スイス連邦の首都でありながら、その規模はチューリヒ、ジュネーブ、バーゼルに次ぐ4番目の大きさとして知られるキャピタル、ベルン。スイス国内に母国語としてある4カ国語の内、ベルンでは8割以上がドイツ語を話しています。政治の中心でもあることから堅いイメージも無いではありませんが、実は、美しい中世の町並みがそのままに残り、1983年、町の古い部分は「ベルン旧市街」としてユネスコの世界文化遺産に登録されました。
その旧市街に繋がるベルン中央駅の目の間に建つのが5ツ星の「ホテル・シュバイツァーホフ・ベルン」です。大きな駅の建物から「CITY」方面に出れば、もう目の間のアーケード街の一角にホテル名がすぐに見つかります。もともとは1913年に建てられた名門ホテルでしたが、多くの歴史的なストーリーと共に時を刻み、2005年に一時閉鎖された経緯があります。その後オーナーも変わり、6年間の沈黙を破ったホテルは、新生シュバイツァーホフとして2011年春にソフトオープン。この6月24日にグランドオープンを迎えたばかりの新しいホテルです。
メインロビー
威風堂々とした建物の印象は高級感に包まれ、メインエントランスは、アーケード街の一部に慎ましやかにあります。聞けば、アーケード街通路はホテル所有ではないために、玄関先に植物や大きな花などを飾りアピールすることはできないとのこと。ベルボーイとカー・アテンダントが立っているお陰で、ホテルだと認識できるほどの大人しい印象の玄関です。しかし館内に入るとロビーは華やいだ雰囲気ながらプライベート感があり、大き過ぎないブティック型のホテルとして、一人ひとりのゲストを丁寧にもてなすメインカウンターのスタッフが見えます。この高品質のホテルには、コンシエルジュの世界的組織である「レ・クレドール」の正式会員バッジをつけたコンシエルジュが3名。バッチを待つコンシエルジュを入れると、他に数名がゲストへの対応に奔走しているといいます。
(左)ボールルーム、会議室フロアにあるフォアイエ(右)美しい廊下のカーペット
ホテル内は斬新なデザインと伝統的な薫りが融合し、快適な空間が演出されています。さらに、このホテルの建物自体がスイスの国指定遺産で在ることを知れば、貴重なホテルに眠る歓びはさらに大きいと言えそうです。
ラウンジバーのカウンター
(左)ライブラリィのようなラウンジバーの一角(右)朝食「エッグ・ベネディクト」
(左)歴史あるパリのブラッスリーが薫る「ジャックス・ブラッスリー」(右)人気メニュー「季節のミックスサラダ」
1階のロビーにはラウンジ、バー、レストランがあり、このレストランも伝統を守る人気の高い場所で、宿泊ゲストのみならず、常に外からの多くの人々で1日中賑わっています。夜は予約なしでは席を取るのが難しいほど、スイスの伝統料理からシェフ自慢の創作料理まで質の高い料理が提供されています。
(左)客室内のシッティングスペース(右上)高級感のある客室、ベッドもリネンも最高級(右下)明るいイメージのバスルーム
客室は贅沢な設備と高品質のベッドやリネン類、ブルガリのバスアメニティが揃う、理想が追求された文句なしの高級ホテルです。都会のホテルですから、便利さも勝負所ですが、ここはベルンの一等地。買いものも観光も、もちろんビジネスの中心であることもホテルの強みです。また、ベルンは日本人が愛して止まないスイスのベルナーオーバーランド地方へ入る拠点でもあり、アイガーやユングフラウ、メンヒなどスイスの中央部にある美しいアルプス連山へのアプローチもそう遠くはありません。(K.S)
Hotel Schweizerhof Bern
ホテル・シュバイツァーホフ・ベルン
Bahnhofplatz 11, CH-3001, Bern Switzerland
Tel : +41-31-326-80-80 Fax :+41-326-80-83
www.schweizerhof-bern.ch
部屋数:99室
料金:「Opening Weekend Special」(金曜、土曜のみ)
1名CHF.250~ 455(朝食、室内ミニバー、インターネットアクセス付き)
※他にもパッケージ有り、要問い合わせ
設備:レストラン「ジャックス・ブラッスリー」、ロビーラウンジ・バー、
会議室、ボールルーム、ビジネスセンター、
交通: チューリヒからベルンまで特急で約1時間。ホテルはベルン駅前。

Kyoko Sekine
ホテルジャーナリスト
スイス山岳地での観光局勤務、その後の仏語通訳を経て94年から現職。世界のホテルや旅館の「環境問題、癒し、もてなし」を主題に現場取材を貫く。スクープも多々、雑誌、新聞、ウェブを中心に連載多数。ホテルのコンサルタント、アドバイザーも。著書多数。
http://www.kyokosekine.com
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