瓦礫から救い出した無数の楽焼を作品に。『安藤正子:普通の日々』が原美術館ARCで開催中。

Culture

瓦礫から救い出した、無数の「光るかけら」
『安藤正子:普通の日々』

東京の原美術館(閉館)の個展から14年。絵画表現に心理的乖離が生じた時期、陶のレリーフによってイメージを立ち上げ、やがて楽焼の手法が現在の心境と合致したという安藤正子。手と土と火とで、絵画の虚構から取り出したかのような小さな陶を作り続ける。絶え間ない戦禍や災禍に心を痛めながら、その「新しい日常」に負けまいと「光るかけらを探し出し」てきた。本展は瓦礫から救い出した無数の楽焼によるインスタレーションを中心に彼女の現在地を観る機会となる。

『安藤正子:普通の日々』
会場:原美術館ARC 特別展示室 觀海庵(かんかいあん)
0279-24-6585

会期:開催中~2026年9月6日まで(定休日:木※8月6日、13日、20日、27日は開館)
時間:9:30~16:00最終入場
入場料:一般¥1,800
https://www.haramuseum.or.jp/jp/arc/exhibition/2171/


  • text: Chie Sumiyoshi

*「フィガロジャポン」2026年8月号より抜粋