【パリの可愛いもの】パリジェンヌが作る注目ジュエリー5選。

Paris

パリ在住編集者の鈴木桃子が見つけた「パリの可愛いもの」連載がスタート。第一弾は、注目のパリジェンヌクリエイターたちが手がけるジュエリー5選!

シンプルなスタイリングのアクセントとして、印象的なジュエリーを纏うのがパリジェンヌ流。シルバーやヴィンテージビーズ、ウッドピースを用いた、大ぶりのモダンなジュエリーがいまの気分。注目のブランドをチェック!

1. ラ・カタリーナ

さまざまな素材で作られた、ヴィンテージスプーンをアップサイクル。

エコール・デュペレでファッションを学びながら、2020年にラ・カタリーナを立ち上げたオリヴィア・シモール。独学でジュエリー制作を始め、すべての作品を手作業で生み出している。また、パリで大人気のヴィンテージショップ、プレクローズドでバイイングに携わっていた彼女は、昨秋、ヴィンテージショップ「ラ・パッセジャータ」もスタートさせた。

希少なヴィンテージのスプーンから生み出されたジュエリーは、すべてユニークな一点もの。1960年代のシルバーやゴールドメッキのカフェスプーン、牛のツノやマザーオブパールで作られたキャビアスプーンなど、さまざまなヴィンテージスプーンを使用している。スプーン自体には加工を施すことなく、身体のフォルムに寄り添うようにカーブさせ、ヴィンテージビーズと組み合わせて。特殊な素材のスプーンは、メゾン・ボネの職人と協業し、高度な職人技によって理想的なカーブを実現させている。

「私は蚤の市が大好きなのですが、そこで出合ったものや服に心を奪われ、クリエイションに大きな影響を与えています。なかでも1960年代のヴィンテージカトラリーには、新たな価値を見出しました。古いものや素材を再利用することに対して、強い関心があったことがジュエリー制作の始まりです」

問い合わせ先

La Caterina
10区のショールーム(アドレス非公開) ※アポイント制
https://www.instagram.com/lacaterinajewelry/

取扱いショップ:La Bonne Pioche
https://www.instagram.com/la_bonne_pioche/

2. ゾエ・モー

タリスマンのような魅力を宿す、唯一無二のハンドクラフト。

フランス人の父とカンボジア人の母を持つゾエ。彼女がジュエリー制作を始めたのは2019年頃のこと。金細工の技術を独学で学び、オーダーメイドの一点ものからスタート。日本でもポートなどでセレクトされ、モード好きたちから厚く支持されている。

手作業で丁寧に鍛造、鋳造されたスターリングシルバーを用いたジュエリーは、クラフト感あふれる唯一無二の佇まい。花や石、鳥といった自然物から、目やそろばんといった流動的なイメージのものなど、ユニークなモチーフを繰り返し採用。大ぶりで存在感のあるモダンなデザインで、タリスマンのような魅力を宿す。

「インスピレーション源は、歴史的で神話的、そして個人的な物語。私はフランスとカンボジアのミックスカルチャーで育ったため、幼い頃から多様な文化に触れることができた一方で、語ることの難しい家族の悲しい歴史もあります。物語を伝える方法として、絵やタペストリー、テキスタイルを通した表現にいつも魅了されてきました。ジュエリー制作において、言葉を介すことなくどのように物語を伝えているかを考えています」

問い合わせ先

Zoé Mohm
https://www.instagram.com/zoemohm/

取扱いショップ:Dover Street Market Paris
https://www.instagram.com/doverstreetmarketparis/

3. アトリエ・ロジエール

シックなスタイリングの主役になる、大ぶりのウッドビーズ。

パトゥでジュエリーデザイナーを務めていたマヤ・ロジエールが、2024年に自身のジュエリーブランドをスタート。ビーズ織りなどの職人的技法を用いて、パリのアトリエで一点一点手作業でジュエリーやオブジェを制作。また、技術を学びながら彼女がデザインしたオブジェを制作できるワークショップも定期的に開催している。

