猛暑はホルモンにも影響。酷暑が及ぼす5つの危険サインを専門家3人が解説。
猛暑は身体だけでなく精神面にも知らず知らずのうちに影響が及んでいる。そして熱波が強まるにつれ、その影響は大きくなる。

しばらく前から熱波がヨーロッパを襲っている。こんな暑さでは動きが鈍くなったり、足が重く感じたり、あくびをしたり、ため息をついたり、いつもよりイライラしやすくなったりしても不思議ではない。暑さが人間の行動にどのような影響を及ぼすのか、パリの医師レミ・ミフシュド、管理栄養士のアレクサンドラ・ミュルシエ、そして一般内科医のグザヴィエ・バロングに聞いた。
やる気が湧かない
暑さは疲労感に直結する。「気温がとても高いと体温が上昇します。そのため身体は体温を調節するためにエネルギーを消費しなければなりません」と管理栄養士のアレクサンドラ・ミュルシエは言う。結果として強い疲労感や頭痛、場合によっては吐き気まで起きる。
水分の喪失、とりわけ発汗による塩分の喪失も身体を疲れさせる。「汗をかくと、水分と塩分が失われることで血圧が低下します。そのため、水に少量の塩を加えて塩分を補う必要があります。血液中の水分が薄まり、体調不良を引き起こすおそれを回避するため、一度に大量ではなく少しずつ飲むことが大切です」とレミ・ミフシュド医師はアドバイスした。
運動能力の低下
気温が30℃を超えたら、持久力の記録更新は期待しないほうがよい。「暑さによって筋肉の能力は低下します。身体が重く感じられ、運動持久力も落ちます。水分補給が十分でないとそれが顕著です」と管理栄養士のアレクサンドラ・ミュルシエは指摘する。「回復にも時間がかかり、反射能力も若干低下します。それは歩くスピードに影響します」とレミ・ミフシュド医師は言う。
食欲の低下
「実際には、お腹が空かなくなるというより、気温が高いため身体が必要とするカロリー量が減るのです。そのため、普段よりも軽めの食事にしたくなります」とグザヴィエ・バロング医師は言う。逆に冬は、身体が体を温めるためにより多くのカロリーを消費するため、空腹感が強まる。
また身体は、食べることよりも体温を下げることに忙しい。「食事や消化に使う余分な労力をできるだけ節約しようとするのです」と管理栄養士のアレクサンドラ・ミュルシエは説明した。
イライラしやすくなる
熱波が繰り返し訪れ、不快感が続くようになると、気分にも影響を及ぼすことがある。「汗をかき、不快感を感じる結果、イライラしやすくなり、怒りっぽくなります」とレミ・ミフシュド医師は言う。しかもこうした猛暑に普段慣れていない人ほど、ストレスを感じる。
もっともグザヴィエ・バロング医師は太陽の利点も強調する。「太陽光を浴びることは一般的に悪影響よりも良い影響のほうが多いのです。気分を明るくしてくれますし、優れた抗うつ効果もあります。」
性欲の低下
春に太陽が戻ってくると通常はホルモンが活発になる。だが夏の猛暑は逆に性欲を抑えてしまうことがある。「日陰でも30℃を超える暑さでは、激しい活動をしたいとは思わなくなります。気温は体調に影響するため、一時的に性欲が低下することもあります」と管理栄養士のアレクサンドラ・ミュルシエは語った。
From madameFIGARO.fr
※この記事は、フランスの新聞社「Le Figaro」グループが発行する「madame.lefigaro.fr」で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。
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- text: La rédaction (madame.lefigaro.fr)