日本のバレエファンに観てほしい! パリ・オペラ座の次世代を担うダンサー。
パリ・オペラ座バレエ団のエトワールたちが今夏、東京の舞台に集う。『エスプリ・ドゥ・ラ・ダンス』を企画・演出するのは、同団の名教師ジル・イゾアール。出演する11名の多くは彼が長年ともに歩んできた教え子たちだ。「日本の観客の皆様にも、きっと彼を気に入っていただけると思います!」と、ジルが語る注目の次世代ダンサーが来日!
Shale Wagman
シェール・ワグマン(コリフェ)

●ジルからのメッセージ
シェールを最初に知ったのはインスタグラムでした。まず驚かされたのは、彼の身体の自由さです。動きに対して驚くべき可能性を持っていました。並外れた身体能力だけでなく、ダンスに対する考え方や姿勢にも強く惹かれました。彼はもともとフランスバレエの出身ではありませんでした。しかし彼自身がフランス派のスタイルに憧れを持っており、その後、彼はパリにやって来ました。オペラ座の廊下で初めて話をした時、すぐに意気投合しました。その後、彼は私のクラスを受講し、良い関係を築くことができました。やがて彼はパリ・オペラ座バレエ団への入団を希望するようになります。正直なところ私は少し驚きました。「本当にオペラ座に入りたいのか」と尋ねたのです。パリ・オペラ座は決して簡単な環境ではありませんから。しかし彼の決意は揺るぎませんでした。そして入団試験を受け、見事に首席で合格し、正式な契約を勝ち取りました。本当に驚くべきダンサーです。彼はすぐに私と仕事をしたいと言ってくれ、特に昇級試験の準備でより深く一緒に取り組みました。彼はすぐにコリフェへ昇進しましたし、これからも成長し続けてほしいと願っています。私がフランスで企画してきたガラ公演にも数多く出演してくれましたから、今回の公演に彼が参加するのはごく自然のように感じます。日本の観客の皆様にも、きっと彼を気に入っていただけると思います!
Luciana Sagioro
リュシアナ・サジオロ(コリフェ)

●ジルからのメッセージ
リュシアナと初めて出会ったのは、ローザンヌ国際バレエコンクールでした。彼女はその時奨学金を獲得してパリ・オペラ座バレエ学校へ進みました。私はすでにローザンヌの時点で、彼女が踊った『パキータ』に感銘を受けていました。そして何より、彼女のプロフェッショナルな姿勢にも心を打たれたのです。とても興味深いダンサーだと感じました。その後、エリザベット・プラテルが彼女をパリ・オペラ座バレエ学校に迎えた時はとてもうれしく思いました。おかげで彼女の成長を見守ることができたのです。そして彼女がバレエ団に入団した際、ぜひ一緒に仕事をしたいアーティストだとあらためて思いました。彼女は太陽のような明るさ、そして大らかな寛大さ、母国ブラジルの文化が育んだ魅力も持っています。そうした彼女の個性が同じく非常に華やかな存在感を持つシェールとどのように響き合うのか、とても楽しみです。『パリの炎』『海賊』『タリスマン』で舞台に圧倒的なエネルギーをもたらしてくれるでしょう。穏やかで繊細な『スカルラッティ・パ・ド・ドゥ』も、とても魅力的なプログラムになると思います。

Spectacle de Gala d’Été


ジル・イゾアール Gil Isoart
ニース出身。パリ・オペラ座バレエ団の元ダンサーで、現在は同団のバレエ教師やパリ国立高等音楽・舞踊学校の教授を歴任。後進の育成に力を注ぎながら振付家としても活動。
『エスプリ・ドゥ・ラ・ダンス』
Aプロ
8月19日(水)19:00~/8月20日(木)19:00~
演目:『3つのプレリュード』『ベルガマスク』『ドリーブ組曲』『パピヨン』、『海賊』よりパ・ ド・ドゥ、『ドン・キホーテ』より第3幕のグラン・パ・ド・ドゥ、『ヴィヴァルディ・パ・ド・ドゥ』『パリの炎』『ランデ・ヴー』、『白鳥の湖』より第3幕の黒鳥のパ・ド・トロワ。
Bプロ
8月21日(金)19:00~/8月22日(土)12:00~/8月22日(土)17:00~
演目:『ラ・バヤデール』第1幕より、『ジゼル』第2幕より、『スカルラッティ・パ・ド・ドゥ』、『眠れる森の美女』より第3幕のグラン・パ・ド・ドゥ、『さすらう若者の歌』、『くるみ割り人形』より第2幕のグラン・パ・ド・ドゥ、『クラリネットとピアノのための幻想曲』、『海賊』よりパ・ド・トロワ、『タリスマン』より、『瀕死の白鳥』『ドニゼッティ・パ・ド・ドゥ』
会場:昭和女子大学 人見記念講堂
https://www.nbs.or.jp/stages/2026/esprit/
NBSチケットセンター
03-3791-8888
- photography: James Bort (portrait)
- coordination & text: Eri Arimoto
*「フィガロジャポン」2026年9月号より抜粋