脱クラシックが合言葉！ 新しい左岸を散歩。 脱クラシックな左岸で、パリジェンヌが通う手仕事の店。

脱クラシックを合言葉に、話題のカフェ、ファッションやインテリアの新店が続々登場し、モダン化が進んでいる左岸。いまではアットホームに感じるというモニカは、母となったいま、このエリアの手仕事の店に通っている。

エレガンスを宿しながら、
アットホームな街に進化。

Monica de La Villardière
モニカ・ドゥ・ラ・ヴィラルディエール／ジャーナリスト

フランス留学をきっかけに、単身パリへと渡ったモニカ。「外国人である私にとって、エレガントなイメージの左岸は憧れの場所。気品あるおしゃれなマダムを多く見かけ、ラグジュアリーなショップが立ち並んでいたため、若い時は少し近寄り難いエリアだった」と振り返る。しかし3年前から6区に自宅を構え、現在は2歳の娘と0歳の息子を持つ母親になった。ライフスタイルの変化とともに、左岸に対するイメージも変わってきたと言う。

「この数年でモダンなコンセプトの店が登場して、フレンドリーなムードを感じられるようになった。エレガンスや美学を継承しながらもアットホームな空気感を纏っているのは、手仕事を讃える店が増えたからかも。子育てにも良い環境だと感じるし、ここは、いまや私の心安らぐホームグラウンドよ」

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Marin Montagut ｜マラン・モンタギュ

ノスタルジックな空間に、愛らしい雑貨を並べて。

イラストレーター、マラン・モンタギュがオープンしたブティックはパリの新名所。グラスや文房具などの愛らしい小さな雑貨から、クッションカバーやランチョンマット、華やかなテキスタイルまで幅広く取り扱う。アンティーク家具やキャビネットに美しく商品が並べられた淡いグリーンの店内は、何世紀も前にタイムスリップしたようなノスタルジックな気分に。

ペイントからカットまで、すべてハンドメイドで作り上げた3Dオブジェ。95ユーロ〜

カップやグラスが人気アイテム。

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Alix D. Reynis ｜アリックス・D・レニス

静謐でロマンティック、人気デザイナーの世界観。

パリジェンヌを魅了し続けるデザイナー、アリックスの美しい静謐な磁器とジュエリー。ジャコブ通りにオープンした２軒目の旗艦店兼アトリエは、マレの店とは異なる雰囲気。「ゲストを招き入れる自宅」をコンセプトにしたロマンティックで寛げる空間はデコレーションやテーブルウェアが飾られ、美しい部屋作りのヒントになるはず。

フィガロジャポン2023年2月号の表紙にもなった店舗。リモージュ磁器の職人が手がける。花器130ユーロ

丁寧な手仕事で細部まで美しいジュエリー。

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White Bird ｜ホワイト・バード

世界中から集めた個性派デザイン。

世界各国の高品質かつオリジナルなジュエリーをセレクトするショップ。パリに構える3店舗でそれぞれセレクトを変えていて、ほかでは見つけられないユニークなデザインの逸品を取り揃える。寓話を再解釈で発案するグラニー・モーテンやフランチェスカ・ヴィラなど、この店舗のみで展開されるブランドに注目したい。

モニカのお眼鏡に適ったのは、ソフィー ブハイのネックレス860ユーロ

寓話を元にしたグラニー・モーテンのピアス860ユーロ〜

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La Maison Caravane ｜ラ・メゾン・キャラバン

洗練されたボボスタイルは大人気!

トレンドに左右されないエレガンスをコンセプトに、旅をインスピレーション源にしたボボスタイルのインテリアを提案する、パリジェンヌの間で人気のブランド。昨春、左岸に移転オープンしたこの店は3フロアからなる広大な空間。1階からリビング、ベッド、ダイニングルームとテーマで分かれ、洗練された幅広いアイテムは旅のお土産にも最適。

ハンドペイントによる陶器のプレート55ユーロ〜

テキスタイルのクッションカバーや手編みのポーチはギフトにおすすめ。洗練されたデコレーションも見どころだ。

●1ユーロ＝144円（2023年4月現在）
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＊「フィガロジャポン」2023年5月号より抜粋