラスは900円〜。ビールは国産のクラフトビールを15種類ほど用意している。

きれいなお花を眺めながらワインを飲んだり、ブーケやアレンジメントを頼んでそれを待つ間にビールを1杯など……。豊かなひとときが味わえる。

柚月木
ユツギ
神奈川県鎌倉市御成町10-3 1E
休)木曜、不定休
営業時間と休みは不定のためインスタグラムで確認を。
@_yutsugi_
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佇まいの美しい、暮らしの道具
02. HemingArts Onari Kamakura

オーナーの審美眼によってセレクトされた、暮らしまわりのアイテムがそろう。

葉山の御用邸近くに拠点を置くギャラリー『HemingArts』。そのショップとして展開する御成店がオープンした。

日本の作家の器やガラス工芸を中心に、フランスやイタリアなどヨーロッパの食器やカトラリー、アケビのカゴなど、日々の暮らしに寄り添う品々が並ぶ。

ショップのコンセプトは「日々の生活を豊かにしてくれるもの。しぜんと丁寧な暮らしのできるもの。作り手の思いのあるもの。時が美しくしたもの、時がより美しくするもの。そして、未来へ繋ぐもの」と、オーナーの吉田さん。

真鶴に工房をかまえるガラス作家、橋村野美知さんの作品。各¥7,700

九谷焼が多く揃うので、それを目当てに訪れるファンも。美しく端正な焼き物は、手に取るだけで作り手の息遣いが感じられるよう。手仕事の一点ものから、日々の生活に使いやすいシンプルな器まで揃うので、心ゆくまでお気に入りを探して。

HemingArts Onari Kamakura
ヘミングアーツ オナリ カマクラ
神奈川県鎌倉市御成町10-3 1C
営)12:00〜17:00
休)水、木 不定休あり
葉山本店で個展開催中はクローズとなるため、インスタグラムでご確認を。
@hemingarts

8時半オープン、ふんわり幸せな朝ごはん
03. 『ilu kamakura ゆげ』

ほかほかのマントウサンドは朝ごはんはもちろん、午後のおやつにもぴったり。

鎌倉・梶原にある、美味しくおしゃれなカレー屋「ilu kamakura」が、新たに「マントウサンド専門店」をオープンした。

マントウというのは、小麦粉を発酵させて作る蒸しパンの一種。ほんのり甘みがあり、ふわっと軽い食感で、台湾や中国のローカルフードとして人気だ。ふわふわと温かいマントウに自家製の具材をはさんだマントウサンドは、食べるだけで幸せになる味。

この店を営むのは、暁子さん朋子さん姉妹。台湾を訪れた際に朝市で出会った「蒸籠から出る湯気のある風景」を、鎌倉にも届けたいと思ったのがはじまりだそう。

右から時計まわりに「三崎まぐろのフリット」¥1490、「ドライカレーたまご」¥550、「ふわふわたまご ねぎたまご」¥453、「あんこバター」¥496、「マーラーカオ」¥300、「あげマントウ」¥359、「お茶」¥356。

個人的なイチオシは「三崎まぐろのフリット 大トロまぐろ」。三崎港直送のお刺身でも食べられる新鮮なマグロをカリッと軽やかに揚げ、そこに甘酢、カレーマヨ、炒めたネギやにんじんを合わせているので、口の中でさまざまな味が融合する。何よりサクッとした食感のマグロのフリットのおいしさがたまらない。

「できたてを食べてほしい」と、注文を受けてから具材を用意し、蒸し立てのマントウにはさんで仕上げてくれる。テイクアウト専門だが、奥のテラス席も利用できるので、ぜひほかほかの状態でどうぞ。

ilu kamakura ゆげ
イル カマクラ ユゲ
神奈川県鎌倉市御成町10-3 1D
070-9173-1097
営)8:30〜17:00
休)不定休 インスタグラムでご確認を
@yuge_ilu_kamakura
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鎌倉の夜を、隠れ家のような和の空間で
04. yoi -宵-

