子どもにインテリアを通して伝えたい、フランスとアフリカというふたつの文化。
Interiors 2026.03.04

楽しさをもたらす家とは? デザイナー、アーティストが、住まいを"笑顔をもたらす場"にするための工夫を語ります。
デザインやインテリアの世界における新たなトレンドとは? それは楽しさ! しかも一過性の流行ではなく、このフィールグッド(Feel Good)な暮らし方は、すでに時代を超える価値として定着しつつある。クリエイターやアーティスト、デザイナーたちは、鮮やかな色彩やパターン、感覚的なアプローチを通して感情を探求し、それを一つの哲学として打ち立てている。アフリカにルーツを持つアーティストが、"楽しさ"がどのように自身の創作のフィールドとなり、住まいに爽やかで活力に満ちた"喜びの風"を吹き込むための秘訣を明かす。
vol.2 by フルール・アイエレ
"楽しさ、それは受け継がれるもの"

フルール・アイエレは、自身のふたつの文化的背景を拠り所に、創作の中で喜びを育んでいる。photography: DisVagueStudio
フルール・アイエレのアクセサリー&インテリアブランドは、フランスの職人技と西アフリカの伝統的な技法を大胆に融合させている。彼女のルーツであるトーゴやベナンに由来するワックスプリントのモチーフを、楽しさに満ちた唯一無二のクリエイションへと昇華。フランス製の壁紙コレクションをはじめ、楽しさと洗練を併せ持つ作品を生み出している。彼女の創作への想いは、母になろうとしていた時期に芽生えた。
「2018年、妊娠していた私は、自分のふたつの文化をなにかしら子どもたちに伝えたいと思いました。まずは、トーゴで布地の商いをしていた父方の祖母から受け継いだワックス生地を使って、テキスタイルアクセサリーを考え始めたのです。そうして少しずつ発展し、仕事を辞めてブランドを立ち上げ、全力で打ち込むようになりました。」
▸彼女の喜びの源
「私にとってワックス生地は、鮮やかで明るい色彩、そして意味や物語が込められた数多くのモチーフと結びついています。空間に活気を与えてくれる、エネルギッシュな小さな柄が大好きなんです。こうしたテキスタイルから着想を得て、壁紙のコレクションを制作しました。私の二重の文化的背景は、太陽のような明るさと軽やかさに満ちた、すべてのクリエイションの源になっています。」

フルール・アイエレにとって、ワックス生地に着想を得たモチーフは、喜びの源なのだ。photography: AyéléeFleurie
▸彼女からのアドバイス
「北欧のヒュッゲのような、やさしくなめらかな雰囲気を好きになるのももちろん素敵です。でも私はこう言いたい。"楽しさを思いきって取り入れて!"と。難しいことではないし、気分も明るくなります。壁紙やペイントを全面に使うのが不安なら、まずは廊下や壁の一面だけから始めてみて。たとえ失敗したとしても、インテリアは変えられるものですから!」
From madameFIGARO.fr
text: Zahra Muyal (madame.lefigaro.fr)







