デザインは遊び場! 色のパレットでハッピーな部屋に模様替えしよう。
Interiors 2026.03.03

楽しさをもたらす家?
それは実現可能で、不安が多いいまの時代だからこそ、むしろ推奨されることでもある。建築家がおすすめする模様替えのポイントをご紹介。
デザインやインテリアの世界における新たなトレンドとは? それは楽しさ! しかも一過性の流行ではなく、このフィールグッド(Feel Good)な暮らし方は、すでに時代を超える価値として定着しつつある。クリエイターやアーティスト、デザイナーたちは、鮮やかな色彩やパターン、感覚的なアプローチを通して感情を探求し、それを一つの哲学として打ち立てている。ブランドの空間デザインを手がけてきたパリジェンヌのインテリア哲学とは?
vol.1 by エキ・ビュスケ
"楽しさ、それは原材料"

オブジェを生み出し、空間を彩るにあたり、エキ・ビュスケが何よりも大切にしているのは「明るさ」や「楽しさ」だ。photography: Ekhi Busquet
長年にわたりディオール・パルファンで空間デザイン部門を率いたのち、エキ・ビュスケは2017年に自身のデザインスタジオを設立した。キャリアの早い段階から掲げてきた信念を軸に、社会的・環境的インパクトを備えながらも、希望に満ちたクリエイションを手がけている。
彼女にとっての最も重要なマテリアルとは何か。それは「楽しさ」だ。「楽しさ、喜びをデザイナーの素材として捉えるという考えは、かなり早い段階から私の中にありました。その原点は、研修を受けていた時のことです。ミラノのエラスムスにいた学生時代、デザインは"遊び場"になり得るのだと知りました。フランスでは、デザインはより権威的で、時にブルジョワ的に捉えられがちです。でも、デザイナーを神聖視しないからといって、その創作が軽んじられるわけではありません」
▸彼女の喜びの源
「私が"楽しさ"をもたらすために使うのは、色のパレットでです。とりわけ愛してやまない色? それは空や海を想起させるブルーです。そして、私のルーツである南仏や地中海沿岸の大地を思わせるピンク。さらに欠かせないのがゴールドで、私にとってそれは宇宙に瞬く星々とつながる色です。これらの色彩は、生きとし生けるものが持つ詩的な美しさと繋がっています。私は理屈的なデザインはしません。私の創作が現実の空間に溶け込み、そこで息づくことを好んでいます。それが私にとって何より大切なのです」

モチーフ、色彩、丸みを帯びたフォルム、やわらかな質感......。住まいの中に喜びを育むための要素は数多くある。エキ・ビュスケは、こうしたあらゆる要素を巧みに取り入れ、自身のプロジェクトに明るさと楽しさを吹き込んでいる。photography: Ekhi Busquet
▸彼女からのアドバイス
「私は空間構成や空間デザインを、ひとつの太陽系のように考えています。必要なのは"ホットスポット"、つまり部屋の中の強い要素です。そこから離れるにつれて、空間の温度は少しずつ下がっていく。たとえば、ただ通り過ぎるだけのエントランスや廊下は、ソファのある居心地のよい一角よりも、少しクールであっていい。私はまた、生命の法則に着想を得た原理を、自身の創作プロセスにも取り入れています。住まいに楽しさや心地よい流れをもたらすために、まず考えるべきなのは光です。自然と同じで、どんなに素敵な計画でも照明の扱いがうまくいっていなければ、空間全体が台無しになってしまいます。だからこそ、最初に光について考え、そのうえで色彩を検討するのです。
From madameFIGARO.fr
text: Zahra Muyal (madame.lefigaro.fr)