優しい笑顔で出迎えてくれる、店主の清水さんご夫妻。カウンター席と、奥には半個室のような席も。

靴を脱いで階段を上がった2階、のれんをくぐると大人の隠れ家のようなこじんまりとした和の空間が。

元々の和室を活かし、古道具などをしつらえた趣のある店内では、旬の食材を使ったビストロ料理が楽しめる。

お酒はナチュラルワインと日本酒が中心。ワインはフランスのものが中心で、ボトルは50種ほど、グラスも6種類から選べる。ワインに合う料理の数々はどれも評判がよく、特にレバーを使ったメニューが人気だ。

濃厚な生クリームやバターを使って軽いムース状に仕立てた「鶏の白レバーのムース」は、レバー特有の臭みがないので苦手という人にこそ食べてほしい逸品。

ワイン¥850〜。「鶏の白レバーのムース」¥850は、相性抜群のバゲットとともに。

シェフはホテルのフレンチレストランで修行したのち、東京・湯島で6年、埼玉・大宮で12年ほどビストロを営んできたそう。鎌倉に来て、和の空間ということもあり、奥様のつくるおばんざい料理もメニューに加わった。

2階にはテラス席もあり、そこで食事もできるので、夜風に吹かれながら気持ちのいい時間が過ごせる。

実はこのお店、昼は古民家カフェとしても営業している。看板メニューのホットドッグは、豚肉のひき方や脂の配合までこだわった自家製ソーセージが全粒粉のバゲットと相性抜群。

昼と夜、全く違う雰囲気が味わえるので、散策の合間の一息にも、ゆったりした時間を過ごすのにも覚えておきたい一軒。

yoi -宵-
ヨイ
神奈川県鎌倉市御成町10-3 2A
070-3535-5641
営)13:00〜17:00、18:00〜23:00(22:00L.O.)
日曜のみ13:00〜19:00
※月曜はディナー営業のみ。
休)水 不定休あり。インスタグラムでご確認を
@yoi_kamakura
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ヨーロッパの上質な子ども服や雑貨が揃う
05. MERINO

遠方から足を運ぶファンも多い人気店。

三角屋根のようなかわいいエントランスをくぐると、ナチュラルでユニセックスなテイストの海外子ども服がずらりと並ぶ。優しく上品な色合いの服のイメージそのままの店主Meriさんが、商品について一つひとつ丁寧に紹介してくれる「MERINO」。

オーガニック素材を使用したハンドメイドブランドを中心にセレクトしており、イギリスの子ども服ブランド『Organic zoo』やリトアニアの「SHÓMKA」、ポーランドの「GANG OF KIDS」など、ヨーロッパ発の上質なベビー&キッズウェアは見ているだけでも楽しい。

BABY用の、あごの下でひもを結ぶタイプの帽子「ボンネット」を種類豊富に扱っているのも魅力だ。

0〜4歳向けの上質な子供服のほか、帽子などの小物や雑貨もそろえている。

3年ほど前からネット通販でインポートの子ども服のショップを運営していたというMeriさん。「実際に手にとってサイズや肌触りを確かめたいというお客様が多かったので、実店舗を構えることにしました」。

国によってサイズ感が異なる上、インポートのハンドメイドブランドは年々価格帯が上がっていることもあり、だからこそ実際に手にとったり試着しながら、心からかわいいと思える一着と出会ってほしいと言う。

出産祝いなどのギフトにもぴったりのアイテムや、いまの時期は水着などもそろうので、ぜひ一度のぞいてみて。

MERINO
メリノ
神奈川県鎌倉市御成町10-3 2B
営業時間および定休日は不定のため、インスタグラムでご確認を。
@merino.official__
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エディター兼ライター。鎌倉在住、3児の母。大学卒業後、出版社に入社。女性ファッション誌の編集に携わる。現在はフリーランスとして活動中。