コレクションの中でも、大ぶりのウッドビーズを用いたブレスレットやネックレスはアイコニックなアイテム。自然素材を探して辿り着いたダークブラウンのウッドパールを連ね、丸いドーナツ型の存在感あるジュエリーに仕上げている。

「大胆で存在感のあるピースやボリューム感溢れるジュエリーが大好きです。スタイリングをぐっと引き立ててくれるから。シンプルな服に印象的なジュエリーをひとつ合わせるスタイリングは、まさにパリジェンヌらしいシックな装いだと思います」

問い合わせ先

Atelier Rozier
https://www.instagram.com/mayarozier/

取扱いショップ:La Bonne Pioche
https://www.instagram.com/la_bonne_pioche/

4. カミーユ・スロ

軽やかに纏いたい、ミニマルで彫刻的なソリッドシルバー。

パリのジュエリーブランド、フィリップ・オーディベールの創業者を父に持つカミーユ・スロ。フォトグラファーとしてキャリアを積んだ後、フィリップ・オーディベールのもとでジュエリーデザイナーの研鑽を積み、2023年に自身の名を冠したブランドを設立。

オブジェのように彫刻的なソリッドシルバーのジュエリーは、ミニマルでエレガントな佇まい。大ぶりで重厚そうな見た目からは想像できない、驚くほど軽量なのも魅力だ。エレクトロフォーミングという技法を用いて、有機的なフォルムながら、一日中身に着けても軽やかに感じられるジュエリーコレクションを目指している。

「私自身、快適さとスタイルの両方を大切にしている現代的でアクティブな女性です。私にとって、ファッションと快適さは切り離せないもの。トレンドを追うのではなく、そんな自分自身の感性を反映するものを作りたいと考えたんです」

問い合わせ先

Camille Surault
11, rue de Sèvres 75006 ※アポイント制
https://www.instagram.com/camille.surault/

取扱いショップ:La Samaritaine
https://www.samaritaine.com/fr/

5. シシジョイア

ヴィンテージビーズとカラフルな色彩のクリアな輝き。

日本でも人気急上昇中のブランド、シシジョイア。デザイナーのセシル・ヴァロンは、大学を卒業して広告業界やA.P.C.で働いた後、子どもの出産を機にジュエリー制作をスタート。蚤の市で美しいヴィンテージビーズと出合ったことが出発点だったという。売れっ子になった現在も、パリのアトリエでひとつひとつ丁寧に手作業で製作している。

フランスのヴィンテージビーズやシリアのリサイクルガラスのパーツに、シルクコードを組み合わせたジュエリー。クリアなガラスビーズにカラフルな配色を効かせたジュエリーは、シンプルなスタイルのモダンなアクセントに。なかでも、雨粒のようなドロップ型ガラスビーズのジュエリーは、顔周りに透明感あふれる輝きをもたらしてくれるアイコニックなアイテムだ。

「ファッションアクセサリーとして、楽しめるジュエリーを作りたい。私にとって、ジュエリーはファッションの一部になりうるかどうかが大事なんです。シンプルなスタイルを引き立てる、魅力的なジュエリーを作ることを心がけています」

問い合わせ先

Sisijoia
10,villa Gaudelet 75011 ※アポイント制
https://www.instagram.com/sisijoia/

取扱いショップ:Em Archives
https://www.instagram.com/em__archives/

La Bonne Pioche
https://www.instagram.com/la_bonne_pioche/

鈴木 桃子

エディター/ライター

パリ在住エディター、ライター。1987年生まれ。早稲田大学在学時、20歳で結婚&出産。出版社勤務を経て、離婚後に渡米。帰国後、2016年よりフィガロジャポン編集部のエディターとして勤務。2022年10月より、パリへ移住し、フリーランスで活動中。