「大人のインターンシップ」で、移住しなくても地域の担い手に!
仕事で身に付けてきた経験を、いまいる会社の外でも生かせるとしたら。たとえば地域の会社の仕組みづくりを手伝ったり、観光について一緒に考えたり。そんなふうに「いまの暮らしを変えずに地域と関わる」という選択肢を提案する、画期的なイベントが開催される。

そのイベントとは、10月18日(日)、東京・京橋で開催される「トライセクターリーダー・ピッチ2026」だ。北海道浦幌町(うらほろちょう)で、行政・企業・NPOなどの立場を越えて地域の事業に取り組もうとする若手リーダーたちが登壇。自分たちの事業を紹介したうえで「こんな人と一緒に働きたい」と、都市部の人材に協働を呼びかける。
たとえば、地域の会社が総務機能を共有し、互いに支え合える仕組みづくり。町のキャンプ場を核にした観光の在り方。空き家を活用した新しい事業。登壇者それぞれが、地域で実際に進めているテーマについてプレゼンテーションを行う。
このイベントの特徴は、話を聞いただけで終わらないことにある。
ピッチに共感して「一緒にやってみたい」と思った人には、その後2カ月間、オンラインを中心とした「大人のインターンシップ」を用意。いわば“お試し協業”を行いながら、登壇者との本格的な協働を探ることができる。
イベントは、「年齢に関わらず挑戦できる社会をつくる」を掲げるDialogue for Everyoneと、一般社団法人十勝うらほろ樂舎が共催で進める「トライセクターリーダー育成システム構築事業」の第1弾。
Dialogue for Everyoneの代表取締役である大桃綾子は、フィガロジャポンBWAピッチコンテスト2025のプロフェッショナルアワード受賞者だ。これまでは個別にマッチングを行っていた「大人のインターンシップ」を、より地域との関係性を育み、双方の協働に繋げる機会として、ピッチイベントの形で開催する。
「創業以来、都市部のミドルシニアと地方の企業・自治体をつなぎ、協働を伴走してきました。参加者の多くが当初は『副業は遠い』『社外で自分が役立てるなんて思えない』と口にします。地方の企業や団体など、異なる業界や業務に挑む越境では、経験はそのままでは活きません。学びながら捉え直し、試してみる。その繰り返しで手応えをつかみ、次へ進むプロセスの設計・伴走をとおして、参加者であるミドルシニアの変化と成長を目にしてきました」(大桃)
この取り組みの背景には地域と都市、それぞれが抱える人材の課題がある。
北海道浦幌町の人口は約4,000人。この10年間で約1000人減少した。人口が減る地域では行政、企業といったひとつのセクターでは解決しにくい課題も増えている。そこで必要とされているのが異なる立場の人を巻き込みながら事業を進める「トライセクターリーダー」だ。

https://dialogueforeveryone.com/case/detail/Tri-SectorLeader
都市部にも「地域に関わってみたい」と考える人はいる。Dialogue for Everyoneが2026年1〜2月に実施した調査では、セカンドキャリアに向けて行動できていない理由として「具体的に何をやればいいか分からない」「自分に何ができるか分からない」が上位に挙がった。
「地域の力になりたい」という思いだけでは、なかなか一歩を踏み出せない。地域の側も外から来る人に何を頼めばいいのか分からない。今回の取り組みは、その距離を実際の仕事を通して縮めようとするものだ。
これまで当たり前にやってきた仕事が別の地域では大いに歓迎されるかもしれない。移住だけが地域との関わり方ではなく、まず話を聞いてオンラインで仕事に関わりながら、その土地との関係を少しずつ育てていく。それなら仕事と生活を大きく変えずに、新しいキャリアの可能性を探ることができるかもしれない。
気になる人はぜひ10月18日(日)のイベントに参加してみて。

トライセクターリーダー・ピッチ2026
日時:2026年10月18日(日)10:30〜12:30
会場:TODA HALL & CONFERENCE TOKYO(東京・京橋)
開催形式:ハイブリッド(会場定員60名/オンライン配信あり)
参加費:無料(交流会のみ実費・会場参加者限定)
イベントの詳細・参加申込はこちら
https://peatix.com/event/5140490
- text:Ayumi Yasuda(Routusworks)