まるで民族博物館!? いろんな国からやってきたカゴたち。【岡尾美代子の雑貨ヘイ!ヘイ!ヘイ!】
カゴが運ぶ、遠い国の物語。

6月にリオープンした1834に行ってみたくて、早朝の飛行機で福岡へ。ここはライトイヤーズ、モアライトの系列でカゴをメインに扱うショップ。実は10年前に一度オープンしていたのだが、コロナ禍があって長い間クローズしていた“幻のショップ”だったのだ。
エントランスの旧(ふる)いフランス製のドアを開けて中に入ると、アフリカ、ヨーロッパ、アジアなど世界各国のカゴが集まった空間が! わわわ、素敵! 世界観のあるディスプレイに圧倒されて、最初は視線が定まらず、目がキョロキョロと泳いでしまった(笑)。
ここにあるのは新旧問わず、いろんな国からやってきたカゴたち。廃業となったベルギーの紡績工場で使われていたという持ち手付きの大きなカゴ、フランスのバゲット用のカゴ、文化人類学者のコレクションから譲り受けたアマゾンの原住民が使っていた貴重なカゴなど。ショップというよりはまるで民族博物館にいるよう。
「見れば見るほどその国の生活が垣間見れるようで、ストーリーも感じられて、何より実用的で奥深いものだと思うんです」とカゴの魅力を話してくれたのは、ライトイヤーズの立ち上げから携わる細矢直子さん。
確かにその地域にある素材で、編み方で、そして形で。生活の道具として受け継がれてきたカゴたちには愛を感じてしまう。特にヴィンテージのものには、ずっと働いてきたからこその味わいがあって、それがまた愛おしいのだ。
そして今回はカゴをひとつ連れて帰りたいと思って、小ぶりのブルキナバスケットを購入。帰りの飛行機の中、自分の足元にカゴがあるのがうれしかった。

1834
福岡県福岡市博多区住吉2-20-3
092-473-1927
営)11:00〜16:00(月〜水) ※それ以外はアポイント制
Miyoko Okao
スタイリスト。おいしいものがたくさんある福岡。お昼にはごぼ天うどん、夜は炭火焼の名店へ。目とお腹が満たされた一日でした。@miyokookao
- photography&text: Miyoko Okao
*「フィガロジャポン」2026年10月号より抜粋