<PARI>
猛暑のパリで運命的出合い。エルメス、W杯、アートを心ゆくまで。

モデルemmaが旅先の記録と記憶を綴る連載「See the World」。今回は大好きなパリで運命的な出合いを果たしたお話。
6月のヨーロッパといえば、
日が長く22時頃まで明るい。
今回のパリは過去最高といえるほどの猛暑で、
熱波のピークでした。
パリはエアコンがない電車やカフェなども多く、
暑さがとにかく苦手な私にはある意味修行のようなパリ滞在となりました。
灼熱の街に比例するように、
W杯が開催中のパリは大盛り上がり。
毎晩現地の人に混ざって試合を観戦したのはとても思い出深いです。

私が一番好きなフランス代表、
カンテ選手のユニフォームを着て、
パリでフランス代表の試合を現地の人と観るのは特別な経験でした。
今回はちょうどメンズのファッションウィーク期間中とあって、
エルメス(Hermès)の展示会へ伺いました。

初めてのプレスルーム。
メゾンのルーツでもある馬具の意匠が随所に落とし込まれていて、馬を愛する身としては、心奪われるアイテムばかりでした。

実際にその空間に足を運ぶことで、
プロダクトだけではなく、
それぞれの持つ世界観や美意識を五感で感じられるのがパリコレの醍醐味。
ファッションが好きな私にとっては、
目で見て触れたからこそ感じられる贅沢に浸る、そんなひとときでした。

展示会後、その足を伸ばしてエルメスの第一号店である、フォーブル・サントノーレ店へ。
なかなか出合えていなかった自分サイズの「ギャロップ」リングを発見し購入。

旅先での購入品はより深く記憶に残るし、
ここ半年間ほど探していたということもあって、
この出合いには運命を感じました(笑)。
私がパリで絶対に行く美術館が
「Bourse de Commerce(ブルス・ドゥ・コメルス)」です。
安藤忠雄さんの大ファンなので、
彼が手がけた建築を拝みに毎回訪れます。
本当に本当に大好きな場所で、何度訪れても圧倒されるし感動する。
今回はタイミングにも恵まれ、
日本の芸術家・中谷芙二子さんの作品『霧の彫刻』が展示されていました。

ふわふわと包み込まれる霧によって空間の輪郭が曖昧になり、光や人の動きが幻想的に浮かび上がる。
霧の中にいると不思議な気持ちになって、
それだけではない心地よさもあって、
この作品の中には何時間でもいられそうでした。
パリコレで大忙しでも、この美術館に行けば気持ちが晴れる、私にとってパリの浄化スポットような場所。
ただただぼーっと過ごす至福の時間でもあります。

気がつけばパリにはもう15回程訪れていて、
文化も言葉も違うし、
今回の滞在みたいに暑さを凌ぐのも一苦労。
でもやっぱりパリが好きで、定期的に恋しくなる。
次はいつ行けるかな。を楽しみに。
emma. xxxxx